・赫 × 瑞
・ハッピーエンド×
・短いかもしれないです、
・R18
・本人様関係×
苦手な方、ばっく お願いします、!!
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赫side
きっと 彼に恋するにはまだ早かったのかもしれない。
高校二年生になり、クラス替えが終わり、数ヶ月が経つ。未だにクラスに馴染めていないのは俺と、2つほど前の席に座っている水色髪の彼。別に友達を作って青春したい、とか思わないから俺はいつもひとりで過ごしてた。
いつもの放課後。たまたま今日は日直で日誌を書いていた時ふと前を見ると水色髪の子が窓を見つめていた。何かをじっと見ている。そんな彼に吸い込まれそうになる。
そして俺からの視線に気づいたのか、こちらを向いて冷たい口調で話しかけてきた。
瑞「なんですか、」
赫「いや、ぁ、ごめん 。」
反射的に目を逸らし、謝ると、彼は溜息をつきそのまま鞄を持って教室を出ていった。
なんなだったんだろう。あの彼の吸い込まれる瞳、冷たいけど可愛らしい声。先程の出来事がぐる ヾ と 頭の中で回っている。
赫「 . . はぁ、 帰ろ 、」
考えれば考えるほど分からなくなる。日誌を終わらせ一人静かに呟けば、 教室を出た。
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そんな出来事から1年がすぎた。そして今日はクラス発表の日。
赫「あった、」
俺は自分の苗字とは違う苗字を探していた。今年も彼と一緒、そんな事実に頬が緩む。俺は上機嫌で自分の教室に向かう。
いた。窓際の席、去年の春の思い出が脳裏に浮かぶ。彼を見るとまるで真夏の外に出た時のように頬が紅くなる。
. . 彼の容姿に少し違和感を覚える。春休み前よりも甘い匂いが強く、軽くメイクをしている、そして1年前とは違く、うっとりと何かを見つめるような瞳。間違えるはずがない、1年間も見てきた彼の変化を。
廊下で隣を通るすぎる彼の匂いはより強かった。彼に恋しても意味が無いことなんて分かってる、けど通り過ぎる彼の匂いでどく ヾ と自分の脈を早く打つのがわかった。無意識で彼のことを目で追いかけてしまうし、匂いも何もかもが敏感になってしまった俺はもう手遅れなんだと実感した。
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愛おしいと感じるのに、憎らしく感じる。こんなどろ ヾ な 感情を抱えて今日も過ごす。早くすっきりさせたい気持ちはあるも、こんな気持ちを彼に打ち明けるほど俺も馬鹿では無い。
でも、打ち明けることは出来なくても、触れてみたいと思うのは普通でしょ?
愛おしい彼に触れてみたい。
でも、触れたらこの胸の高鳴りも、熱も全部彼に伝わってしまうかもしれない。そんなことを考えると今日がまた終わってる。日に日に可愛くなって、好きな人とも着実に距離を縮める彼を見つめる俺には嫉妬という言葉がお似合いだと思う。
高身長で、頭も良くて、運動もできる彼の好きな人。それに俺は勝ち目なんてないのかもしれない。
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今日も彼を見つめる。ただ見つめるだけ。諦めたい、でも忘れたくない。もういっその事後悔しないように彼の唇を奪ってしまおうか、何て良くない考えばかり浮かんでくる。でもそんなことしたって叶わないものは叶わない。そしたら最後まで誰にもばれずに秘密の恋としてしまっておこう。
彼の変化ならきっと誰よりも早く気づけるのに。だけど、こんなこと言ったって彼の好きな人は変わらない。愛おしくて憎らしい、初恋相手。
どうか彼の恋が実りますように 。
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彼の恋は実ったのでしょうか?
皆さんお気づきでしょうが、『可愛いあの子が気にゐらない』の曲パロとなっておりました!
曲パロ1回書いてみたいな、と思ってたので、書けて嬉しかったんですけど、ちょっと難易度高すぎました笑
今回も見て頂きありがとうございました!
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