私は無事、高校に合格した。
といっても偏差値は50もいかない、そこら辺にうじゃうじゃと転がっている高校だ。
そこでの新生活は、最悪だった。
中学顔見知りの人は同じクラスではないし、クラス内では既にグループができていた。
つまり、私は一人でいるしかないということだ。
だが、女子二人組が「一緒にお昼を食べよう。」と誘ってくれた。
それからは流れで一緒にいるようになった。
だが、ここで問題発生。
その2人は同じ部活に入っていて、私が入る隙はほぼ無かった。
それでも最近は私も会話に入れるように頑張っているつもりだ。
でも、やっぱり私がいるべき場所はそこなのかと思ってしまう。
私は部活に入った。
中学では入らなかったが、高校では新しいことにチャレンジしようと思ったのだ。
もちろん、彼女達とは違う部活だ。
部活は実に楽しい。
意外にも、私はその部活を楽しめる。
そして、家にいる時間を減らせる。
部活は、色々忘れさせてくれる。
だが、ここからが問題だ。
私は幼少の頃から算数や数学などの数を使う物が苦手だった。
算数までは修めることが出来たが、数学はダメだった。
最初は頑張っていたが、それでも置いていかれるようになった。
それからは、授業もまともに受けなくなった。
そりゃあ、高校の授業なんてついていけるわけがない。
そんなのは入学前に分かり切っていた事だが、一寸の期待を持ってしまっていたのだ。
自分の実力を見ない振りをして、難関に挑むのは実に愚かだ。
身を持って知った。
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