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ザーザーザー。
大雨が振ったのはいつぶりだろう。
気分転換に(大雨なのに)外を出ようと思った。
正直、雨は嫌いだ。
けど、今の私なら雨はとても美しく感じる。
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クソ兄貴と喧嘩した。
俺は悪くねぇ。
わりぃのはクソ兄貴だ。
今日に限って傘もさしてねぇし、大雨だ。
最悪だ。何もかも。
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ふっと、公園前をと通り過ぎると、糸師凛君が(何故かフルネーム)大雨の中しゃがみ込み、俯いていた。
私が近づくと、足音で察したのか私を見上げる。
見上げる瞳や、まつ毛、何もかもが鋭く、美しかった。
彼は私を睨んでから再び俯いた。
こういう展開は、選ばれた人しか起きないのに。
神様は、私と誰かを間違えたのかな??
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俯いているとあいつ(名前は把握済み)が来た。
「何だよ。」と言いたいけど、イラつきと、兄貴に言われた言葉がショックで、喉は言葉を遮る。
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え?
私は、無意識に手を差し出していた。
「…んだよ、。」
彼の冷たい声が雨に遮られることなく私の耳に響く。
「私の家、来る、?」
…
「は、、?」
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