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ここは昆虫の国『インセクトランド』!たくさんの虫たちが暮らしています!あら?アダム、どうしたんでしょうか?
ヒメボタルのアダム「ねえ、みんな!」
みんな「え?」
「アダムどうしたの?」
アダム「僕ね、明日の星空パーティー行けなくなっちゃった!」
「そんな!どうして?」
妖精の私は泣きそうです!
ギンヤンマのアクセル「なんでなんでだよ⁉︎」
ギンヤンマのアクセルは、ショックを受けるように叫びました。
アダムは葉っぱの手紙を握りしめています。
アダム「実は、前いた所に戻らなきゃいけなくて」
ハナカマキリのシャルロット「え?」
ナナホシテントウのミア「そんな!」
「もしかしてアダムが前にいた場所ってことは・・・まさか帰郷するって事?」
ハキリアリのマキシーム「もう二度と会えないのでありますか?」
アダム「あ・・・ううん、少ししたら帰ってくるよ」
マメコバチのテオはほっとため息をつきました。
モンシロチョウのエデン「よかったわ」
オオクワガタのラファエル「じゃあ、今日の星空パーティーやろう!」
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「でも、今夜は曇ってて星が見えないぞ」
アダム「ごめん。すっごく楽しみにしてたんだけど、じゃあ準備しなきゃだから」
アダムは困り果てた様子で飛び立って行きました。
シャルロット「残念だけど、仕方ないね」
ミア「ミア、寂しいな・・・」
ラファエル「だよな。アダムが行っちゃうなんて・・・」
ラファエルが寂しそうにミアの言葉に同情すると、ガブリエルもアクセルも寂しそう。
テオ「アダムBoy!」
テオが叫びました。ミアとシャルロットも彼を見つめると、私もアダムがいなくなっちゃうのがショックで涙を流しました。
「アダム・・・アダム行かないで!ここに残ってほしいのよ!」
私は泣き崩れ、アクセルが私の肩に手を乗せて慰めました。
シャルロットが見上げると、どんどん曇ってきました。
ミア「アダム」
「アダム・・・」
みんなも私の泣き声と共に寂しがりました。
シャルロット「だめ。私たちが悲しい顔してたら、アダムが安心して出かけられないよ。ね?笑顔で送り出しましょう?」
私は泣く涙を拭い頷き微笑みました。
「そうよね。悲しいのはアダムもみんなも一緒だし、私にはインセクトランドのみんながいるものね」
ミア「うん、そうだよね。ミア頑張る!」
マキシームも同意します。
ガブリエル「俺様も」
ラファエルも笑います。
アクセル「俺も俺も!」
テオ「キラキラ笑顔で送ろう!」
「そうね。笑顔が一番いいわよね」
エデン「そうだ。ヒラヒラひらめいた!」
ガブリエルは木の枝をたくさん持ち運び、ラファエルが伸びている枝をアゴで切りました。アクセルが私と共に葉っぱをたくさん運びました。テオとミアは、葉っぱの中に土を入れて、マキシームとアクセルと葉っぱを運んだ私は葉っぱから星の形に切って作りました。マキシームと私が刻んで作った葉っぱの星型を手に持つシャルロットと私にエデンが「ヒラヒラヒラリーン!」と魔法をかけると、星型の葉っぱは黄色く光り輝きました。
シャルロット「はぁー!」
「綺麗ね。完璧よ!」
準備を終え、私とみんなは泥だらけでも準備完了のように頷きました。
「みんな、お疲れ」
テオ「Princess未来もお疲れ!」
エデン「未来さんすごく働き者だったわね」
ガブリエル「そうだな、俺様たちみんなの手伝いしてたし」
ラファエル「アダムのために」
ミア「そう、寂しい想いを胸にアダムのために頑張ってたもん!」
マキシーム「未来さん天才であります!」
「ありがとうみんな!よし!準備出来たところだし、後はアダムここに来るだけね」
みんなが頷きました。
「アダムのサヨナラ星空パーティー、笑顔で見送るぞー!」
みんな「おー!」
一方、雨降りの中寂しそうな顔のアダムは旅立ちの準備をしています。そこへ!
