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※主の作品では、🦊🐒🧸🐇🐑🐶を使います。
▲
上記の事を守っての閲覧をお願いします。
🐇🧸×🐶
ドースバース
ほんのりピンクあり
女×🐶表現あり
🐇🧸クズ表現あり
「ねぇ…🐶?」
「どうしたん?」
キミが優しく手を差し伸べるから、俺はいつも通りキミの懐へと潜り込む。
「私他に愛する人が出来ちゃったの」
「………え?」
俺を抱くこの人は何を言ってるんだろう。
俺を見殺しにするつもり?
俺を裏切るの?
そんなに簡単に言わないでよ
実際俺とこの人は番だよ?
番を解消するには、
「その人、とっても私に優しくしてくれてね」
そんなの俺だって…
俺か、貴女か、
「髪色が特徴的な人で、顔も貴方みたいにキレイな方でね」
なら俺でも…
どちらかが死なないと解消されないって…前に言ってたよね?
「それでね…ごめんね🐶」
”ごめんね” そのひと言と同時に俺の項に激痛が走った。
「あ”ぁ”ッ……!」
「ごめんね🐶…これ飲んで、楽になるから」
俺の項に突き立てられたのはナイフ。
項は人間の急所と言っても過言ではない。
刺された箇所が熱い。
俺の首から流れる大量の血。
無理やり開かされた口から流し込まれたのは、透明な液体。
仄かに鉄の味がする物だった。
他に好きな人が出来たとは言っても、突発的に感情が高ぶって衝動的に起こしてしまった事で、治療はしてくれるのかと信じた俺が馬鹿だった。
「これでッ…!」
「ゲホゲホッ…な”に、ッ飲ませたのッ…?」
少し痛みが和らいだ項に安心して、きっと治療薬だと確信した俺は質問する。
返ってきた答えは最悪なものだったけど。
「私の愛しの方から貰った、番を解消する液体らしいのそれ!」
明らかに先程よりも興奮状態にある彼女はつらつらと言葉を並べる。
「そんなものがあったなんて…!もっと早く飲ませておくんだった!」
「待っててね蘭太郎さん!これで私…貴方と番に!」
そう言って俺を床に投げ捨てた彼女が立ち上がった瞬間、古びたマンションのドアが壊され、入ってきたのは警察だった。
「なっ…!?」
彼女は驚きと絶望から腰を抜かしたのか、床に座り込んだ。
何人かの警官が彼女を取り囲み、彼女は発狂していた。
俺の元にも1人の警官?だろうか、寄ってきて、俺の安否を確認している様だった。
こんなにタイミングのいい事、現実世界にもあるんだなあと妙に感心し、俺の元へ来た警官の、警官らしからぬウルフ髪にツートンの髪色を目に収め俺は意識を手放した。
「🐶〜?」
俺が目を開けた時、そこは見知らぬ天井だった。
この家は、🐇と、🧸と名乗る人物の物らしく、
俺の命が危なかったから引き取ったと説明を受けた。
🧸って人…見た事あるんよな…
まあ、気のせいかな
その説明を聞く限り、2人がドラッグである事を理解した。
都合のいい話だ。
番を失い、死を待つだけのクランケの前に番を持たないドラッグが現れるなんて。
しかも見ず知らずの人間を拾う?
上手い話だと思わない?
しかし俺は深く考えることを放棄した。
だってそうでしょ?
自分が生きられる手段を自ら手放す訳ないよね?
「はーい」
「おはよ」
「おはよ🐇🐇!」
彼らに捨てられないように俺は今日も演技する。
俺はまだまだ人生謳歌したいんよ
「はいコレ、今日の分ね」
毎食前、渡されるのは透明の液体。
初めて渡された時、なんだか既視感を覚えたけど、
藁にも縋る思いでひとおもいに飲んでみたところ、あら不思議。
体が自然と少し楽になった。
2人がドラッグであることもあり、治療薬なんだと思って毎日飲んでいる。
項に傷があるって言ってたけど…何したんだろう俺…
階段から転がり落ちた…とか?
「ありがとう〜」
「飲んだら朝ご飯食べよっか」
「🧸くんは…?」
「一緒に食べたいの?」
「うん…3人で食べよ?」
「…かわいーねぇw移動しよっか」
「うん!」
2人のお気に入りで居られるように、捨てられないように、
かわいいおれでいなきゃ、ね?
……?
捨てられた事なんか無いのにね、不思議
彼の事は学生の時分から知っている。
と言っても、多分、俺達が一方的に知っているだけ。
女の子から大人気で、王子様とあだ名を付けられるに相応しいキミは、俺達2人の心を盗んだんだ。
キミに話しかけることすら出来ない俺達は、これでもかと言う程キミについて聞き回ったよ。
そこで分かったことがひとつ。
キミがクランケだということ。
俺達は運命だと確信した。
でもキミは、俺達じゃなくて別の人を選んだよね?
