パタン
やん「はあ”ー、疲れた、」
「吸血鬼って、あんな早いのな」
…これから僕はどうされるんだろう
今の状態だと逃げれるようになるには時間がかかる
その間にハンターを呼ばれたらもうどうしようもない
…僕死ぬのかな、
きりやんが急に立ち上がったかと思えば僕の目の前へ来る
…なに…?
やん「はい」
そういい彼は僕の口の近くへ自分の首を持ってくる
…意味わかってんの、?
ぶる「…いらない」
やん「顔色が悪い。血が足りてないんだろ」
ぶる「うるさい」
…ただでさえ血が足りてないのにこういう事されると本当に我慢できなくなる
きりやんは自分の口を噛んだ
“やばい”そう思った時にはもう遅く僕へキスをしてきた
ぶる「んっ、!?」
口の中へ血が流れてくる
…美味しい
そんなことしかもう考えられなくなってしまった
…口からじゃ血の量が少ない
そう思った僕は口を離し、きりやんの首へ噛み付いた
やん「いっ、」
ジュルジュルと音を出し飲み続けた
僕はきりやんの声なんて一切聞こえていなかった
無我夢中で血を吸っていた
ドン
きりやんに押され、やっと正気を取り戻した
やん「…さすがに…これ以上飲まれると貧血なる、」
ぶる「ぁ…」
また飲んでしまった
何故こうもこいつから血を飲むことになっちゃうのか、
…適当に選んだ人間の血より断然上手い
こいつの血を毎日飲めたらいいのに…
そんな考えが僕の頭をよぎる
やん「…俺はお前の餌になりたい。だめか?」
ぶる「…は、?」
思考が追いつかない
餌…?餌になりたいって言ったの…?
意味がわからない。餌になってなんのメリットがある?
やん「俺はお前を絶対裏切らない」
「今だって俺はハンターを呼んでいないし、呼ぶつもりもない」
確かに今はハンターは来ていない
来る様子もない
でも明日呼ぶかもしれない
分かってる。そんなこと分かってるのに
“信用したい”
“きりやんなら大丈夫かも”
なんてことを頭の中で考えてしまう
この数ヶ月、きりやんは本当にハンターに一切の情報をおそらく伝えていない
伝えていたらもうとっくに僕は死んでいるだろうし、殺気のある視線がこちらに向くはず
なのにそれが一切ないんだ
だから僕はだんだん信用できるかもと考えるようになってしまった
…本当に裏切られないのかな…?
ぶる「…僕…は…」
やん「うん」
ぶる「…信用したい…とは思ってる」
やん「話を早く終わらしたいからならそんな話いらない。」
ぶる「違う、!ほ、ほんとに信じたいと思ってるんだ」
「契約も…いいかなと思って…る…」
ああ、言っちゃった
やん「っ!?ほんとに!?」
ぶる「…うん」
僕が返事をするときりやんはオーバーリアクションで喜ぶ
…契約なんて人間側にメリットないのに、
それに、僕人間嫌いのはずなんだけどな
やん「…契約…してくれる?」
ぶる「うん」
僕はもう一度きりやんの首へ噛みつき、吸うのではなく、吐き出すような形できりやんの首元へ自分の血を流し込んだ
やん「ぅ、あっ、」
ぶる「出来たよ」
やん「…ほんとに?」
ぶる「…”立って”」
やん「っ、!?」
僕が命令をするときりやんは立ち上がった
自分の意思で立ち上がった訳では無いから本人もびっくりしてる
やん「!!ほんとに、ほんとにできたんだ!!」
ぶる「うん…」
やん「これからは俺が助けてやるからな絶対」
「お前を殺させたりなんかしないから」
そういう彼はこちらを真っ直ぐみる
…きりやんならできるんじゃないか
本当に守ってくれるんじゃないか
そう考えた時点でもう僕の負け
僕が人間と契約する日が来るなんて…
ありがとうきりやん
途中から飽きちゃって適当になりましたすみません…💧
コメント
2件
うわー!!めちゃめちゃ良かったです😌💗💗 ゆづさん神っすね…!!契約結ばれてよかったです😭💗