こんにちは。
こちらの作品では実況者様の二次創作を投稿させていただきます。その上でいくつか注意点があります。
ATTENTION!
ご本人様とは一切関係ございません。
ご本人様の名称を文中で使用していますが、コメント等では伏字を使用することをオススメします。
何か問題がある際はお伝えください。修正致します。
口調、キャラ崩壊が酷い。
怪我の表現あり
なんでも許せる人向け。
見れる方のみスクロール。
main:sm
sub:br(他4色)
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side sm
「寒すぎ〜!!」
空色の彼はケラケラと笑って叫ぶような声をあげてそう言った。
確かに今日はWT国に寒波が近づいており、気温は1桁とかなり低い数値だった。しかも雪までしっかりと積もっているのだ。
それは低体温である俺には辛い事実であった。カタカタと手足が震えるが、手を擦るような動作で周りに分かりづらいよう誤魔化す。
俺は昔から寒さに弱かった。きっとこれは体質的な問題だったのだろう。でも知識も今よりない幼子な俺は親に頼りがちだった。自分ではどうすることもできないほど無知から。だけど、親はきっとそこまで俺に世話を焼くのが面倒くさくなったのだろう。
中学に上がる頃には、実の息子が寒さに震えていようとも見ないふりをしていた。そう、そこで気がついたんだ。これは他人に迷惑をかける良くない病になるんだって。自分だけで抱え込まなきゃって気がついたんだ。
だからこいつらにも一言も喋っていない。
br「スマさんどうかしたぁ?」
sm「へぇあ!?」
br「変な奇声あげないでよぉww」
ヘラヘラと笑っている彼を横目に先程よりも冷たくなってくる手先に焦りを感じながらも、必死に温める。もうすぐで城に戻れるのだから心配ないと自分に言い聞かせる。
段々と城へ近ずいてきて、ビシッと敬礼をした一般兵たちに一礼し、サッと城の中へと入る。じんわりと肌に温かさを感じるが、まだまだ全然寒い。長く外に居すぎたのだろうかと少しばかり反省する。
na「あったけぇ〜!」
うちの総統の一言を始まりに皆口々に喋り始める。
sm「俺仕事残ってるから自室戻る」
そんな皆の会話に入らず、え〜だの言っている声を無視してズカズカと自室の方へと進む。
俺の部屋は2階の1番奥にある。だが、こんなに手足の冷めきった状態で階段なんて1人で上がれるのか。全く考えずに階段前まで来てしまった。どうしたものか。
生憎、階段や廊下には暖房といった防寒器具は一切ない。床暖房とかあれば俺は助かるんだけどな。早く上がった方が身のためになるだろうか。もうさっさと上がってしまおうと、階段をゆっくりと上がった。もう少しで踊り場というところで、足に力が入らなくなった。
あっ、やばい。
と思った頃にはもう遅い。
足元にあったはずの階段はなく、転げ落ちる際に頬や膝をずりっと擦りむき、急いで受身を取ったが慣れないせいか、バキッと大きな音を立てる腕。自分からは声とも呼べるのか怪しいほどの呻き声が漏れ出た。嗚呼、まずはどうしようか。インカムで言うべきだろうか。
悶々と悩んでいたら、赤色の彼が死体のように転がる俺を見て、すごい速さで近づいてきた。
段々と冷えゆく体は早く温めなければ死んでしまいそうだ。
br「スマさん大丈夫!?」
br「痛いところとかない?」
心配そうにこちらの顔を覗く彼。我ながら場違いな感想だが、あたふたしている姿が少しクスッと来てしまう。
だが、体が完全に冷え切り、頭がぼーっとしている俺には何があったなんて詳細は話せず、ただ1つ返せた言葉は。
sm「寒い…」
という情けない言葉だけだったのだ。
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side br
帰ってきて早々に自室に戻ったアメジストのような彼だけを除いて、僕たちは談話室で世間話に花を咲かせていた。そういえば彼ってもう午前中には仕事おわってなかったっけ?と自分の中で疑問が生まれた。ちょっと気になってきたので見に行こ〜っとふらりと立ち上がる。
kn「Broooock、どうかした?」
br「スマさんの様子見に行こうかな〜って」
と素直に行動を報告する。
というか些細な変化に気づいちゃうきんさんさすがぁ〜!
