コメント
2件
今回のお話も最高過ぎました😭 やっぱり中也って優しいですね! 私、中也見たいな人と付き合いたいです! 桃さんはどう思いますか? 次のお話も楽しみにしています!
あつぴの続き。
視点なし
敦「その声は…中也さん!」
2人の後をついて来ていたのは、パートマフィアの幹部、中原中也昼夜だった。
中也「首領の命令でお前ら2人を連れて帰るんだよ。」
鏡花「…どうして?」
鏡花は尋ねる。
中也「知らねェよ。首領には首領の考えがあるんだろ。俺は首領に従うだけだ。」
鏡花「そう…。でも理由もわからず、信用できるかもわからないのに連れて行かれるわけにはいかない。」
中也は顔をしかめて、少し苛立った声で言った。
中也「あぁ?んなこと知らねェよ。俺は首領に従うだけって言ってんだろ?だから大人しく着いてこい。多分だけど、ただ話があるだけだろ。」
鏡花「私たちは任務中。話し合うだけなら日を改めて。」
中也「だーかーらー!無理だっての!」
中也はずっと気になっていたことを聞いた。
中也「それよりも、人虎はどうした?なんか静かじゃねェか。」
鏡花は焦って隣を見る。
そこには、冷や汗をかいて、少し息の荒い敦の姿があった。
鏡花「!敦、もしかして…。」
敦「ごめん…多分。」
鏡花「早く帰ろう。今無理したら駄目。」
敦「けど…。」
敦は顔が真っ青だった。生理で血が抜け、薬を飲んでいるものの、貧血は止められない。貧血が薬の効果を上回り、頭痛、腹痛、吐き気が起こっており、壁に手をついて立っているのがやっと状態で、声を発するのも困難だった。
敦「ゥグッ…」
敦に吐き気が襲い、小さなうめき声をあげる。
中也「なんだ?体調でも悪いのか?」
鏡花「うん、だから今日は本当に駄目。」
中也「ハァ…俺も病人を連れて行くほど酷な人じゃねェ。その様子じゃ歩けねェだろ?探偵社まで運んでやるよ。」
そう言うと、中也は敦を背負い、鏡花と共に探偵社に向かった。
中也「なんだコイツ軽すぎだろ。鏡花、コイツちゃんと食ってるのか?」
鏡花「三食ちゃんと食べてるけど、少食だから食べる量が少ない。」
中也「飯の量増やしてやれ。こんなんじゃ芥川の相手なんてできん。」
鏡花「わかった。」
珍しく優しい中也さんであった。
ガチャ
鏡花「戻りました。」
いつも通りの、落ち着いた声でいつも通りの挨拶をした。
国木田「早かったn…」
いつも通りすぎて気が付かなかったが、隣に中原中也がいることに気がつくと、驚きすぎて固まってしまた。
それを見た太宰が国木田を少し揶揄うように驚く。
太宰「えなんか国木田くんが固まった。 げぇ、なんで中也が…」
中也「あぁ?来たくて来てねぇよ。お宅の人虎を届けに来たんだよ。」
谷崎が見たのは、中原中也に背負われて、真っ青な顔をした私だった。
谷崎「敦くん!?」
国木田「………はっ!」
谷崎の驚いた声で、また動き出す。
太宰「あ、国木田くんが起きた。」
鏡花「敦、ベッドに寝かせておいていいですか?」
与謝野「勿論さ。幹部殿、着いてきな。」
中也「へいへい。」
ごめんなさい、また短いですね。