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突然ですが、最終回です。人から取ればバドエンかも…。メリバかな?
全体的におかしいです。
「お邪魔します♪」
ニコニコと愛想良く母に挨拶をするのは、僕の彼氏。今日はうとくんが家に遊びに来た。本人は、両親に挨拶をしたいと言っていた。
「あらぁ、この子がみほりの彼氏?かっこいい子ね〜!それに礼儀正しくて良い子じゃない!あら背高いわね。本当にうちの子と付き合って大丈夫?迷惑かけてないかしら……」
「いえいえ、むしろ僕がみほりくんに迷惑をかけて居ないかと心配で……いつもみほりくんは僕に元気をくれるんです。僕はみほりくんと付き合えて幸せ者ですよ」
「良かったわねぇ、みほり。あなたも迷惑かけちゃダメよ?」
「分かってるよぉ……」
「あ!こんなところで立ち話させちゃってごめんね、みほり、あんたの部屋に案内してあげなさい!」
「うん、うとくん着いてきて」
「では、改めまして、お邪魔します」
ぺこりとお辞儀をして彼は家に上がった。
自分の部屋はやっぱりうとくんの部屋と違ってそこまで広くないし、綺麗に整ってなくてなんだか自分もちゃんとしなきゃと思ってきた。違うんだ母さん、決して母さんがくれたこの部屋を嫌っている訳では無いんだ。部屋を綺麗にしなきゃいけないのは僕自身なのだから。
「好きな子の部屋だなんて緊張するなぁ」
「その、別に僕の部屋はなんも無いから、緊張することないと思うけど……」
「いやあ、なんか好きな子の部屋に居るってだけでドキドキしちゃうんだよ。ここでみほりが眠ったり、勉強してるのかと思うとちょっと興奮する……」
「え”っ」
「冗談だよ!でもドキドキしてるのはほんとぉ」
いや、この人ならそういうことも有り得なくない。なぜならこの男は、初めて僕を抱いた時にとんでもないことを言っていたから。何となく覚えている。まじでやばかった。
「あれ、顔真っ青だよ?大丈夫?」
「大丈夫……」
今日は、何も、起こりませんように……
と、この頃の僕はこの後大変な事になるなんて想像もつかなかった。
2人でおやつを食べたり、ゲームをしたり、苦手な勉強を見てもらったりして過ごしていたところだった。
下の階から母さんが僕を呼ぶ声がした。
「みほり〜!お母さん、買い物に行ってくるわねー!鍵は閉めてくから、真永帰ってきたら開けて上げてー!多分あの子鍵今日は持ってないのよー」
「わかったー母さん」
「真永さんってお兄さん?」
「そうだよ。うとくんも1度確か会ったことあるよね」
「うん、みほりくんにお兄さんがいるのは意外だったなぁ。しかもめんどくさいし…」
「ごめん、最後聞き取れなかったから……もう1回お願いしていい?」
「ううん!なんでもないよ?」
「そっかあ」
「ねぇ、みほりくん」
「なあに」
「この家、みほりくんと僕以外いないね」
「ひっ……」
まさかこの人……
「どうしたの、そんな青ざめて。大丈夫、痛いことはしないからね」
やだやだやだ。
絶対今日は流されないもん。決めたんだから!
「き、昨日したばっかりだし…!それに兄さんがいつ帰ってくるか分からないし、腰めちゃくちゃ痛いし、だから今日はちょっと……」
早口でなんとか説得してみる。
「うーん、そっかあ……」
あ、なんとかなるかも?
「じゃあ今日は優しくしようね!」
「そ、そういう問題じゃ…ひゃっ」
だめだ、なんとかならない。
恐怖のあまり思わず出てきた悪口を投げかける。
「うとくんのバカっ!すけべ!変態紳士!性欲おばけぇ!」
あっ。
「はぁ…?」
静かな部屋に重低音が響く。
僕の腰が終わる。明後日学校行けないかも。
だが、言ってしまったら仕方ない。
だいたい、うとくんは毎回激しすぎるのだ。こっちの体の事も考えて欲しい。しかし、気の弱い僕はそこまで言い出せず、僕らの間に沈黙が流れてしまう。
「そう…」
先に口を開いたのはうとくんだった。
「僕これでも抑えてた方なんだけど、みほりには分からなかったんだ」
「まあ、いいけど」
怖い。
怒ってるからっていうか、迫力がある。
「前から思ってたんだけど、みほりってさ」
「俺の事嫌いなの?」
「えっ……。いやっ、そんなことはっ」
「じゃあどうして俺の事拒むわけ」
「そ、それは…その…」
「いいんだよ?別に。それに俺は君と別れることがあったって俺は困らない」
「あ、う……」
別れる?
