『 魔法の言葉 』
・桃赤
・桃視点
・色組ごと同棲設定
・自給自足
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桃 「 ふぅ……、 」
これで何本目のエナドリだろうか。
部屋中に広がるコーヒー、エナドリの匂い。
)~~~♪
りうらの部屋から7時を告げるアラーム音が聞こえてくる。
桃 「 …もうこんな時間か。 」
日付が変わる頃に手をつけたこの仕事。
気づいたら朝になっていた。
桃 「 今日の予定は…… 」
赤 「 ん゛~~~、 」
カレンダーを確認してる頃、別室で寝ていた彼女が起床した。
桃 「 お、りうらおはよ。 」
桃 「 今日は一人で起きれたんだ?w 」
赤 「 ………… 」
赤 「 なぃくんいなくて、不安だったから…// 」
スゥゥゥゥゥッ ))
なんだこの可愛い彼女 ←
桃 「 そかそか、ごめんね? 」
赤 「 んーん、だいじょぶ、 」
桃 「 9時から会議だから、目覚ましておいで? 」
赤 「 ぅん… 」
9時までにはまだ少し時間がある。
先程まで手をつけていた仕事に再び視線を戻した。
桃 「 …………つかれた、 」
赤 「 ないくん…? 」
桃 「 あ、りうら、目覚めた??w 」
赤 「 ぁ、うん… 」
赤 「 んね、そんなことより隈ひどい……… 」
赤 「 今日で何徹なの…? 」
桃 「 あー…w 」
桃 「 うん、大丈夫だから。 」
桃 「 ほっといてほしい。 」
赤 「 けど、ないくん一週間はまともに寝てな… 」
桃 「 へーきだって。 」
一瞬、りうらの顔が崩れた。
いつものりうらなら、ここで引き下がっただろう。
けど今日は違った。
赤 「 …… 」
赤 「 手伝う、てば… 」
桃 「 え…、? 」
赤 「 大丈夫、って言わないで……… 」
桃 「 …… 」
俺の頭の中で、何かの糸が ぷつっ、と切れた。
りうらの言葉が地雷を踏んだのだろう。
桃 「 しつこいよ。 」
桃 「 黙ってて。 」
赤 「 ぇ… 」
桃 「 毎日毎日大丈夫って聞かないでくれる…?w 」
桃 「 正直うざい。 」
赤 「 ………………! 」
赤 「 …先に、事務所行ってるね、 」
)ガチャン
……どうして、あんなこと言ったんだろ。
りうらに対する心配と、申し訳なさと、イラつきでごちゃごちゃになっていた。
けどそんなことより仕事を終わらせたくて。
見慣れたパソコンに視線を移した。
…………………………………….
AM 8:30
事務所の前。
りうらに会うのは少し気まずいけど、会議は会議。
会議室の扉を開いた。
紫 「 ぁ… 」
紫 「 おはよう、ないちゃん。 」
桃 「 おはよ。 」
初兎ちゃんの隣にはりうらが。
けれど突っ伏せたままで、此方には顔を向けなかった。
りうらとは反対側の、一番遠い席に腰かける。
青 「 おはよぉぉぉぉ 」
水 「 おはよ… 」
青 「 あれ、あにきは…? 」
紫 「 風邪ひいて寝込んどるw 」
青 「 あ、そらお愁傷さま…w 」
桃 「 よし、じゃあ会議始めるよー。 」
着々と進む会議。
気づけば、会議も終了していた。
桃 「 じゃ、各自解散ということで… 」
紫「 あの、ちょっとええ…? 」
桃 「 ん? 」
全員の視線が初兎ちゃんに向かう。
紫 「 あの、な… 」
紫 「 ないちゃんにお願いあってん。 」
桃 「 え、うん…。 」
紫 「 休んで、欲しい…。 」
紫 「 隈、ひどいし。 」
紫 「 りうちゃんから聞いてんけど、一週間はまともに寝てへんのやろ…? 」
水 「 ぇ…… 」
桃 「 ……心配しすぎw 」
桃 「 大丈夫だからww 」
昔からこうやって、本音を隠していた。
“ 大丈夫 “
こういえばみーんな信じる。
大丈夫。
大丈夫。
この言葉を繰り返せばいつもよりもっと頑張れる。
青 「 大丈夫、やないやろ…… 」
青 「 初兎の言う通り、隈ひどいで… 」
水 「 ないちゃん無理しないで?? 」
桃 「 大丈夫なんだってw 」
桃 「 無理してないし、ちゃんと仮眠もとってるw 」
紫 「 仮眠て……、 」
大丈夫。
まだ、大丈夫。
「 …嘘つき。 」
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