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kyngヴィラン堕ちしてます。
中身すかすかなので、読む時は頭空っぽにして読んでください。
多分続きます。
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ヒーローなんてクソ喰らえと思ってしまった自分は、もう戻れないのか。それは、ロウルフのドンとしての仕事をするとき、ターゲットの相手から放たれた言葉が俺を支配してしまった。
「何がヒーローだ。こんなことしてる時点で、ヴィランと同様だ…」
俺も実際思ってたし、きっと周りのみんなも思ってたのだろう。だけど、面と向かって言われたことは初めてだった。言われた瞬間、何かが壊れた気がした。1部じゃなくて全部が思いっきり、パリンと。ヴィランという単語が頭を駆け回る。だけど、どこか冷静な部分はまだ残っていた。早くあいつを殺さなければと、脳が言い実行に移す。
刀を奴の首に置き、そこから優しく横にスライドさせれば、首から血が吹き出し刀や服を汚す。こんな場面見られたら、誰もがヴィランと言うだろう。いや、元々俺はヒーローになれなかったのか。などと思いたくもないことが脳を巡る。
「はぁ…帰るか」
溜息をつけば、体を家の方向に向き足を運ぶ。その時間でさえ、さっき奴が言っていた言葉がずっと脳を埋め尽くす。忘れたくて違うことを考えるが、あの言葉だけはずっと残っていた。ヴィランという言葉、確かに俺は暗殺もやっている。助けた住民でさえ、殺しているかもしれない。ふと恐怖を覚えた。このままヒーローの名誉を汚してしまったら、俺のせいではないのかと。心臓が早いのが分かる。迷惑をかけてしまう、ただその一言が俺を飲み込んだ。あぁ、やっぱり俺はヴィランだったのか。何故かもう、自分で答えを出していた。やはり、ヒーローの道は自分には難しかったらしい。もう、自分はヒーローではなくヴィランに染められていた。もう戻れなかった。もし俺がヴィランになったら、みんな怒るだろうな、悲しむだろうなとか呑気なことを考えれば、もう家のベッドに横になっていた。少し体を丸くさせ、自分自身を守るかのような体制になってしまう。あぁ、明日の任務どうしようかな、もうヴィランとして出てこようかなとか、考えれば足元からナーンという鳴き声が聞こえ俺の顔すぐ側までオトモがきた。
「心配してくれてるのか?」
と聞けば、それに返ってくるようにまたナーンと言う鳴き声をし、オトモはその場で丸くなった。
「…心配かけてごめんな」
と口に零していた。そんなオトモを撫でてたら、俺も一眠りついた。