※ attention ※
・ stxxx
・ 青紫
・ nmmn
・ 下ネタ
「なぁくん、起きて」
あぁ、もうそんな時間だろうか。
先程まで、ころんとセックスをしていたから、ただでさえ短い夜も一瞬で終わる。まぁ、寂しい夜が過ぎることは、うさぎなおれには嬉しいことではあるけど。
ころんに身体を揺すられ、眠たい目を擦って開き、上半身をころんの脚に乗せると、ころんがおれの上半身を起こしてくれた。
「ん……ぁれ、?」
ただ、目を開いて気づいたのは、まだ朝じゃないということ。辺りは明らかに真っ暗で、時計を見れば深夜の三時だった。セックスが終わって一時間しか経っていない、そりゃあ疲れも取れないはずだ。
「ころん…なんで、起こしたの……?」
ころんは普段は優しいから、セックスが終わったあとは朝になるまで休ませてくれるし、おれが疲れていると悟れば、そこで行為を中断してくれる。ただのヘタレかもしれないが、ころんのそういうところは、いつまでも初々しくて可愛いと思う。
だから、こんな時間帯に起こしてくるなんて珍しくて、もしかして、まだ足りないんじゃないか。と、内心ソワソワしていた。ころんは性欲がどの三大欲求よりも強いから、足りないからもう一回。と、言われる可能性は全然ある。少し期待しながら、ころんのサファイアブルーの瞳を見つめる。
「…ねぇ、ちょっと見せたいものがあるんだ」
だが、おれの予想はどうやら外れだったらしく、何勝手に期待してるんだ。と、勝手に自爆しつつ、純情ぶり、手招きするころんの後をついて行った。
……それにしても、見せたいもの。とはなんだろうか?
マスクだけ付けて、涼しい真夜中に二人きり。その闇に呑まれないよう、ぎゅっ。と手を繋いで、あとはころんの優しい手に、静かに誘導された。
–
「ふー…綺麗。だと思ったんだけど、真っ暗すぎて景色分かんないね」
「えと、ころん?」
「んー?」
ころんに誘導され、連れていかれた場所は、なんと海。事後で海に連れて行かれるなんて、どんだけおれの配慮ないんだ。と、思ったけれど、それは言わないことにした。ころんのおれを見つめる視線や、声色的に、『本気で何かをする』ことが分かったから。素直にころんの『何か』を待つことにした。
「なんで、海に来たの?」
潮風がおれ達の頬を優しく撫で、打つ波はとても穏やかに揺れている。
髪の毛が邪魔になり、耳の後ろにかけると、ころんはそれと同時に、おれに触れるだけのキスを落とした。そして、耳の後ろにかけるために使っていた右手に添えるように、ころんは左手を重ねると、ようやく口を開いた。
「だって、来たいって言ってたでしょ?」
「え?」
海に来たい。なんて、言った覚えがなくて、頭の中で必死に記憶を駆け巡っていると、何か変な顔でもしていたのか、ころんがそんなおれを見るなり、ふはっ。と、笑った。何が面白かったのかは分からないが、あまりにも優しすぎるころんの微笑みに、釣られておれも、くすっ。と笑った。
「いや、正確に『行きたい』って言ってたのはシンガポールなんだけどさ」
そこまで言えば、ころんは海の方に視線を落とした。いや、正確には、海の先_だろうか。おれの考えすぎかもしれないが、ころんはどこか遠くを見つめているような気がした。ころんの矢先の景色が気になり、おれも海の方向を向いた。
「流石に、今すぐシンガポール行こう!なーんて言えないから、せめて、シンガポールに繋がってる海に来たかったんだ。事後でここ連れてくのもなんだけど」
「ほんとだよ、おれのこと考えろばーか」
事後でここに連れてきたことに、少しは申し訳なさを感じていたらしいが、それでも、おれの『シンガポールへ行きたい』という願いを叶えるために、せめてでも。と、ここへ連れてきてくれたみたいだ。事後にここまで来るのは結構キツかったけど、それよりも、おれのためを想って、ここまで連れてきてくれた。という事実が嬉しくて。
「でも……ありがとう。ころんのそういうとこ、結構すきだよ」
普段なら、小っ恥ずかしくてこんなこといえないが、今日だけは、少しぼやかしてでも、この気持ちを伝えたかった。
何せ、今日はおれの誕生日だからね。
「素直じゃないですね。僕のこと大好きな癖に」
「うるせぇ、さっきの発言取り消すぞ」
ころんにからかわれて、さっきの告白が余計恥ずかしくなってしまい、照れ隠しにころんから目をそらす。一応、ネットではプリンスと名乗っている身なのに、本命相手にはどうしてもカッコつけれない。
けど、そんなおれすらも全て受け入れてくれる。今はおれだけの王子様が、ごめんって。と、優しくおれの頬を撫でてくれるから、多少素直になれなくても許される気がした。
_夜の獣になったときは、許してくれないけど。
「貴方が好きすぎて、意地悪したくなっただけです」
ころんが、ゆっくり顔を近づけてくる。相変わらず顔がいいな。なんて、絶対に今思うべきことじゃないことを考えつつも、おれはころんに応えるため、静かに瞼を閉じた。
「_続きは、家でシましょうね 」
けれど、返ってきたのはキスではなく、そんな悪魔の囁きだった。
どうやら、おれが初めから期待していたのを、気づいていたらしい。
「ばか、性欲ザル。」
「拗ねないでくださいよ、帰ったらちゃんと祝ってあげますから」
あぁ、もう。
本当に、ころんはおれのことを全部分かっている。分かりすぎているから、理不尽にも腹が立つ。
「……さっさと連れてけ」
「仰せのままに_♡」
本当は、ずっと言われたかったのだ。おめでとう、愛してるよ。と。
カミングアウトごめんなさい。紫さんおたおめです🎉
紫さん理解力テストが青紫すぎて見事に滾りました、やっぱり青さんは紫さんのこと大好きなんだなぁ(メンバー公認)
そして相変わらずの遠方彼氏面、助かりました。
コメント
23件
青紫最高すぎます‼️ 一生好きです。
全部がさいこうすぎて泣けてきました 神作品すぎです
最後結局やっちゃうの青くんらしいw まじ動画は相方を差し置いてずば抜けてたなぁ...さすがやわ 配信では桃橙がはよ抜けて青くん最後まで残っちゃってたけどw