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初投稿
🐙🌟×🐝🤣(微💡×🐝🤣)
⚠️注意
どっちも一般人(ヒーローではない)
🐙🌟、🐝🤣は初対面
死、病み描写有
後々他の方がでてきますが亡くなっています。
口調迷子
おかしな点等ありましたら指摘してくださると嬉しいです🙇
🐙🌟→『』
🐝🤣→「」
回想💡→《》
episode1 ♡100↑ありがとうございます😭
ここから先伏せ字なし
地雷さん、純粋さんは回れ右
🐝🤣side
目が覚めたのはいつもより綺麗な空が広がった真っ昼間だった。なぜだろう、今日は気分がいい。人助けをしたからだろうか。
「……今日はできるはずやろ」
違うな。人助けをしてやっと死ねるからだ。朝食や洗顔などを済ませ、家を出る。死に場所はもう決めてある。ライの亡くなった大通り。足早に俺はそこへと向かった。
「この辺りやったっけ…?」
やはり大通りは多くの人で賑わっていた。土日ということもあり、そう簡単に目的地へ行けない。人混みをかき分け、ライが事故に遭った場所に着く。最期に小さな声で
「今逝くな、ライ」
と、つぶやき、大量の車が行き交じる車道へ迷いなく飛び込んだ。耳に鳴り響くクラクションの音。直後に全身に激痛が走る。
はずたった。
『危ないっ!』
この声と同時に勢いよく歩道へ引っ張られた。振り向くと、そこには昨夜海で会った紫髪の彼がいた。頭の整理がつかず、彼の顔を見つめることしかできなかったが、彼が口を開いた。
『あの、昨日海で会った方ですよね?良かったです、轢かれなくて。』
「あ…ありがとうございます」
『こんなところで話すのもあれですし、近くのカフェで話しません?』
「え、あ、うわっ、ちょっと…!」
強引に彼が俺の腕を掴み走る。無理やりすぎるだろ、とは思いつつ、どこか少し懐かしさを感じた。そういえば、ライもそんなことしてたな。無意識に彼をライと重ね合わせる。
「…あはっ、足速すぎやないですか?笑」
『そうですかね?笑あ、あそこで話しましょ!』
《そうかな?笑 あ!ほらほら!あっち行こ!》
久しぶりに笑えた気がする。轢かれそうになってた人に、いきなりカフェで話そうだなんて彼は変わった人だと思った。が、少しぐらいはいいか、と彼の指差すカフェへ入店した。
カフェで適当に飲み物を注文し、外の景色が見える窓際の席に座る。ここまで来て沈黙のまま終わるわけにはいけないと思い、彼に尋ねてみる。
「あの、話したいことがあって俺を誘ったんですよね?」
『ええ。そうですね。その前にお名前を聞いてもよろしいですか?あと、敬語外してもらっていいですよ笑』
「え、あ、ありがとう…!笑 俺、緋八マナって言うねん」
『俺は星導ショウと申します。…えっとマナって呼んでもいいですか…?』
「全然いい!俺もるべ…?いや、ショウ…?んー……星、導…?」
『るべでもなんでもでいいですよ笑』
まともに誰かと話したのはかなり前だったが、なぜだか会話が弾む。上手く言語化できないが、心がちょっと満たされる感覚。その感覚に気づき始めた時。
『…で話したいこと。俺、マナに聞きたいことがあります』
空気が変わった。真剣な目でこちらを見つめる星導。聞きたいこと。大体予想はつく。なぜ俺が車道へ飛び出したか。恋人に会うために死のうとした、なんて言えない。
隠さなきゃ。隠さなきゃ隠さなきゃ隠さなきゃ隠さなきゃ隠さ『なんで車道を飛び出したんですか?』
「っ……、」
気まずい雰囲気に覆われていく。早く答えないと逆に変だと思われてしまう。どうしよう。話したほうがはやいのは知っている。だが、死を望んでいることを伝えたとて理解してもらえないだろう。と、悩んでいると星導が口を開いた。
『やっぱ言えない、ですよね笑 会って半日すら経ってないのに中々踏み込んだ話しちゃって』
『ごめんなさい、気まずい雰囲気にし「自殺しようとした、……ただ、それだけ…」
言ってしまった。どう思っているのだろうか。怖くて星導の顔を見ないよう下を向く。
『………あははっ笑』
驚いた。彼は、星導は笑っていた。気になって顔をあげる。
『マナ、奇遇ですね』
『俺も自殺志願なんですよ』
「え……?」
その時の星導の顔は笑顔だったが、とても苦しそうだった。
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