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「ぁっ、んん、まってさの、さの」
「やめたくないです」
素直なさのに、思わず吹き出してしまう。
「ふはっ、違う違う。やめへんよ。⋯おれに、なにしてほしい?おれのえっちな姿見たかってんろ?何する?」
思わぬ質問に、さのの頭の中はぐるぐると回転した。
「えっと、えっと。えっと、じゃあ、せーやくんに乗ってほしい!」
「ええよ」
にやりと笑うと、ベッドへ誘導する。
なだれ込むと、サイドテーブルから小さなボトルを取り出し、さのに手渡した。
「準備は手伝ってや?」
少し恥ずかしそうに、浅いパンティを脱ぎ捨てた。
「んッ、ふっ、ふぅ、さのぉ」
向かい合って抱き合いながら、さのはせーやの秘部をさぐる。
少しずつ、1本ずつ、慣れさせていくのは、興奮を掻き立てると同時に、早く先に進みたいという焦燥感もある。それはお互い同じ気持ちだった。
「んん⋯さの、まだ、⋯あかん?」
先程まで余裕そうな表情だったのに、今やこんなだ。
膝立ちの脚を震わせ、耳元で囁いてくる。
たまらない。
そんなの、早くいれたいに決まってる!
「もうちょっとだけ⋯しないと」
痩せ我慢で、できるだけ進めようと頑張るが、せーやの方は我慢ができないようだ。
「あっ、ンっ、んんぅう」
卑猥な身体を擦り付けながら、アピールするかのように腰を振る。
無意識だろうが、それが余計にせーやのひっ迫を表わしており、さのはゴクリと喉を鳴らした。
「せ、せーやくん、もう良い?大丈夫?」
「ん⋯⋯」
赤い涙目で、コクリと頷き、先程から感じていたさのの熱の先端を、そこへ押し当てた。
ぐぐ⋯っと、体重をかけながら、少しずつ身体をおとしてゆく。
自分の中に、さのが入ってくるのが分かる。
「ふ、っん、んんぅ」
「せーやくん⋯っ」
温かいせーやの中を感じながら、これまでに無い興奮を覚えていた。
目線を下にやると、ガバガバの三角ブラからピンと張った乳首が丸見えだった。
えっろ⋯⋯
乳首に目を奪われている間にも、2人の密着度は増していっている。
せーやは、ハァハァと息を切らせながら、一生懸命喘いでいた。
なんかもう、充分えっちな恋人を見た気がする。
それでも、まだ途中地点な事に少し気がクラクラした。
精神が持つのだろうか。
「はあ、はっ、全部⋯入ったァ♡」
ふふ、と嬉しそうにキスをせがむ。
さのがそれに応えると、ちゅっ、ちゅっ、と音をさせながらせーやは満足気に笑った。
グッとさのの肩を掴んで押し倒すと、抱き合ったまま、ゆるゆると動き出した。
少し、物足りないが、心地良い快感。先程より、幾分か落ち着きをとりもどしたさのは、せーやの髪を撫でた。鼻先にかするカチューシャのリボンがくすぐったい。
「なぁさの⋯、気持ち良い?」
得意の上目遣いは、いつ見ても可愛い。猫のような目が潤んでいる。
「うん、気持ち良い。結構、いっぱいいっぱいやで」
正直に答えると、そっか、と抱きついた。
「さの、好きやで」
「おれも、大好き」
「やから、もうちょっとえっちなとこ見てもらおか」
せーやは上半身を起こし、さのを見下ろした。
何が起こるのかと、不思議そうにしているさのに、 「ここ」と、繋がった部分を指さし、さのの視線を引き付ると、ズルンとギリギリまで引き上げ、ゆっくりと挿入されていく様を見せつけた。
「はあッ、さの、見える?さののっ、が、おれの中に、んっ、入ってくの」
少しずつ速度をあげていく度に、いやらしい音が響く。
「み、みえます。う⋯凄い⋯せーやくん」
さのは、目に焼き付けるように、凝視した。
せーやは、体を反らせブラの隙間から指を入れると、乳首を刺激し、より一層喘いだ。
「あぁンっ、さの、さのぉ!」
もう、どこを見たらよいのか。
心はオロオロしながらも、頭と体は快感でいっぱいいっぱいだ。
ばちゅばちゅと激しい音が続く。
「あっ、あっ、気持ち⋯ぃ!さのが⋯ンッ、おれの中に、いっぱい♡ 」
限界が近いのだろう、せーやの身体は赤く染まっていた。
勿論、さのだってとっくに限界だった。
「せーやくん!せーやくん!⋯ッぐ⋯」
「あっあっ、いくっ!いくぅう♡ 」
2人で体を震わせ、意識がかすれていった。
はぁ、はぁ
2人とも、ベッドの上で息を整えようとぐったりしている。
1回にこんなに体力を使ったのは初めてかも知れない。
「さの⋯⋯」
「はい⋯⋯」
お互い、声がかすかすだ。
「ご満足いただけたでしょうか」
真面目にふざけてせーやが聞く。
「いやぁ⋯⋯半年くらいは毎日反芻しそうです⋯」
「なっっが」
「心の家宝にします」
「嫌な家宝やなぁ⋯」
余程満足したらしい。
頑張った甲斐があったな、と、せーやは思った。
「とにかくさの、誕生日おめでとう」
初めての誕生日は、充足感の中終わった。
《おわり》