ワイはオタレイを頑張って書くんや……!
オタレイ書いたことないけど!思いついた話が、現パロ先生×生徒設定という設定なので地雷な方今すぐ戻って!!!
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そろそろオーターさんと同棲して一年になる。同棲を始めたのは俺が駄々をこねたから。一年前俺たちはあの海に足を運んだ。
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「先生、こんな関係もうやめましょう。」
俺はあの夏の日、理科準備室でいつものように放課後、オーターさんのところにいた。
「……は?」
オーターさんは驚いたような信じられないとでも言うような顔をして棚の整理をしていた手を止めこちらを振り向いた。
「教師と生徒だし……それに卒業まで待ってるなんて辛いです。だから、」
オーターさんはツカツカと俺に近づき、俺の手を強く握り強制的に連れ出された。
「は?!ちょ、急になんですか、どこ行くんですか?!」
オーターさんは俺を車の助手席に乗せ、慣れた手つきでハンドルを動かした。まだ仕事もあるだろうし、どこに連れていくのか終始不安だった。普段から言葉の足りない貴方のことだから、なにか思うことがあるのだろう。言葉が足りないのは俺も大概だが。
気がつくと波の音、キラキラとした浜辺、遠くには夕日と、目を見張るとても綺麗な光景が並んでいた。
「……なんで海?」
オーターさんはこちらの質問に答えることもなく、おもむろに靴を脱ぎ浅瀬に入っていった。パシャパシャと水が跳ね、普段の様子からは想像できない無邪気な貴方が目に映った。
「レイン、おいで」
至極真面目な顔をして柄にもなく、こちらに手を差し伸べるあなたを見て思わず笑ってしまった。
「何がおかしい」
少し子供っぽい、ムスッとした顔をする貴方がとても可愛らしく見えた。
「いえ、なんでもないです」
俺も靴を脱ぎオーターさんの手を取って足を水につけた。もう季節は夏で、外も蒸し暑かったから、冷たい水が気持ちよかった。しばらく二人でそのままお互いの足に水をかけて遊んでいた。
「わっ」
オーターさんは急に動きを止めて俺に抱きついてきた。咄嗟のことに驚いて声がでてしまった。オーターさんは俺を強く抱き締め耳元で囁くようにして言った。
「お前に辛い思いをさせてすまない。でも俺はお前を手放すことなんてできない。」
普段は口下手な癖にこういうことを言ってくれるから、本当にずるい人だ。顔に熱が集まっていくのがわかった。多分、暑さのせいではないだろう。
「……うちに帰りたくない。」
辺りは夕暮れの茜色から瞑色へと変わっていた。こんな我儘を言ってもきっと、オーターさんは家に送り届けてくれるだろう。このまま二人で海へ飛び込んでしまいたかった。
早く大人になりたいと思った。
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あれから一年。今でも思い出す。あの日の夕暮れと波の音、水の冷たさとを。当時の俺に言ってやりたいことは、そんなに焦らなくてもいい、と。
「オーターさん、来週海行きません?」
俺の隣でコーヒーを飲みながらくつろいでいるオーターさんに俺はそう問いかけた。
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