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大好きだった。
貴方のすべてが。
高校1年生の夏、私は初めての
恋をした。
「百合〜っ!」
新しく出来た友達 夏海が呼ぶ。
彼女はクラスをまとめるリーダー的存在で
一人になるコがいないくらいに交流を活発に
している。
「どうしたの?」
と私が聞く。
「数学のセンセイ変わったんだって〜! 」
私たちの数学を担当している先生は
生徒からも教師からも好かれてはいない
というのは風の噂で聞いてはいたけれど
まさか異動させられるとはね…、笑
「見に行こみにいこ〜っ!!」
夏海が私の手を軽く引っ張っていく。
_職員室
「失礼しまーすっ!」
「失礼…します、」
「数学のセンセイ居ますかぁ〜」
「呼んでも来るの?」
「うーん分かんないけど、物は試しっしょ」
夏海のマイペースさには呆れるというか
癒されるというか、
パシっ
「いったあ…!!うわ!!俊太センセイ!」
俊太先生は英語担当の先生だ。
生徒に親しみやすいということで人気だ。
オマケに教えるのが凄く上手く成績upする生徒が多い。私もその中の一人だ。
「なんだあ?ガキは職員室に用ねえだろぉ」
「ガキ言うな!!」
この二人の会話面白いんだよなぁ と
ぼそぼそ思っていると足音が聞こえてきた。
「もしかして、数学のセンセイ!?」
「まだ全校にも顔知れ渡ってないのに、んな訳…」
「俊太先生…!聞きたいことがあって、」
これが数学の先生、
第一印象は少しへなへなした男の人。
だけどこれから私はこの人の事を
知っていったせいで
初恋を奪われてしまうなんて_