「、、こッ、!」
目を開く。視界いっぱいに広がる見覚えのある天井。
「、またか、」
あの夢を見てしまった。最近ここ毎日見る夢。誰かが俺を抱きしめながら泣く夢。俺を抱き締めて泣く人は海の様な深い青色の瞳をしていてそれで、、?あれ、何だっけ?、、まぁ、いっか思い出さなくても。そんな事を考えながら、ベッドから起き上がり、学校に行く支度をする。
朝ご飯のはいつも通り、モンエナで済ませる。制服のネクタイを結び、靴を履き玄関の扉を開く。
「行ってきます」
誰も居ない家に挨拶を告げ、俺は学校に向かった。
、、
「おはよう」
「あ、ないちゃん!おはよう!」
俺が挨拶をすると元気な挨拶が返ってきた。声の方を見ると幼馴染の稲荷ほとけが立っていた。ふわふわのグラーデーションになっている髪とサファイアの様な目が特徴のほとけっち。クラスの中では皆に慕われている存在だ。自分の声をゆるふわショタボとかたまに言ってるからちょっと変だけど。
「ほとけっちは今日も元気だねぇ、」
「まあね!僕天才だからさ!」
謎にドヤ顔で自分自身のことを天才だと言うほとけっち。
「天才は関係ないでしょ笑」
本当にいつも通りのに日常。楽しくて楽しくて仕方がない。あぁ、ずっと続けば良いのにな。こんな日が。”あの時“みたいに壊れない様に。、、?あれ、何でそんな事思うんだろう?幸せが壊れる?何で、?、、よく分かんないや、。
そんな事を思っていると突然、ドアが開いた。
「おい!お前ら、席に着け!今日は転校生が来るぞ!」
先生がそう言った瞬間、先程まで騒いでいた生徒達は静かになり即座に席に着いた。皆、転校生ってワードに敏感過ぎるだろ。
正味、俺的に転校生が居ようが居まいが言うて変わらけど。
「よしっ、静かになったな。転校生!入って来て良いぞ!」
「はい」
ドア越しに静かな澄んだ声が聞こえ、転校生が入ってきた。
「猫宮ifと言います。これからよろしくお願いします」
黒板に綺麗な字で名前を書き此方を振り向き、お辞儀をする転校生。顔を上げると見える青髪に長い睫毛、海の様な深い青色の瞳。恐ろしい程の美貌にクラスが騒つく。
「え、イケメン過ぎない!?」
「やばいよね、。私狙っちゃおうかな、」
なんていう女子たちの話声が聞こえてくる。猫宮、ifか、何だか夢に出てくるあの人と似てるな、、って、いや、いや、夢と現実くらい区別つけなきゃだろ其処は。前を向くと、丁度猫宮さんと目が合った。すると、猫宮さんは大きく目を開き、此方に歩いてくる。え、なんで、猫宮さん此方に向かってきてるの!?
「ないこッ、」
突如、猫宮さんに名前を呼ばれ抱き締められる。体に広がる温もり。一気に今おこっている状況を理解し、更に混乱する。、えっ、今何が起こってるの?なんか急に名前を呼ばれて抱き締められたんですけど!?っていうか、俺、猫宮さんと初対面なのに、猫宮さん何で俺名前を知ってるの?
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コメント
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わぁぁあっ、😭😭 ぷろろーぐも一緒に見たけど凄い青さんがかっこよぃ、🥲💕 愛する人の為ならなんでも出来ちゃいそうな人だ、… 🫶🏻💓