僕、捨てられる?
うとくんの地雷踏んじゃったから?
「でも、君はどうだろうね。俺が相手しなくなったら誰も君のこと気にかけてれないんじゃない?それどころか忘れられちゃうかもね。俺には関係ないけど」
「や、だ……」
せっかく好きになって貰えたのに。
地味で取り柄のない僕でも愛して貰えると調子に乗っていたから。
やだ、やだ、やだ。
「よく聞こえないんだけど。はっきり言ってくれる」
「まだっ、別れたくないっ。うとくんが好きだからっ。ちゃんとうとくんの言うこと聞くから……だから、だから…」
「まだ、僕と一緒にいて……」
顔も醜いことになって、視界がぐにゃぐにゃで、声も全然出せなくて。
これじゃあ嫌われても仕方ないのかもしれない。
僕、やっぱり人と関わるの向いてないのかな。
すると、
ぎゅっ。
??
「ごめんね、言い過ぎたよ」
「うぅ”……。僕も、いつも心配させてごめんねぇ……」
「大丈夫だよ」
「もうすぐだから」
もうすぐ?
トンっ。
「うとくん、なにして…」
押し倒されてる。腕も抑えられてる。
っていうか、もうすぐって何?
「自分が1番分かってるでしょ」
悪寒が走った。身に危険を感じたせいか鼓動がうるさい。
視界に映る彼の表情が怖い。
目がどす黒くて、普段学校では見せないような笑みを浮かべている。腕を動かそうとしても微動だにしないから尚更恐怖心が増してしまう。
分かる。嫌でもわかってしまう。このパターンは2回された。無理やり押し倒されて、最後までシちゃう。流されやすい僕はいつもそう。
でも、なんか。
「どうしたの?みほり。突然黙っちゃって」
流されたままで良い気がしてきた。
実際彼は行為中は激しくても、僕を大事にしてくれている。僕は彼を愛しているし、彼もまた僕を愛している。だとしたら、抵抗する必要がない。
その考えになった途端、スイッチが入るように僕の思考はおかしくなっていった。
「ねぇうとくん」
「なあに?」
「僕のこと、めちゃくちゃにして」
すべて、すべてあなたに委ねてしまおう。
「あ”ぁっ♡」
部屋の中で水っぽい音と無駄に甲高い声が聞こえる。
「あははっ♡みほり、こうやって俺が上から押さえつけるの好きだよね?」
「うん♡好きっ、好きだよっ」
もう頭の中がうとくんとのことでいっぱい。この後のことなんかどうでも良くなってしまう。
いつからだったかな、考えるのが面倒になったの。
「んあ”っ、あ”ぁ♡」
「俺以外のこと考えないで♡俺だけ見てて♡」
「ごめんなっ、さあ♡あっ♡」
「謝ってるみほりも可愛い♡みほり、エッチな子になっちゃったね?もう俺が居なきゃ満足に性欲も満たせないね?もう後ろでしかイけないでしょ♡可愛いっ、ほんっとに、かわいいねっ♡」
「あ”♡そこっ、すきぃ…♡もっと、おぐっ♡、んぁっ♡」
「淫乱♡ド淫乱♡変態なのはどっちだろうね♡そういうとこ含めて好きなんだけどねぇ」
「うとくん、うとくん♡好きっ、らいすき♡」
「俺との行為が?」
「ううん♡、うとくんが好きっ♡」
「嬉しいなぁ♡相思相愛だね!ふふっ。やっと俺のものになってくれたね…」
「あ”♡いっ、いぐっ♡」
「俺もだよぉ♡一緒にイこうね♡中に出すからな♡」
「んああ”あ”ああぁぁ♡」
頭が真っ白。なんも考えられない。
それどころじゃない。めちゃくちゃ気持ちいい。死ぬかも……。
うと視点
かわいいかわいい俺のみほり。
やっと堕ちてくれたね。
だいぶ時間がかかったけど、それも今日のためだと思えば仕方ないよね!
隣で寝てしまった恋人を見ながら頬を撫でる。
ほんとにかわいい。
さっきまで喘いでいたのが嘘のように静かに眠っている。
そろそろみほりのお兄さんが帰ってくる頃かな。あの人、勘がいいみたいだからみほりに手出した事すぐバレるだろうけど、そんなことはどうでもいい。俺とみほりの仲を引き裂く奴がいるなら徹底的に排除するに越したことはない。
「ずぅっと、一緒に居てね、みほり? 愛してるよ」
「んぅぅ…」
返事のつもりなのかな。可愛いな、この子。
もう、離さないからね。