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・自傷表現、死ネタ要素ありです。苦手な方、地雷の方は引き返してください。
LAN視点
「みこちゃんみこちゃんw」
「も〜!何ぃ!!?」
「━━━━!www」
「ちょっと!こさめちゃん!」
「おっけ、2人やった!」
「おー!ありがとうナイス。こっちもやった!」
こさめが編集中のみこちゃんを笑わせて、すちは絵を描いてて、いるまとなっちゃんは一緒にゲームしてる。そして俺はそんな 空間に囲まれて仕事をする。
そんな日常が大好きだった。忙しくてもそれが楽しいと感じられる。それくらい幸せだった。
自分の体調が悪いだなんて気づかないくらい。いや、気づいてた。そんなことどうでもいいと思うくらい、その日常が大切だった。
けどその大切だった日常に俺は、俺が、ヒビを入れた。
ある日の会議、何事もなく終わった。考えてたものよりも良い案が出たし、順調に物事が進んだ。解散した後、すちから個人チャットが飛んできた。
「らんらんちょっとだけ話できるー?」
俺からしたらなんの問題もなかったので、「大丈夫だよ!」と送った。
すちに「どうしたのー?」と聞くと、「らんらん、無理してない?体調も良くなさそうだし…」と心配の言葉が飛んできた。
俺自身ちょっとダルい感じはあったが、それは寝てないせいだと思っていたので「大丈夫だよ?」 と返した。
俺のそんな返事にすちは納得していないようだったが、会話はそれで終わった。通話を切る直後に「ちゃんと寝るんだよ?」と釘を刺されたのでこれ以上心配させない為にも軽く返事をした。
前向きな返事はしたものの、仕事のきりが良くなかったのでその日はもうしばらく仕事をしてから眠りについた。カーテンの外が少し明るかった。
朝起きると全身がだるかった。しかし今日は収録があるので俺は起き上がって水を口に含む。
通話に入ると既にほかの5人が揃っていて話をしていた。遅くなったことを詫びながら通話に入る。するといつものメンバーの声が聞こえて安心する。
「じゃあらんも来たし早速収録始めんぞー全員用意できてるかー?」
その時ふと頭痛が走る。
みんなの返事する声が聞こえて、返事をしなかった俺にいるまが確認を取ってきた。
「らん大丈夫そー?」
「ああ、うん、だいじょう_____ 」
視界が歪んだ。マイクが音を立てて倒れる。遠くからメンバーの声が聞こえる。
「ダメだ。めいわくがかかる。起きないと…」
自分の体なのにいうことをきかない、俺は重いまぶたを閉じた。
眩しくて目を開ける。
見覚えのない天井…見た感じ病院だろうか。壁際の椅子ではすちが寝ていた。
ああそっか…俺収録前に倒れて…
「らんらん!?」
声が聞こえる方に重い頭を動かすと扉の前にみことが立っていた。手に持っているカゴに入っているのはりんごだろうか。
みことの手から力が抜けたのか籠ごとゴトンと音を立てて床に落ちた。りんごが床を転がる。
その音ですちのまぶたが開いた。
「!?みこちゃん!?大丈夫?」
「り、りんご落としただけ…ってそんなことよりすっちー!らんらんが!!」
「んぇ?…らんらん!?」
「ん…2人ともおはよう?」
掠れた声しか出なくて自分でも驚いた。頑張って口角を上げる。
ふとみことを見るとボロボロ涙を流していた。
「ほんとにっほんとに良かったぁ…」
袖で涙を拭きながらぐちゃぐちゃの顔でそう言われた。俺がいまいち状況が飲み込めておらず、おどおどしていたところにすちが呼んだであろう医者が入って来て状況を説明してくれた。
医者によると倒れた原因は過労で、あと3週間ほどは入院が必要とのことだ。どうやら俺は自分が思っていたより働きすぎてたらしい。
医者が出ていってからすぐいるまとなつが入ってきて、2人にしては珍しく俺を茶化すことなく心配の言葉をかけてくれた。もうしばらくしてからこさめも息をきらして入ってきて同じように心配してくれた。
すちからは案の定怒られたが…
別れ際、メンバーから「こうゆう時にちゃんと休んどけよー」「こっちのことはなにも考えなくていいからね!」と言われたが、俺が迷惑をかけていることに変わりはない。引き攣りそうな顔の口角をできるだけあげて病室から出ていくメンバーを見送った。
1話終