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-風が草木を撫でる
日が花色を鮮やかにする
「あぁ、暇すぎる…」
1人の赤髪で頭にゴーグルをつけた青年がここ、何でも屋「ルベール」のカウンターに溜息をつき突っ伏していた。
ーカランカラン
ベルが揺れ木製のドアが開き青年は顔だけそちらに向けた。
「ルーサ!! 何休んでんの??こっちは裏山まで薬草取りで忙しかったってのに」
頭に頭巾お被り、両手で持っていた籠にはたくさんの薬草と、木の実がちらほら入っていた
彼女はこの店に働いている女性である
「ゲッレイカ…
仕方ないだろ〜?お客さん来なくて暇なんだよー来ても4、5人だし。 来たらシャキッとすりゃあいいんだよー」
彼は手をヒラヒラさせ調合中の沸騰しているフラスコを青色の目でながめながら言った。
女は溜息をつき
「暇なら今から剣術とかの練習でもすれば〜」
持っていた薬草を薬箱に、カラフルな小瓶を棚にしまいながら確認をしている。
「うーん、」
青年はふらっと立ち上がって外に向かう。またカランカランと音がしドアが閉まる音がする。
「あの子も早く自分の居場所を見つけれたらいいんだけど…」
「姐さん!」
カウンターの奥から声がし褐色の肌をした高身長の男が顔を出した
「オスカーじゃない!!長旅ご苦労さま〜元気してた?」
彼女はやっている作業をやめ彼の元に近づいた
「はい、日々昇進しております!」
にこりと笑い胸に手を当て自信があるように述べた
「敬語じゃなくていいって〜!家族みたいなものでしょこの建物のみーんな」
「はは、無理ですよ〜」にかりとわらい
「ところで今回の旅では、何を手に入れたの?見せて!!」
「えーとですね、沈没船からはこのネックレス、南の国でよく取れるという真珠に、魔法構築されたサファイアですねあと諸々の薬草かな」
「今回も珍しいものが多いわね、このネックレスには呪いが込められてるわ防御系かしら?この魔法石は、道具に埋め込んだら戦いの時役に立ちそうね…」
「あとこれなんですけど…」
古い見た目の赤い宝石が埋め込まれたロケットペンダントをみせた
「素敵ね〜」
「そうなんですよ、なんですけどこれ開けれなくて…」
「どこで手に入れたの?」
「えーと、たしか隣町に行く際に老婆の商人からもらったんですよ」
「石が詰まっちゃっのかしら?」
片目を閉じじーと隙間を見つめる
「あ、そういえば、今回はどれくらいここにいれるの?」
持っているネックレスをポケットにしまいオスカーを見た
「あー、それがあまりここにいれなくて」
男は頬をかき申し訳なさそうにした
「そう、それは残念ね」
「西の方にすぐ届け物をしなくては行けなくてもう旅立つ予定です」
「わかったわ近い時期また来てちょうだい」
ね?というように微笑みオスカーを見送った。
-ブンッ ブンッ
「102、103、104…」
空気を斬る音と、数え声が草原から聞こえる
「今日はこんなもんでいっか!」
ふぅとため息を着くと、剣を鞘にしまい小屋に向かった
「やぁ、スウィお前は気楽でいいなぁ〜飛んで食べて寝るだけ、部屋は狭いけどな!」
にししと笑い
熊のような大きな鳥 をわしゃわしゃと撫で、
魚をほいと投げた
「明日は一緒に飛ぼうな〜?」
しばらく戯れてからだろうか爆発音とともに焦げる匂いと油の匂いが少し離れた場所から小屋まで匂った
「なんだ?」
爆発音が聞こえた先まで、スウィを連れて走った。
「え、?なん、で…」
彼が見つめる先には赤い炎が燃え盛る店の名前があった。
「ハッ、レイカ!!」
ドアを破り彼女がいる場所を急ぎながら探した
「はぁ、はぁ、レイカッ!!!!」
カウンター近くの本棚に倒れてる人を見つけ直ぐに彼女だと気づき駆けつけ
「レイカ!レイカ!大丈夫か?すぐ医者呼んでくるからッ」
少し目を開き青年の名前を呟いた
「と、う賊…が入っタ、みたい」
「盗賊?どうして、?」
「分か、ラないkど、おスカー、が持ってきた物を狙っテ来たみたい」咳き込み述べる
「そうか、それより早く行こう!!火が広がって逃げられなくなる!」
彼女は彼が掴んだ手を振り払い
「棚でッ…足ガ、つぶれtッ歩けないのよッ」
彼の上半身を押し、手に冷たい何かを持たせて
「あなた、一人で逃げなさい…ね?」
-ドォンッ
大きな音とともにまた爆発し少し吹き飛ばされ
ドアに向かって青年は走った
「はァッ、はぁっ」