なんだかんだ考えて時間を潰していると戦闘が過激化し始めた
ビルの下でもそうだが……街中全土で黒い煙が立ち炎が上がっている
凛)…(あっちはもしかしてだけど私が護衛されているのを知っている……?じゃなきゃこんなにもド派手に暴れねぇよな…)
なんて色々考えながら大人しく待っていると次第に戦闘音が静かになって来た
凛)終わった…?(アイツらが?諦める?え、有り得るか?あるんだったら嵐が来るぞ?いや、嵐なんてもんじゃねぇ…天変地異が起きるぞ!)
少し気になってビルの下を見ると確かに戦闘は終わった……
ヴィラン連合が勝った…という結果で
下にいた3人も負けた……全員負けた、ヒーロー組が負けた…
すぐにそう察した…
まぁ、そりゃそうだよな…私の強化系は目に見えるように普段の力の数十倍……数百倍は上がる…使い慣れてないぶっつけ本番で使ったんだ……体にガタは来るし慣れず無駄に力を使い疲弊する…負けて当然だ
っと…バリアを無理やり壊してきたのか……しゃーね、行くか
凛)…チッ
帽子をそっと床に置き階段をトットットッと降り…ビルの外まで行くと私のボディガードさんがいた
ま、ボディーガードつってもただのヤベェやつらだけど
凛)やぁやぁみなさんお疲れ様〜
手をヒラヒラーとさせながら魔力をそっと薄く広く放つ
凛)私の後輩と生徒とお友達に何手ぇ出してんの?
弔)邪魔してくる奴らが結構居たからよ、蹴散らさせて貰ったよ
凛)ふーん?とりあえず……帰ってくんね?
強く睨みつけ放った魔力を硬化させヴィラン連合全員を捕まえる
弔)!!
凛)悪いわね、あんたらが感知出来ないようにすっごい薄く張らせてもらったよ
弔)チッ…
凛)さて……お前らを本気で殺したいけど…私の生徒と後輩と友達の為に生かさせてもらうよ
硬化をとくとトガヒミコがいきなり近づいてきた
凛)(やっぱりこう来るか……)
待つ間に描いていた魔法陣を取りだし魔力を注ぎ込み召喚獣【雷龍】を呼び出す
凛)【落雷】
命令を出すと雷龍はトガヒミコに向かって雷を落とす
トガヒミコ)ッ(危なっ!)弔くーん……いじめられちゃったァ…
弔)本気の拒絶…か
雷龍)主に触れるな、穢らわしい……貴様らみたいな下賎な生物が触って良い人様では無い
弔)雷龍…(召喚獣ってのはすげぇ厄介だな……凛の手元にある札を敗れば消えるが……破れねぇな…)
雷龍)もう一度言うぞ、【帰れ】!
雷龍がすごむとヴィラン連合の奴らは気圧されそそくさと帰って行った
凛)……雷龍、帰れ
雷龍)畏まりました
雷龍は大人しく札の中に収まり私は一人一人プロヒーローを治し建物を直す
凛)……よし、出来た
そして……治している間に私は…ある決断をした…
ベストジーニスト)教員を辞める!?
凛)あぁ、お前らに迷惑を掛ける訳には行かないからな笑
相澤)なんで…
凛)今回の事で私はハッキリしたよ、お前らに守られる程私は弱くない
冷たくハッキリと言い放つ
こんな対応をする私が意外なのか全員が全力で止めに来る
が、私は止まらない…適当に書いた辞表を相澤に渡し私は姿を消した
涙を流すものが居れば悔しそうに唇を噛み締める奴等もいた
凛)……(これでいい…アイツらは弱すぎる、アイツらに守られるほど私は弱くない…別に、1人でだって生きていけるし寂しくねぇし…ちょっと一緒に居ただけだ)
何故か……少しだけ虚しくなった……気がした
多分……きっと、恐らく…気のせいだ……
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