尽くし尽くされる存在に。
貴方に認められたかった。どれだけ頑張ったって貴方は俺を求めてくれない。貴方が求めるトスは何?貴方に尽くし、貴方の為のプレイスタイルは意味の無いものなの?あの日、貴方は及川徹に向かって白鳥沢へ来るべきであった。なんて事を伝えたでしょう?じゃあ、俺の存在は?何故俺を求めてくれないのか、おれの、俺の一方的な尽くしは何処へ行くの?分からない、おれには、…俺には分からなくて、何故か苦しくて。大粒の涙と共に無くなっていく勇気と自信は、もう、…どこにも無くて。もう、どうでもよかった。
大きな音が響いた。それは白布が膝から崩れ落ちた音。当然視線は集まる。ざわざわと人が喋る声が聞こえた。きもちわるい、あたまがいたい、めまいがする、くるしい。ぽた、床に落ちた液体が汗なのか、涙なのか、何もかもが分からなくて、何も聞こえなくて。背中にある温もりを感じるだけが今、自分が生きてるという証だった。ああ、瞼が重い。1回だけ、目を瞑ろうか。
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