淡い記憶の側に

一目惚れってなんなんだろう。

そんな事を考えながら、ライブに向けてリハーサルをしていた。

しかし、ローラースケートでジャンプした後

猪狩）い“って…

着地の仕方を間違えて転んでしまった。

でも、そんな俺に手を差し伸べてくれた人がいる。

作間「大丈夫?」

作間だ。

最近入所して、あまり喋ったことがなかった。

猪狩「…ぇ、あぁ、全然…笑」

作間「そう…?一旦休んどく?」

猪狩「全然平気、続けよ」

作間「…いや、休んどいていいよ」

実はこの時、めちゃくちゃ足首が痛かった。

もちろん、他のメンバーも心配してくれたが、

作間は違かった。

まるで俺の体の状態を察したかのように気を遣ってくれた。

今まで真っ暗だった部屋に、突然暖かい光が差し込んだような瞬間だった。