「俺を忘れないで。」
「俺、彼氏出来ました~!」
にこにこした明らかに恋をしているような
雰囲気で言った仁人。
「ふーん。おめ。」
正直焦りまくってるくせに。
強がった口調で話す。
だって。
相手は男。そして拓弥だぞ?
…先輩に負けた 。そんな気分。
いや、ほんとに負けたのか。
……なんで拓弥、?
本音が溢れ出した。
なんで?
俺は?
俺はメンバーとしてしか見れない?
好きじゃない ?
嫌い?
…あーもう。 、 遅いのに 。笑
ソファーに添えた拳の力がどんどん強くなる。
「…俺じゃだめなの、? 仁人。」
もう、誰にも聞こえないような声量で呟いた。
その瞬間 、 何かが割れた音がした。
「あぁ~!! やってもた!!」
舜太が花瓶を落としてしまったらしい。
勇斗はその花に近寄って、
「俺みたい。」
とその勿忘草を手に取ったのだった 。
END
勿忘草 … 私を忘れないで。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!