コメント
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🍗くーーーーーん😭😭 てかまじで予想外の結末すぎて読むのめっちゃ楽しかったです!
ほわぁぁぁ(? 最終回めちゃめちゃ良かったです!! ちーやさんのお話って結末が儚い?ものが多い気がするんですけどそういうとこが好きです…💕
ふぇぇぇぇ🥹(?) 泣ける...😭涙がドバーって(?)😭😭😭 etさんを刺したやつ○しに行こーかな!!🫢🔪 こういう系めっちゃ好き...🫶🏻💞 泣けるぅぅぅぅ😭😭😭😭😭😭😭(((
「…バタッ…」
赤崎は微笑みながら倒れた。
「…赤崎…ッ…!?」
「…っねぇ!大丈夫っ…!?」
屋上に一つの声が響く。
「赤崎っ…!赤崎っ…!?」
私は彼の体を揺する。
彼は目を瞑り横たわっている。
急いで彼の口に手を当てる。
__息をしていない?
もう一生起きないかもしれない。
嫌だ。嫌だ。嫌だよ。
いなくならないでよ。
やっと好きって伝えられたのに。
やっと君の笑顔を見れたのに。
君はいなくなってしまうの__?
まだ決まってもいない事実が胸を騒がせる。
どうしようもない妄想だと知っていても
現実になりそうで、嫌で、嫌で、嫌で。
泣くしか脳がないのかも。
「…ッ…わぁぁ…っ…うわぁっ…ぅぅ…ッ」
頬が濡れていく。
頬を伝い首筋へと涙は流れる。
やがて床へと零れ落ちる。
涙は止まらない。
私の無能さを際立たせるように涙は流れる。
嗚呼__どうしたら私は君を助けられたかな。
今すぐ救急車を呼ぶべき、そんなことは分かっている。
けどそんな体力なんかない。
ただ今は君となら__何時までも一緒に居れる気がした。
いいや、居たかっただけだ。きっと。
泣きつかれた。かれこれ数十分泣いていた。
まだ救急車は呼ばないつもりだ。
ふと彼のポケットからはみ出ている紙切れを見つける。
一部だけ読み取れる。
“__🍫さんへ”
「…ッ…え…、?」
間抜けな言葉を漏らす程、心底驚いた。
あいつからの手紙。私への。
確かにあいつの字だ。
胸が高鳴った。
同時に疑問も湧いた。
遺言だとしたら何故彼は私に言わなかったのだろう。
__自分が死ぬことが分かっていた__?
いいや、違う。
まだ遺言だということも分からないじゃないか。決めつけるな。
ただ読みたかった。
彼のホントウのコトが知りたかった。
私は紙切れを手に取った。
「…ッ…グサッ…」
__次の瞬間、視界が反転したと思ったと同時に暗くなった。
後ろから刺されたようだ。
「ッ…ゴホッ…ッ」
なんかもう全てがどうでもいい気がした。
「ッ…バタッ…」
__君と一緒に死ねるなら。
________
2xxx年x月x日、午前10時頃、
xx県x市xx高等学校で男女2人の遺体が発見されました。
遺体はすでに腐食が進んでおり、すでに死後数ヶ月経っていると思われます。
事件現場は学校の屋上で、死因は未だ不明だということです。
女子生徒の背中には刺されたような傷があり、事件性があると見ています。
数ヶ月前から行方不明になっている赤崎🍗さんと橙川🍫さんと関係があると見て、警察は身元の確認を進めると共に詳しい事情を調べています。
また、男子生徒と思われるズボンから遺言と思われる紙切れが発見されたようです。
一部は橙川さんと思われる女子生徒の血が被り読めませんが、読めるところは音読いたします。
「🍫さんへ。
赤崎🍗です。
🍫さんがこの紙を見てるということはもう俺は死んでるのかな笑
ごめんね。いきなり死んで。
いきなりだけど俺さ、🍫さんが好きなんだ。
吸血鬼ってこの世の誰か一人が運命の血の持ち主が存在するって言われてんだ。
あんたは俺の運命の血の持ち主。
見た瞬間分かった。
血の匂いも嗅いで確信した。
だからと言っていきなり呼び出すのは違ったな笑ごめん。
そしてありがとう。
俺は最期にちゃんと口で伝えられたのかな。もし、伝えられてなかったらここで言います。本当にありがとう。
俺さ、🍫さんに嫌われた(多分)あと、もう一人血を吸う約束してたんだけど、吸わなかったんだよ。俺。ちょっと褒めてほしい。
もちろん吸っても良かったんだけど…てか吸いたかったんだけど。俺我慢したんだ。
🍫さんに認められたかったから。
🍫さんの血だけを吸おうと決めたから。
その子にはすごい侮辱されたけどね笑
でも俺は変わることができた。
🍫さんの血だけを吸おうと決めて、女たらしじゃなくなった。
俺の人生を変えてくれた。
だから本当にありがとう。
俺、あの時に血を吸っても良かったんだけど、吸わなかった。
吸血鬼に血を吸われると記憶がなくなるんだ。
俺たち吸血鬼は本当は人間に存在がバレてはいけない。少なくとも吸血鬼という証拠がバレてはいけない。
だから血を吸ったやつの記憶はなくなる。
それは運命の血の持ち主であってもそうだ。
俺はそれが嫌だった。
🍫さんとの記憶はなくなってほしくなかった。
けど俺が吸血鬼である限り、仕方のないこと。それは分かっている。
俺は🍫さんの血を吸わないと死んでしまう。
俺は矛盾する自分の思いに奮闘した。
そして結論にたどり着いた。
「俺が死ねばいい。」
せめての抗いだった。
そうすれば🍫さんは俺の記憶が残る。
🍫さんだけは死ぬまで俺のことを知っておいてほしかった。
だから俺は🍫さんの血を吸わずに死のうと思った。
ちゃんと死ねたかな笑
最後にこれだけ。🍫さんへ。
__「君の甘さを吸わせてよ」__
__END
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初ノベル作品!最後まで読んでくれてありがとうございました🙇
至らぬところはあったとは思いますが、ノベルは息抜きがてら頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!