ほんと探したよ。
キミを見つけるためにあいつは警官にまでなって、
俺も俺で好きでもない奴に時間を割いて誑かして、、
大変だったなあ
あの女、なかなかしぶとくってさw
彼を裏切れない、ってさあ?
お前があの子と番関係にある時点で、あの子の運命を裏切ってることも知らずに、ね?
時間をかけて堕とした女は笑える程、お利口に動いてくれたよ。
番を解消する方法。
そんなのどちらかが死ぬまで解消される訳ないでしょw
それなのに、俺の言葉を信じ込んじゃってね、笑っちゃうなあw
ならどうやってあの子を奪ったの、って?
そんなの簡単。
解消が無理なら、上書きしちゃえばいいんだよ。
急所を突かれ弱った彼に、俺達2人の血液を注ぐ…。
そうすればもう、依存しちゃうよね、体は。
普段の彼の食事にも混ぜるように指示したからね。
少しずつ…少しずーつ……。
今尚、俺達の血液を透明になるまでろ過し、薬だと信じ込んで1日3回欠かさず飲んでいるあの子の体はもう…。
それに、
あの女の記憶を都合良く頭から消してしまっているあたり、もう体だけじゃなく、脳も俺達色に染まってきているようだし?
まあ、見てれば分かるよ。
「もお…なに考えてるん!」
ふっかふかの布団に包まれた🐶が頬を膨らまし、彼から見て目の前にいる🐇の頬へ手を伸ばす。
「ごめんよ🐶ちゃんw」
彼の手を受け入れ好きなようにされていると言うのに、この腑抜けた顔。
呆れるな、浮かれやがって。
まあ俺も人の事を言えたもんじゃないんだが。
「おーおー、2人の世界入んな?」
「むふふ」
今度は俺がこいつの頬をいいようにしてやると、わざとらしく含み笑いを浮かべる。
「嫉妬なん?かわいーな、🧸くん」
俺の懐に抱かれ、俺が下を向けば、顎を上げ上目遣いで俺を見る🐶。
この角度、ちょーいいかも…。
人間皆同じはずの黒目でさえ、こいつは人一倍大きく感じる。
赤ん坊が可愛いのは、黒目がデカく見えるかららしい。
だからこんなにも可愛いのか、こいつは。
「あんま調子乗ってると…」
「うひゃあっ、!?//」
大袈裟な声をあげる🐶。
かるーく乳首摘んでやっただけやんw
最初身体を重ねた時は、こしょばいこしょばいと暴れて仕方なかったというのに…。
こんなにも厭らしく主張して、鮮やかな色を見せるソレはまさしく女のソレと同等。もしくは、以上だ。
「かわいーw」
「もお…いきなりはやめて…///」
🐇の言葉に更に顔を赤らめる🐶。
するなとは言わないんだよな。
それに、可愛いって言われて満更でも無さそうにするんだ、最初から。
「どうしたい?🐶」
「言わんでもわかるやろぉ…?」
「🐇🐇わかんないなぁ〜?」
幼児を相手にしているかのような言い草だな。
気持ちは分かるが…w
素直で純粋で、汚い事なんて何も知らないような🐶。
俺達の犯行に気づく日は来ないだろうな。
「2人の、ちょーだい?//」
目の前の🐇に片手を伸ばし、もう片方は俺の腕を握る。
「よく言えたね🐶ちゃん」
「もういっこ…、いい?」
俺も🐇も目を見合わせる。
ここまで長く3人で過ごしてきたけど、1度に2つのお願いをするのは今日が初めての事だった。
「ん、なに?」
「俺を、2人の番にしてほしいんよ…、あかん?//」
…馬鹿だな、こいつ。
「それは聞けないお願いかなあ」
「…ッえ?……な、んで?」
俺の腕を掴む力が強ばった。
焦っているのだろう、🐇の言い方が悪いわ。
「もうとっくになってるよ?気づいてなかったの?」
「………うぇ?」
予想外の答えに脳の処理が追いついていないのだろうか?
ただでさえ丸く大きい目をまた丸くする🐶。
「お前元気やん、それが証拠」
「あ……そうやった…確かに」
何やら考え込んでいる🐶。
「やったら、もうずっと一緒?」
「そうだよ、死ぬまでね」
………?
「やったあ、おれうれしい!ほんまに!」
俺は🐇と再度顔を合わせる。
言葉にしなくても伝わる、やっと堕ちたぞ と。
…………
一瞬🐶の表情が、今までの笑顔と違うような、、、
気のせい、か……?
まあ、でも
最後の台詞は誰でしょうね…。
🐇🧸か…
もしくは
🐶くんか…
はたまた
全員か…。
ここまで閲読ありがとうございました!
コメント
2件
え、最後… そう言うこと…?