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え、ここ酸素薄くないですか?? 自然と呼吸が浅くなる、、 前の作品とはまた違ったドキドキでタヒにかけてます、、 どうしてこんなにも良い物語が書けるのか、、最高です。
続き書きます
君が居る教室
第6章:風邪と不器用な優しさ
いつもより肌寒い朝。
ジヨンの席は空だった。
🔝(……休んでるのか)
スンヒョンは、普段よりずっと落ち着かなかった。
視線は教科書の上をなぞるが、内容はまるで頭に入ってこない。
授業中、つい何度もチラチラとジヨンの席を見てしまう自分に、イライラする。
🔝(……なんで俺が気にしてんだよ。バカか)
放課後になっても、そのモヤモヤは消えなかった。
***
その夜。
結局、気づいたらスンヒョンはジヨンの家の近くにいた。
🔝(ちょっと様子見るだけ。……それだけ)
ピンポンを押す手が妙に重い。
しばらくして、扉がゆっくり開いた。
🐲「……スンヒョン?」
声がガラガラだった。顔は赤く、目もとろんとしている。
🔝「……あー……やっぱ風邪か。……バカ」
スンヒョンは顔をそむけながら、小さな袋を差し出した。
🔝「……ポカリとゼリー。買ってきただけ。置いたら帰るから」
ジヨンは思わず笑ってしまった。
🐲「ありがとう……ツンツンしすぎで、逆にかわいい」
🔝「かわいくねーし!!つーか、うつすなよ。近寄んなバカ」
文句を言いながらも、スンヒョンはジヨンの額に手を当てて熱を測った。
🔝「……ったく、39度近いじゃん。寝てろ。バカか、お前」
🐲「バカって言いすぎ……」
🔝「だって事実だろ。俺が来なかったら、水もないとか言うんじゃねーの」
🐲「……うん、たぶん」
🔝「やっぱバカだ」
そう言いながら、スンヒョンは溜息をついて、カバンを床に置いた。
🔝「30分だけいてやる。薬飲んだあと寝たか確認するだけ。……それだけな」
🐲「うん……ありがとう」
ジヨンは嬉しそうに微笑んだ。
その顔を見て、スンヒョンは照れくさそうに目を逸らした。
🔝(……なんだよその顔。……そんな顔すんな。やっぱ、気になるに決まってんだろ)
心の中でぼやきながら、そっとジヨンの額に冷えピタを貼る。
🔝「ちゃんと治せよ……じゃねーと、俺……」
その続きを言いかけて、やめた。
代わりに、小さく言った。
🔝「……心配すんだよ、俺だって」
聞こえたかどうかもわからない声。
でもジヨンは、薄く笑いながらまぶたを閉じた。
🐲「……俺も、スンヒョンに会えてよかった……」
それを聞いた瞬間、スンヒョンの耳は真っ赤になっていた。
🔝「……バカ」
それ以上の言葉は、何も言えなかった。
だけどその夜、スンヒョンの胸の中には、確かにあたたかい何かが灯っていた。
どーですかね!
また続き書きますね🫶