ついにライブ当日になった。正直、ライブがあーだこーだより涼ちゃんは大丈夫か、という心配が勝つ。やっぱり中止したほうが…そんな気持ちもただある。
天井からいくつかのライトが俺たちを照らす。その中でも2人の様子を覗き込んだ。
若井は大丈夫、涼ちゃんは堂々とした立ち振る舞い。
よし、きっと大丈夫。
🎤「盛り上げていくぞー!!」
俺が涼ちゃんに合図をして始まる。
🎼.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
綺麗な音と自信がないせいか、不安定で不器用な音が混ざっている。様子を見て俺と若井も音を出し始める。
🎤「〜〜〜♪」
🎸 〜〜♩
🎹 〜ー‥〜♬
俺が歌っている最中に気づく。
🎤「(あれ?ピアノの音が聞こえない。)」
そう思って涼ちゃんの方を覗いた。
そこにはボサボサとした髪とだらしない立ち方、よく見ると顔全体が赤く見える。それに夢中になって歌が止まってしまった。聞こえるのは若井のギターだけ
マイクを持って「涼ちゃ〜ん?」と言おうとしたらピアノを拳で強く押して膝から崩れ落ちた。
🎤「涼ちゃん?…!」
俺はマイクを置いて若井と駆けつける。涼ちゃんは酷く苦しそうにしていた。汗がすごく熱ではないか、そう思ったら…
🎹「‥るさいっ‥!!おっお、…俺は……れはっ!、」
涼ちゃんが俺を胸ぐら掴んでなにかを訴える。
🎸「!涼ちゃん!!!」
若井が涼ちゃんのほっぺを強く叩く。今、なにがどうなっているのかがわからない。1番に言えることはこの光景をファンに見られている事。観客席からザワザワ聞こえるが俺たちが驚いている。いつもの優しい頼りになる存在の涼ちゃんはどこか?あれは仮面だったのか ?疑問と恐怖で固まってしまう。
ライブはさすがに中止してしまった。ファンへの申し訳なさに心が折れそうになる。
🎸「涼ちゃん…さっきのなに?」
「心配事悩み事全部俺らに吐いてよ なんで1人で解決しようとするの?仲間なんだからさ」
🎹「……」
🎤「涼ちゃん…」
🎹「ごめんね……僕…」
ミセス辞めたいかも
コメント
4件
リアルにえっ!て言っちゃったw後、ゆっくりでいいので続き楽しみにしてます!応援してますー!
うわあああああ😭いつものあの笑顔のりょうちゃんも辛い時はあるよね、、、次が楽しみだ、、!