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春の暖かい日のことでした。

私は何時も通りの道を通り、何時も通りの店へ向かいました。

私は珈琲を頼み、朝の輝かしい光を浴びながら飲むのであった。

「太宰さん!」

そう読んできたのは同じ仕事場にある『中島敦』であった。

「如何したのだい!敦くん!

私は今珈琲を優雅に飲んでいる最中だと言うのにどうして君は邪魔しようとするのだい?」

「いや別に邪魔しようとなんてしてませんけど?」

不思議そうにする君の顔は“あの人”のような顔に見えた。

「ねぇ、太宰さん」

「ん?なんだい?」

「太宰は信じないのですか?」

「なにを」

「××さんが亡くなったことを」

「…」

私が起きたのはもう夕方になっていた時であった。

私はすぐに当たりを見渡した。

お粥と、卵焼きがあった。

手紙が置いてありこう書かれていた。

[太宰さんへ

もし今この手紙を読んでいるならば机の上に置いてあるご飯を食べてください。

あと、国木田さんに1週間の有給を取らせてもらったのでゆっくりと休んでください。]

と、書いてあった。

私はなにも信じれなかった。

きっとそうだろう

信じるもなにも私の心中する心算だったのだから。

「ねぇ中也」

「…」

「ねぇ」

「…」

「何か言ってよ」

「…」

外の空気は清々しいほどに良い味だった。

しかし私の顔はとても醜い様子であった。

どうしても信じたくなかった。

信じられる状況、心ではなかったと思う。

私は私自身を嫌う。

君になにを言われようと嫌ってやる。

清々しいほどの空

君の目のように綺麗な蒼。

私は君の後ろを追いかけるように走っていくのであった。

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