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こんにちは
たつまきぐるぐるです
⚠️旧国が出ます
戦争表現等があります
実際の戦史との関係はありません
大日本帝国陸軍視点
なんということだ!
いきなり米国の株価が急下落…
それに伴い、倒産・失業者が続出
世界の金融の中心であった米国の不況は、世界各国に広まっていた。
『アハハッ!お前ら大変そうだな!』
ソ連はそう電話してきたが無視だ無視。
ソ連は社会主義という、我々とは違った体制を取っているためこの不況の影響は大丈夫だそうだ。
我が国の貿易は、かなり米国に頼っていたため、特に影響は大きく……国内は混乱状態だった。
「おい、どうする。」
「このままでは…我が国は一貫の終わりだぞ」
なんとかして、我が国に金を回さなければ行けない。
だが、他の国が高い関税を掛けてくるせいで売るに売れない。
詰んでいる。
我が国に死ねというのか。
否、そんなことは許せない。
我々は神の国だぞ。
許されるはずがない。
どうにかして、我が国の不況を打破しなければ
ほかの列強は、海外に植民地を持っていたから、それを利用した打開策を展開しているようだが、我々は国際協調をしていたせいで植民地なんてほとんど持っていない。
英国が羨ましい。
国民も、いつまで経っても変わらない状況に痺れを切らし、遂にテロ活動などを始めた。
国民の中には、右翼勢力も湧いている。
そして、その状況を利用し始めたのが、
私の双子の弟、関東軍であった。
コイツは、我らが天皇陛下の指示もあまり聞かず、自分の為だけに働いているようなゴミ屑だった。
関東軍は、自分の持ち場であった満州地域の線路を自ら爆破し、近所の国である中華民国がやった事にした。
そして中華民国に対し攻撃をし始め、そのまま満州を占領した。
『初めまして。満州国』
アイツがアイツの手で作り出した、あの国。
満州国……。
本当に馬鹿だ。
ほかの列強がどう思うかとか考えていないのか?
このふざけた事態に対し、中華民国は、国連に相談をした。
当たり前だろうな。
やはり中華民国は馬鹿では無い。
国連では、激しい議論が行われている。
しかし、このままでは直ぐに自作自演だということがバレるだろう。
本当にやらかしてくれたな…
それはそれとして、今考えるべき問題は他にもある。
この状況を一切変えてくれない政党に対する、国民の不満が大きいのだ。
国内のこれらを抑えなければ……
どうする…?
「おい、おい!聞いてんのか!」
「…は、なんだ。」
「お前舐めてんのか。」
「舐めてない。此方だって色々と考える事があるのだ。」
「チッ…もう一回だけ話すぞ。
国民は政党に対して不満を抱えている。
この状況を利用して、我々が中心の政治に変え、外国の土地を占領してこの不況を一気に好況に!
って訳だ。」
「馬鹿なのか。」
「はぁ?」
「この状況を利用して、と言うが、実際はどうするのだ。」
「それは、その…上手く…」
「ほらな。大口叩くだけで何も考えていない。もっと計画を練ってから言え、そういうのは。」
「……」
「…だが、お前のやり方は気に入った。」
「……は?」
「流石私の弟だ。」
「…。どういう事だよ」
「首相を殺せ。」
「…ころ、す…?」
弟である、大日本帝国海軍は頭が追いついていないらしい。
しばらく顎に手を当て、考えてから、青白い顔をして此方を向いた。
「正気か…!?」
「正気だが?」
「お前、同じ日本国民を…!」
「何言ってる。政党だってな、国内の治安を維持する為とか言って何人も日本国民を殺していただろう。それの報いさ。」
「…それはッ……そう、だが…」
「大丈夫だ、海。兄を信じろ。」
私は椅子から立ち上がり、海の肩に手を置いた。
「私の言う通りにすれば、全て上手くいく。」
「上手くいく……」
「そしてこれは、お前の手柄だ。」
「俺の?!」
「あぁ、勿論。この話を持ってきたのはお前だ。」
「…マジか。」
海はずっと、自身の手柄や権力、地位にこだわる性格だった。
「…やってやるよ。」
「そう言ってくれると信じていたぞ、海。」
数日後、海軍の青年将校により、首相が暗殺された。
青年将校なんて書かれているが、これの正体は海だろう。
上手くやってくれたようだ。
あーあ、なんて素晴らしい。