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恋人 ~1
「 もう嫌いになっちゃった? 」
アイドルと恋愛の両立
柾哉と交際してはや2年。
度なる練習や日頃の疲労が重なり家に帰ると
必ず柾哉との口喧嘩
でも内容は毎日同じような内容ばっかり
いやわかってる。わかってんだよ
喧嘩はしちゃいけないってことは。
俺が大事にしなきゃなのは分かってる、知ってる
ただ疲労が溜まって溜まりまくるにつれて
喧嘩頻度は増えていくだけ。
柾哉はリーダーなのにも関わらず家に帰ると
家の家事を黙々と行う。
柾哉にとってアイドル活動と家事の両立疲労が
限界に到達をしたのだろう
その日は運悪い事にライブリハーサル、新曲のダンスボーカルの練習、フォーメンション確認等。
仕事が連続となり、俺も柾哉も疲労が倍に溜まったと言っても
過言では無い1日
理人 : 「 はあ… 」
柾哉 : 「 何そのため息 」
「 こっちだって家帰って来てから家事してんだから 」
理人 : 「 疲れてんだからため息くらい良くね? 」
柾哉 : 「 どこがいいの? 」
「 こっちは一日の練習を終えて、家事もしてからの
ため息だよ?何偉そうに座ってんの? 」
理人 : 「 いつも声掛けても遠慮するじゃん 」
柾哉 : 「 はあ…本当は手伝って欲しいの知らないの? 」
「 任せたら負担かからせてしまうし遠慮してんの 」
理人 : 「 じゃあ言えよ 」
柾哉 : 「 言ってもりーくんすぐやんないじゃん 」
理人 : 「 いややるって言ってんのに柾哉がやるから 」
柾哉 : 「 もういいよ 話にならない 」
「 全部これから一人でやって 」
まだ途中だった洗濯物を床に思いっきり置きつけて
ボケっとにスマホを入れ財布を手に持ち出ていった。
今日はいつもよりも激しい言い合いだったかも。
頭の回転は遅く口はただ激しくなっていくだけの会話
昔は2人で映画鑑賞や買い物なんてしてたっけな〜
柾哉の笑顔はもうすっかりと消え去っていた
頭の回転がマシになってきた頃、柾哉を追いかけなきゃと
脳が呟く
気づけば体は真っ黒な外へと動いていた
手持ちは何も無く辺りは真っ暗
もちろん柾哉の格好なんて見つかるわけが無いよな
暗闇でやっと街灯が見えたかと思っていた時
ポツンと電灯の下で蹲る柾哉の姿が。
理人 : 「 柾哉!! 」
柾哉 : 「 …… (逃) 」
理人 : 「 なんで逃げんだよ!おい!! 」
ただ見つけれて安心して名前を掛けただけ。
なのに柾哉は全速力で逃げていった
寂しかった。とても寂しかった
ずっと傍に居た柾哉が心からすっぽりと抜けていった感覚。
夜遅い中外で寒くてたまらなかった
柾哉を探したい気持ちが大半な中、俺は眠気と寒さに
耐えきれず家へと帰った。