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knside.
sm「今まで……ありがとう」
sm「……幸せに……なってね……」
kn「……スマイル……スマイル……！！」
……静かに、スマイルの瞼が落ちた。
kn「………………っ……！！」
……俺は、スマイルのために、何一つしてやれなかった。
友達を、救ってやれなかった。
ずっとずっと、そばにいたのに……
kn「……Broooock、呼ばなくちゃ」
『スマイル、眠った』
✧• ───── ✾ ───── •✧
brside.
『スマイル、眠った』
きんさんからのメールは、その一言だけだった。
でも、その一言で全てが分かった。
br「……っ、スマイル……っ……」
br「……病院、向かわなくちゃ」
……今行っても、もうどうにもならないことは分かってるけど。
それでも、スマイルに今までの感謝を、伝えなくちゃ。
────スマイルへの気持ちも、理解できるかもしれないし。
✧• ───── ✾ ───── •✧
br「……はぁっ、あ、きんさん……」
病院に着くと、きんさんは病室のドアの前に立ち尽くし、目を赤く腫らして泣いていた。
br「……きんさ……」
kn「……Broooock。お前は、スマイルの、ことっ……、どう、思ってたんだよ」
br「……スマイルは、一番大事な、友達……だよ」
……どうにも、“友達”という言葉が引っかかって仕方がない。
でも、“友達”以外にどうにも形容しがたいのだ。
kn「……ただの友達なら、なんで今、考えたんだ……？」
kn「……いい加減、自分と向き合えよ……！スマイルのこと、どう思ってるんだよ……！！」
br「……どうって……」
初めて話した時から、スマイルはお母さんのために必死に頑張る素敵な子だな、と思った。
仲良くなってからは、一緒に過ごすことが増えた。
スマイルと過ごす時間は、どんな時でも本当にあっという間で。
一緒にいる時間は、すっごく幸せで。
何事にも変え難い大切なもので。
その1回1回、全てがそうだった。
この時間がずっと続けばいいのにって、いつもいつも思ってた。
……誰にも取られたくなくて。
どんな時だって一緒にいたくて。
────ただの“友達”じゃ言い表せない。
────────やっと分かった。
僕…………
kn「…………遅すぎたんだよ……！！何もかも……！！」
kn「……ちくしょう……っ……！！」
br「……僕、スマイルのところに行く」
br「……もう、遅いけど」
br「気持ち、伝えなくちゃ」
kn「……行ってこい」
kn「……あと、今更だけど」
kn「スマイルがかかった病気は、“消恋病”っていう病気だ」
kn「……これ以上は、言わない」
br「……きんさん、ありがとう」
✧• ───── ✾ ───── •✧
br「スマイル」
sm「…………………………」
br「……ねぇ、起きてよ」
……手は、まだ温かい。
br「……っ、起きてよ……、スマイル……」
br「僕の、せいでっ……、たくさん、苦しめた……よね」
br「ごめんね……ごめん、ね……っ」
br「……スマイルと一緒に行ったデート、すっごく、楽しかったよ」
br「僕、スマイルと一緒にいる時間が、すごく……、っ、大好きだった」
br「…………ねぇ、お願いだからさ……」
br「……もう一度、あの時の笑顔を、見せてよ……っ……」
br「……目を覚まして……、僕に、“大好きだよ”って言わせてよ……スマイルっ……」
…………そう言って、僕はそっと、スマイルに口付けをした。
✧• ───── ✾ ───── •✧
smside.
……あれ……ここは……
真っ暗な、トンネル……？
出口は……どれくらい先なんだろう……
『……の、せいでっ……、』
……？
声が、聞こえる。
どこかで聞いた、安心感のある暖かい声。
……でも、泣いてるみたいだ。
『……あの時の……を……』
『……大好きだよ』
……ちゅっ。
……っ……！
光……！
まぶしっ……
『スマイル』
……！
思い出した……！
俺の、好きな人は……！！
sm「……ん……」
br「……！スマイル……？」
sm「……Broooock……おはよう」
br「…………おはよう、じゃ……、ないよ……」
br「……スマイルっ……、スマイル……、！！」
br「……よかった……、よかった、よぉ……！」
sm「心配かけて、ごめんな」
br「……ううん。僕の方こそ、ごめん、ね……っ」
br「ずっとずっとっ、自分の気持ちに、気づけなくて……、スマイルを苦しめてた……っ」
br「……でも、やっと、気づいたよ」
br「スマイル」
────愛してるよ。
sm「……ほんと……遅すぎだよ」
sm「俺も、」
ずっとずっと、大好きだった。
そう言って俺たちは抱き合い、お互いの気持ちを確かめるように口付けをした。
✧• ───── ✾ ───── •✧
✧• ───── ✾ ───── •✧
br「……ねぇ、スマイル」
br「今日さ、僕の家来ない？」
sm「……え、いいのか？」
br「うん！もちろん！今日はスマイルの記憶が戻った記念日だからね」
br「これからもずっとずっと、大好きだよ」
sm「……///俺も……大、好き……///」
ずっとずっと、
『心と逆に、抜け落ちていく。』
完結です！
ここまで見てくださってありがとうございました🙇♀️
ハート、コメントお待ちしてます🌟
それでは👋
コメント
8件
大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き
ひとりでいいね1000にしました！ 感動作すぎ😭神作品ありがとうございました！完結お疲れ様です！いい作品をありがとうございました!!!
感動作すぎて涙止まらないです...😇 素敵な供給ありがとうございました🙏💕 smさんも、brさんも、knさんも。皆幸せになれてよかったです...、 これはきっと友情...いや、愛情なのかなって思います(???) 完結お疲れ様です!!