kn「ふーん、そっか」
kn「なんかあったら教えてね」
まるで、僕の心のうちが覗けるのかと言うほど海のように蒼くて真っ直ぐな瞳が僕を貫いた。
心配そうな彼にこくりと頷き、談話室を後にした。
部屋の方まで行けばいるかな?とかぼんやり考えながら、冷えきった廊下を進む。
僕は昔っから体温が高い方だから特に何も無いけど。なんだか今日は背筋が凍るような感覚がし、嫌な予感がする。なにか起きたりしないよね?と考えていると、ガタガタっと大きな音が階段の方から聞こえてきた。
嗚呼、嫌な予感が的中したのかなぁとかフラグだったかぁと考えながら階段の方へと走っていく。
階段を見れば所々に血がついていて、この血が誰のか理解するのはそう遅くなかった。
床にはスマイルが死体のように転がっていて、頬や足から出血している。
正直焦った。もう死んでいるのかという程動かないものだから。
br「スマさん大丈夫!?」
br「痛いところとかない?」
いやなかったら相当やばいんだけど。
慌てふためく僕を見たからかスマイルはクスッと鼻で僕のことを笑った。でもその後にくしゃりと顔を顰めてこう言った。
sm「寒い…」
って小さい情けない声で一言。
え?こんなに血とか出てんのに寒い?風邪?
とかどんどん僕の頭に?が浮かぶ。でも今はそんなに悩んでる場合じゃないと思い、急いで軍医であるきんときに報告する。
br「きんさん!スマイル階段から落ちた!」
kn「相当やばいな、容態はどんな感じ?」
br「えっと…頬とか足とか擦り傷があって、血が結構出てるかな…?」
br「スマイルは寒いしか言ってないけど…」
kn「あ〜了解」
kn「とりあえず談話室まで連れてきて」
kn「あと、出来たらBroooockの上着着せて」
br「うん!わかった!」
軍医のきんときに連絡は入れた。
ぐったりして目の焦点が合わなくなってきた彼に僕の上着を着せてから抱えて、あまり揺らさないようにしながら談話室へと急いだ。
談話室へ着くや否や、きんときが治療を始める
テキパキと痛々しい彼の傷が覆われていく。
きんときが何故かピタリと手を止めた。
br「え?何どうしたの?」
kn「こいつ骨やってるわ」
kn「それにこいつ、低体温症かも」
kr「え、それって相当やばくね?」
kn「早く温めなかったら死ぬリスクもある」
kn「なんか温めるやつ持ってきて」
死?スマイルが?頭は真っ白になりつつも、本能的な働きのおかげか、指示には従えた。
皆がスマイルを防寒着や毛布で包む。カタカタと震え始めてから丸くなる彼を見て、これって初めてじゃなさそうだなって思った。言い換えれば、何度も経験したことがあるんじゃないかと思った。明らかに初めてならしないであろう動きを何度も繰り返している。でもこれは彼がまともに動けるようになるまでの辛抱である。
僕がスマイルをここに連れてきてから数十分が経過した時、もぞっとスマイルは起き上がった。皆口々に大丈夫か、痛くないか?など確認する。
sm「はぁ?普通だよ」
sm「…腕はやらかしたみたいだけどな」
とりあえず無事な事が分かってホッとした。
いや結局怪我はしてるんだけども…。
まあ、隠してたってことは何かあるよなぁ。
br「ねぇスマイル」
br「スマイルって低体温症でしょ?」
br「なんで隠してたのか、教えてくれない?」
sm「…それは、」
彼はモゴモゴと何か言ったきり口を噤む。
手をぎゅっと抑えながら彼はこう言った。
sm「見捨てないで…くれるか…?」
多分その場にいた全員目が丸くなったと思う。だって、周りに興味無さそうな面してるのに急にそんなこと言い出すもんだから驚いた。
br「当たり前でしょ?」
br「…大丈夫。」
スマイルが安心出来るようにギュッと手を握る。まだ手は凍ったように冷たかった。
アメジストのように綺麗な瞳を揺らしながら、ゆっくり話し始めた。
自分に体質的な問題があること。昔からこんなことがあったけど、迷惑をかけると思ってずっと隠してきたこと。
話しながらスマイルはポロポロと涙を零し、僕とスマイルの手は涙でびしょびしょだった。
正直話を聞いて呆れたよ。
こんなことだけで見放すと思ったのかって。僕らは端から君のこと手放すつもりなんてないんだけど?って。
br「ん〜スマイルがそう思っちゃうのもわかるよ?」
br「でも」
na「死んでも手放さないから!」
br「ねぇそれ僕の台詞〜!」
na「いいじゃん!俺も思ってるし!」
br「そうだけどぉ…」
br「…あのね?」
br「スマイルが辛い思いする方が、僕らは嫌なんだよ?」
br「ちっちゃいことでも話してほしい」
br「それに勇気出して話してくれてありがと!」
kr「めんどくせぇ〜って見放すほど俺ら薄情じゃないから」
shk「抱え込む方が絶対辛いだろ?」
kn「メンタルを安定されるのも俺の仕事だから何でも言って?」
当の本人、スマイルは頭に星でも当たったのかという程、腑抜けた顔をする。
先程まで流していた涙を吹き、小さく一言。
sm「……ありがと」
そう言って笑う彼の顔は名前負けしないほど明るい笑顔だった。
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