声「アダム!」
アダム「ミア」
ミアは葉っぱの手紙をアダムに投げてきました。
ミア「はい!これ!」
アダム「星空パーティー、今日?」
ミア「絶対来てね!バイバイ!」
アダム「え?ちょっと!」
アダムは大きな葉っぱの傘を差しながら星空パーティーの場所へと向かいました。
アダム「うーん。どういう事だろう」
アダムは向かいながら考えています。考えている途中、目的地の草むらのトンネルにつきました。
アダム「あ、ここだ」
アダムは草むらのトンネルの中に入って行くと・・・⁉︎
葉っぱで刻んだ手作りの星型がキンキラキンに光り輝いているではありませんか!
アダム「あ!」
アダムはとても驚いています。
アダム「うわー!」
アダムは今度は嬉しくなりました。そして!
テオ「アダムBoy!Welcome!」
ラファエル「どうだ、すごいだろう?」
「ウフフ、驚いたかしら?」
アダム「すっごく綺麗!」
アダムは驚いたどころか、とても嬉しそうに走って降りてきました。
アダム「みんなありがとう!」
シャルロット「私たちね、作りながら思い出してたんだよ。アダムが来た時の事」
「そうね。アダムが初めてここに来てた事は私もみんなから聞いてたのよ!」
アダム「え?」
ガブリエル「ほら、声かけたら逃げちゃったじゃないか!」
アダムは照れ笑いを浮かべました。
ラファエル「あの時も最初、お星様出なかったよな」
テオ「でもアダムBoyのお腹が、お星様みたいでBeautifulだった!」
アダムはお腹を光らせながら笑いました。
アクセル「なんかついこの間みたいな気がするし、すっごく前みたいな気もするよな!」
アダムは頷きました。
シャルロット「それで私たち、気づいたんだよね」
ガブリエルも頷くとアダムは起き上がりながら驚きます。
ラファエル「アダムが!」
ガブリエル「そしてみんなが!」
マキシーム「いつもこうやって一緒にいられる事が」
ミア「それだけで、すっごく素敵な事なんだって!」
アダムは唖然しながらも立ち上がりその通りだと思いました。そしてアダムも打ち明けました。
アダム「僕も、一人でお出かけの準備をしながら考えてたんだ」
私はアダムの言葉に涙を流しながら頷きます。シャルロット以外の友達も寂しさを感じながら泣き出します。
アダム「インセクトランドに来られて、本当に良かったなって・・・」
「アダム・・・それは良かったわね・・・」
シャルロット「みんな、我慢だよ?」
「分かってるわシャルロット」
するとアダムが何か変です!
みんなはいきなり泣くのをやめた様子でアダムを見つめました。なんとアダムが泣き出したのです!
アダム「うわぁ〜ん!僕、こんなに素敵な友達が出来てすっごく幸せだよ〜!寂しいよ〜」
「アダムったら、すごく寂しがりやのくせに!」
私は笑いながらからかうと、みんなも笑い出しました。
アダム「え?どうして笑ってるの?」
テオ「Sorry。アダムBoyを笑顔で送ろうって泣くのを我慢してたのに」
エデン「アダムさんが先に」
アダムは驚きながらも、笑いました。
ウフフ、よかったわ。やっぱり私たちみんなは笑顔が一番ですね。あら?
エデン「綺麗ですわ!」
ガブリエル「おお、晴れたな!」
アダムはとても嬉しそうに晴れた空に舞うお星様を見上げました。ミアが声をかけました。
ミア「ねえアダム」
アダムがミアを見つめました。
みんな「行ってらっしゃい!これからもよろしくね!」
「私たちに手紙を書いてきてね。インセクトランドにいつか帰って来るのよ!」
アダム「うん!」
アダムが頷いて旅立って行くのでした。
終わり。
みんな:きみとのまいにちがたからもの!