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友)「わるい 、よいち!!そっち行った!!」
まだサッカー始めたての頃 。ボールが俺の頭の上を軽く超えて 、
公園から道路にでようとする 。
世一)「あっ、おい!!危ないっ!」
道路に出るより少し前 、サッカーボールの先には俺と同い年ぐらいの子供が居て…
俺が声を張り上げれば 、そいつは ちら 、とこちらを見て 、目を細めた 。
そのまま たたっ 、っと軽いスニーカーの音がして 、瞬きをした瞬間 … 。
『 よっ 、と 』
そいつは 、子供のクセしてオーバーヘッドキックを決めた 。
世一)「あ 、ぼ 、ボール… 」
『…ん 、?返したじゃん 」
思わず開いた口が塞がらないまま そいつを見れば 、
そいつは顎で ぐい 、とサッカーボールを示した 。
ぱ っ、と振り返ると 、圧倒されているゴールキーパーの友達 。周りも然り 。
ー… そう 、ボールは綺麗にサッカーゴールに入っていた 。
びゅう 、と風が吹き付けるような衝撃を受ける 。
コイツは 、 コイツは 、… ‼
『やば 、豹馬待ってんだった 、怒られるのやだし… 、じゃ 、頑張れよ 。」
呼び止める間もなく 、ソイツは風のごとく去っていった 。
世一) (足 、速 … )
…ーいつか … 、アイツとサッカー やりてぇな 。
そんなことを思いながら 、俺は友達の 元へ戻った 。
「遅い 。」
『ごめ〜 、』
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