TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

教室に行く前に学校の地図を見る。

2組は階段の下の廊下を歩いてすぐ右にある。

分かりやすい場所にあって安心だ。


歩く音が廊下に響く。

教室に近づくにつれて、胸がドキドキと音を立てた。


教室に着くとほとんどの人が席に座っていた。

黒板に席が書かれていた。

黒板の前に立ち、自分の席を確認した。

廊下側の前から3番目の席に荷物を置き、腰を下ろす。

何もする事が無く、新品の上靴を履いた靴をぶらぶらさせながら何かが始まるのを待った。


ほとんどの人が教室に着き、席に座った頃、1人の人が教室に入って来た。

その人は教卓に荷物を置き、 黒板に何かを書き始めた。

教室にチョークのカッカッと言う音が響く。

書き終わると教卓に手をついて 周りを見渡した。

そして、皆んながこちらを向いているのを確認すると、 口を開いた。

「初めまして、今日から1年2組の担任をします。

鈴河 凌(すずかわ りょう)と言います。

皆んなが楽しい、皆んなで協力できるクラスになったらなと思います。

1年間よろしくお願いします。」

その言葉を合図に皆んなが弱々しく「よろしくお願いします」て言う。

そして、その言葉を確認し、口を開く。

「じゃあ、次は皆んなの事を知ろう。

出席番号1番の人から自己紹介して行って。」

その言葉を聞き、1番の人が立ち上がった。

「あ、えっと…

明坂 茉依(あかさか まい)です。

南(みなみ)中から来ました。

バドミントン部でした。

よろしくお願いします!」

明坂さんが言い終わると小さく拍手の音が聞こえてくる。

毎回1番の人は凄いなと思う。

自分だったら、緊張で頭が真っ白になって、名前くらいしか言えなくなる。

「3番の人」

自分の番号が言われ、足で椅子を引きながら、立つ。

そして、昨日の夜考えた自己紹介を思い出しながら、口を開く。

「初めまして、西青(せいせい)中学校から来ました。

五十嵐 奏叶です。

趣味は絵を描く事です。

1年間よろしくお願いします。」

そう言い終わると、明坂さんの時より心做しか拍手が大きかった。

きっと中学校が理由だろう。


878Tap

next…♡7

あの頃に手を伸ばせるのなら

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