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「ん…ふっ…」
するりと服の中に侵入してくる手を掴み理性を保つ。
「ここ、学校…っ」
「声出さなきゃいいんだよ」
「そういう問題じゃ…」
俺からの拘束を解いた手が再度動き始める。少しでも抵抗しようと前かがみになるが目の前の彼には通用しない。手は上へ上へと這ってくる。
「やめ…て、んぁ、ぅ…」
「気持ちよさそうな顔してんね。かわい」
コンコンッ……
彼の熱い吐息と声が耳に届き抵抗する気力を失う寸前、現実へと連れ戻された。
「せんせーいますか?」
「…ぁっ、、ちょっと緑……」
少し不機嫌そうな顔を見せたあと「へいへい」と不服そうに俺を解放する。
「せんせー?」
「あ、入っていいよ」
我ながら切り替え早いな……
「赤せんせーここの問題……」
「なんで顔そんなに赤いんですか?」
思わず「えっ」と声を上げてしまう。
「…ちょっと暑くてね、それよりこの問題がどうしたの?わかんない?」
「昨日までできてたんですけど今日はできなくて」
「みせて」
「めっちゃわかりやすい!ありがとうございます!」
「お、よかった。そろそろ下校時間だから早く帰りな」
「はーい!失礼しましたー」
手を振って扉を閉めると後ろで作業をしていた緑が此方へ戻ってくる。
「なんでこんなに乱れた服のまま生徒さんと会っちゃうかなぁ」
「ほんと、誰が乱したんだろうね。しかも学校で」
高校を卒業した後俺は、元先生…緑と付き合うことになった。そして
俺は教師になった。理由は今隣にいる彼に憧れたから。
「第1ボタンまで開けちゃって…だめな先生だな。」
「だから緑が開け…。ん、ちょ…」
「こんな姿生徒に見せんなよ。俺だけでいいのにさ」
「学校ではやめろってば!もう!!」
ぱしっとその辺に置いてあったバインダーで肩を叩き、緑を置いて教室を後にした。
「ねーねー赤さーん、まだ怒ってるの?もう俺寝ちゃうよ」
「当たり前でしょ、生徒に見られたらどうするの」
ぷいっと顔をそらし、ベッドの端っこで三角座りをする。
「じゃあ今日はいつもみたいにぎゅーして寝れないね?」
ベッドの上で横になりながら手を広げ、俺が来るのを待っている彼を見ていると
「……」
体が勝手に彼の方へ動いてしまう。
四つん這いで大好きな彼の腕の中に体を委ねる。
「赤先生かわいいね」
「恥ずかしいからそうやって呼ばないで…」
「ほんとかわいいな。食べちゃいたい」
嫌な予感がする。
「ッあ…う…」
「かわいい、その顔は誰にも見せるなよ。」
「ひぁ…ッ」
「返事」
「ッあ”う”ぅ……は、はぃ…ッ♡」
「はは、普段真面目な先生がこんな顔するなんて興奮する」
「ん、ぁ…はーッ…♡”」
「赤先生きもちい?」
「きもち…い…♡」
「へぇ…っ。今日は寝かせないからね」
「はぁ…生徒に手出すなんて緑先生さいてー」
「今は恋人だろ?」
優しくおでこにキスされ、何も言えなくなってしまった。
「赤が生徒の間に襲わなかっただけ緑先生偉いと思うけど」
「俺はずっと待ってたよ」
「なに今の発言」
「それよりせっかくの休みなんだし散歩でもいこーよ」
「なんか流されてな…。散歩行くかぁ」
暖かい春日和。新たな関係になっても変わらない雰囲気を身にまとう男性2人が並んで歩いていた。