『 おわりとはじまり 』
#. すずめめ。の戸締まり
・桃赤
・学パロ
・メリバ
・タヒネタ有
・視点変化有
・通報禁止❌
赤side
風が冷たい。
赤 「 あ~ぁ。 」
孤独の世界に自分だけ置いてかれて。
まだ暑さが残っているはずなのに、
まるで冬のようで。
赤 「 つかれた。 」
もう、こんな人生飽き飽きだ。
赤 「 、w 」
赤 「 何回この言葉口にしてんだろ…。 」
8月の終わりに、人生終わらせよう。
…なんてことを考え、学校の屋上の手すりを掴む。
赤 「 さようなら。 」
…………………………………….
桃side
桃 「 ふ ぁ~~、 」
4時限目終了の鐘がなり、弁当を手にして教室を出る。
)ないちゃーん!!!
桃 「 …w 」
桃 「 廊下でデカイ声を出すなwwww 」
水 「 ごめんごめんw 」
水 「 ね、お弁当一緒に食べよ?! 」
桃 「 だ~か~ら~、弁当は1人で食べたいんだってww 」
水 「 えー、はーいw 」
水 「 いふくんとこの教室でみんなで食べてるから、来たくなったら来てね! 」
桃 「 りょ~かいw 」
元気に廊下を走って俺の元を去る彼を遠目で見る。
桃 「 ……みんなと弁当食べることなんて一生ないのに。 」
桃 「 ………。 」
桃 「 早く食べよ。 」
…………………………………….
なんとなく今日は、屋上で弁当を食べたい気分だ。
なんて、ちっちゃい声で呟きながら屋上のドアノブに手をかける。
桃 「 ぇ……… 」
けど、” カチャンッ “という弁当が落ちる音と同時に、情けない声が漏れてしまった。
…………………………………….
赤side
赤 「 さようなら。 」
片手を手すりから離して、
まだ微かに震えるもう片方の手で身体を宙に押し出そうとした。
)カチャンッ
この音が聞こえる直前まで。
桃 「 な、にしてるの…? 」
赤 「 ……邪魔、しないでよ。」
赤 「 見てわからない…?w 」
桃 「 ……俺、いい奴だからさ。 」
桃 「 こういうの、見逃せないんだよね。 」
赤 「 … 」
赤 「 見なかったことにして、帰って。 」
桃 「 話、聞いてた?w 」
桃 「 俺こういうの見逃せない人だから。 」
桃 「 ねぇ君。 」
赤 「 近寄らないでッッ!! 」
やめてよ。
こっちに来ないで。
赤 「 来ないでってば!!!! 」
赤 「 もう、死にたいの…!! 」
桃 「 ……静かに。 」
赤 「 邪魔しないで!!! 」
桃 「 ………あのさぁ。 」
桃 「 死ぬ前に死ぬこと躊躇ってんじゃねーよ。 」
桃 「 死ぬって決めたら死ね。 」
赤 「 っ… 」
今から死ぬから待ってよ…。
桃 「 ははっ、w 」
桃 「 な~んてね、嘘嘘♪ 」
赤 「 は……、? 」
桃 「 一回しか言わないから、よく聞いといて。 」
桃 「 折角なら、 」
桃 「 __________。 」
赤 「 もしかして… 」
桃 「 しーっ。 」
桃 「 よし、おいで?? 」
何故だろう。
彼に、着いていきたいと思ってしまった。
ゆっくり足を降ろして地に足を着ける。
桃 「 俺はないこ。 」
桃 「 君は…? 」
赤 「 …りうら、です。 」
桃 「 りうらか。 」
桃 「 よく頑張った。 」
赤 「 ………!! 」
ないくんの頭を撫でる手がとても優しくて、温かかった。
…………………………………….
赤side
9月1日。
8月の終わりに死ぬ予定だったのに、ないくんのおかげで変わってしまった。
9月の始まりに死ぬ、と。
今は崖の上。
真下は漆黒の海。
桃 「 りうら、準備できた? 」
隣にはないくんが。
赤 「 勿論。 」
2人で一緒に、漆黒の海へ飛び込んだ__。
折角なら、
俺と一緒に堕ちようよ。
9月のはじまりに命を捨て、
人生をおわらせ、
新しい人生をはじめた。
サブ垢から参加させていただきました🙌🏻
恐らくすずめめさんの全然好みの作品ではない🙄
ちなみに本垢は秘密です…
※一応相互ですよ?!
そしてあの、だいぶギリギリなんですけど、大丈夫ですかね…?
ごめんなさい🙇💦💦
2172文字、お疲れ様でした。
コメント
15件
初コメ失礼します!! 桃さんの言葉で強く否定してもよく頑張ったって優しい言葉をかける桃さんの性格と一緒に堕ちようよと 赤さんに提案する強さと自分の命を赤さんと一緒に終わらせる かっこよさに惹かれました。 赤さんの気持ちが自分の気持ちと重なって桃さんの言葉に涙が止まりませんでした。 儚い物語で素敵ですっ!
来ましたー!
コンテスト参加ありがとうございます✨️ いや、好きですよ?!?! 🩷くんの「タヒぬんだったらタヒね」って言葉好きすぎます…😭😭 あとは、おわりとはじまりっていう題名の伏線回収が完璧すぎます!! さらにさらに!投稿日にも意味があるのすごい…😳