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お久しぶりです‼︎前に同じまなって名前でやってたんですけどアカウント消えたんで新しく作り直しました!その間に溜まってたやつとか設定とかこれからどんどんのせてくんで温かい目で見ててくれたら嬉しいです!
さっそく1つ消化していきたいと思います。ちょっと暗めなんですがなんでも許せる方はどうか見てくれると嬉しいです♪
「翔ちゃーん!」
「コージ!すぐいく!」
…いた。よし、この位置ー
「あ、ボールが…」
このタイミングー
「ボール?」
この角度ー
「俺拾うよ!はい、どうー
ドンピシャ。
「翔ちゃん!危ない‼︎」
オレンジの目立つ髪色をした少年に、トラックが突っ込んでいった。人間って車とぶつかった時、轢かれるっていうより吹き飛ばされるって感じなんだぁ。目的達成の高揚感で頭がぼんやりとしながらそう考えていると、救急車の音が聞こえた。赤い水たまりに倒れているだけに見える少年を抱えて慌てて車に戻る隊員の脇からチラッと見ると少年の腕と首はありえない角度に曲がり、足も潰れていた。これで万が一彼が死ななくても、腕や足が駄目ならバレーはできないね。満足のいく結果に思わずにやけそうになる顔を慌てて引き締める。危ない、ここでは私…俺は目の前で人が轢かれてショックを受けてるただの子供だ。ここまで想定通り。さて、これからどうなるかな?
ここだけ聞くと俺は人を殺して喜んでるただの狂人だろう。いや、狂人ということは否定しないが。ここであんなことをしたかの説明をさせて欲しいのだが、別に俺は殺すなら誰でもいい訳でも、人を沢山殺している訳でもない。少年ー日向だから、殺したのだ。ここまで言ってもまだなんであんなことをしたのかわからないと思うからもう少し詳しく説明する。俺には、前世の記憶がある。前世、と聞いて人は何を思い浮かべるだろう。今流行りの異世界転生とか?俺前世の記憶あるんだよなぁとか嘘つく厨二のやつとか?残念ながら俺の前世の記憶は本当にあるしそれ程かっこいい訳でもない。記憶の中では俺、私はどこにでもいるただのJKだった。人と違うところをあげるとするならばアニメや漫画が好きという探せば本当にどこにでもいるただの子供だった。特に好きだった漫画が、「ハイキュー」。高校バレー部の、青春の全てが詰まった作品。読みはじめて少しもすれば推しと呼べるキャラクターができて、推しがいる高校が大好きになって。だから、どうしようもなく許せなかった。推しの高校が負けるなんて。絶対王者と呼ばれる彼らが負けるなんて。その結果を知った時は自分のことのように悔しくて、悲しくて、意味もないのに泣き続けた。なんで彼らが負けたのだろう。何故負けなくてはいけなかったのだろう。その思いを胸に必死に考えを巡らせていると、ある一つの考えに行き着いた。日向の、せいだ。一度そう考えるともう止まらなかった。彼がいなければ烏野はどうなっただろう。こんな考えはとても友人には話せず、自分の中にしまい込んだ。こんな考えは、作品に失礼だ。そう思いそれ以上は考え進めなかった。ある時、ハイキューのイベントに行く為に電車を使うことになった。静かな電車内、旅の友はハイキューの小説。もちろん白鳥沢戦のだ。正直金欠には痛い金額だったのだがメンバー全員のカラー絵がのっておりそれだけで買った甲斐があったなとマスクの下でにやける。そこまでは、いつも通りの日時だった。そこから私の人生は急展開を迎えた。というより私の人生はそこで終わった。電車が事故を起こしたのだ。大きな衝撃で投げ飛ばされたとき、周りがスローモーションのように感じられた。あ、死ぬ。そう頭によぎったとき、不思議と怖くはなかった。推しの生誕祭もうすぐなのにとかイベント行きたかったとかどうでといいことが次々と浮かんでは消えた。これが走馬灯かと目をつぶった後に出てきた絵は、最後に見てたあのカラー絵で。推しと、日向の顔が同時に浮かんできた。あぁ、ハイキューの世界に行きたい。推しを実際に見てみたい。王者の試合を、彼らの勇姿を目におさめたい。その為に、日向を消したい。そこで私の意識は途切れた。
次に目が覚めたときにはもう3歳程の男の子だった。前世では異世界転生系も少しは読んでたけどこういうのって同性で生まれてこないのか?とかなんでこんな遅くに?とか不思議なことは沢山あったがもっと重要な事があった。今の目線だと高い位置にある机の上にはハイキューファンなら一度は飲んでみたいと思った事があるであろう幻の、ぐんぐん牛乳が置いてあった。それでこの世界はハイキューの中なのだと気づいた。それだけじゃまだ弱いって?俺もそう思いハイキュー内のものがここにもあるか調べた。すると青葉城西も伊達高も烏野も、白鳥沢も存在するとわかった。ここまで来るともう疑いようがない。この世界にこれた喜びと興奮でいっぱいになり、この幸運に感謝した。とここまで自分語りをしてきたわけだが、結論からいうと日向は死んだ。この辺りでは有名な暴走トラックに轢かれ即死だったらしい。まぁ彼の性格につけ込んでわざとボールを転がし車道に誘い出したのは俺だが。ぐぐーと伸びをしひと息つく。目的は達成したとはいえ俺の人生はまだまだ始まったばかりだ。推しも探してみたいし、主人公を失った物語がどうなっていくのかも見てみたい。そこで重要になってくるのはどこの高校に行くかだ。前世では田舎とはいえ県でトップの学校に通っていたし何より二回目の人生だ、学力面では自信がある。推し高に行くのもいいし、主力を失ったチームがどうなるかを見る為に烏野に行くのもいい。青城に行けばどっちとも戦ってるしそこでもいいな。さて、これからどうしよう。
ありがとうございました!この子の名前とかはまだ決まってないのでコメントとかしてくれたら嬉しいです☺️この子がこれから行く高校もどうしようかと悩み中なので烏野、青葉城西、白鳥沢でどこに行って欲しいかもアンケート取りたいなって思ってます。初投稿の分際で望みすぎかなとは思いますが、どうぞよろしくお願いします🙇