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……?わたしはニーファにつっつかれて目を覚ました。体を動かすと、柔らかいシーツが沈みこみシワを作った。汗びっしょりだ。ふと自分の手を見ると、羅針盤とソウルカードを握っていた。自分は成功した。成し遂げた。どのくらい日が経っているのか気にもならず、わたしは羅針盤を食い入るように見つめた。羅針盤は何も話さず、黙っている。どうやらいうことを聞いてもらうには対価が必要みたいだ。よくわからないが、何かあげなければ。わたしは羅針盤に頷きかけた。すると羅針盤から手が伸びた。黒くて不気味な…その手だと思ったものは牙が生えていて、わたしの髪を食いちぎった。瞬く間にザンバラなショートになった。そして杖をバキバキにして食べた。…何て奴だ。わたしは髪の毛を撫で付けながら思った。後でアンジェリーナ先輩たちに整えてもらおう。それから杖をバキバキにしてくれた。とても悲しかった。叫びたかったが、息が詰まり、声を出すどころではなかった。そして…わたしの勘は正しかった。あのカードは、恐らく羅針盤を支配していたもの…テイミアの意思を押さえ込み、魂を捕らえていたもの。わたしは立ち上がり、ニーファを落ち着かせた。どうやらわたしが呻いていたからパニックになったのだろう。にしても髪の毛を喰われたか…ハ◯ルの動く城のカ◯シファーか?わたしはダンブルドアに成し遂げたことを報告したくてすぐに校長室に向かった。無論、こんな頭を見られたくなんてない…フードを被ってわたしはひたすら走った。後ろから羅針盤が着いてきた。コイツ浮けるのか。
わたしは廊下を走っていた。どうやらあの出来事から年月が経っているみたいなのだ。…?喚き声か?わたしは側の像に隠れた。アンブリッジの怒鳴り声だ。わたしは静かに忍び足で声のする方に向かった。アンブリッジが尋問している。ハリーの頭を思い切り掴んで…
わたしはドアを思い切り開けた。みんなこっちを振り向いた。アンブリッジは驚いて目を見張っている。『先生…一体何を?』ぎこちなく、丁寧に言った。『捕まえなさい!』ガマの一声…おっと失礼。鶴の一声により生徒たちが動いた。わたしは杖こそ持っていない。だからあっけなく捕まった。だから、瞬間移動してくれ!羅針盤!わたしはあっという間に自分の部屋に来た。ワオびっくり大人気ないなアンブリッジ。わたしは羅針盤を見つめ、もう自分は魔法を使うことができないと思った。すると、羅針盤は喋った。『意識を集中させるの。出来るよね?』意識を集中させ、手元を見た。まだ何もない。もっと、もっと強く……
手元にナイフが出来ていた。確かに触ることができた。赤い光を纏っていた。わたしは心強くなり直ぐにまたアンブリッジの部屋に駆け戻った。