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「みんなおはよー」
いつも通りの朝。
「零おはよー」
「零今日もギリギリじゃん」
「いやぁ、寝坊しちゃってさ」
いつも通りの会話。
でも一つだけ違う。
「あ、おはよ」
好きな人からのあいさつ。その一言で今日が輝く。
彼の名前は優斗。少しおとなしくて、ふわふわして優しい男の子。
私の白い世界に色を塗ってくれた。
私は彼に片思いしている。
このことは誰にも言ってない。
もし私の世界がもっと色づいたら。
私と彼が付き合えることになったら、みんなに言おうと思っている。
私は二日後のバレンタインに優斗に告白する。
これはもう決めたこと。後悔したくないから。
その日までに私は私を磨く。
そう決めていたはずなのに…
バレンタインの前日。
ある夢を見た。
その夢は何かの映画みたいだった。
男女二人が恋愛する。そんな物語。
なぜか二人の顔はもやがかかっていた。
映画の最後のキスシーン。
その時、さっきまでのもやが消えた。
その二人の顔は私の親友、琴葉と私の片思いの相手、優斗だった。
そして最後、誰かが言った。
お前はこの物語の邪魔ものなんだよ。