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私、るなは虹大学へ進学した。
順調に成績を収め、今は三年生。
彼氏のなおきりさんとの同棲も本格的になり、今はお互いにバイトをして小さなアパートに住んでいる。
交通が便利な割に家賃も安く、普通に暮らしていけていた。
そんな中だった。
昨日、なおきりさんがえとちゃんと出掛けているのを見てしまった。
しかも今日もだ。
自分の誕生日が近いのに浮気なんてされたらたまったものではない。
けれど、浮気してるよね?なんて聞けるはずがなくて余計につらかった。
「ゆあんくんはどう思ってるんだろう・・・」
彼女のえとちゃんが二日連続もなおきりさんと出掛けてて悩まないのだろうか。
今日も。今日も。今日も。今日も。今日も。
ずっと、えとちゃんと出かける。
最近、まともになおきりさんと話せていない。最低限の会話だけだ。
勝手な想像で傷ついている自分に腹が立つ。なのに寂しくて悲しい気持ちだけは消えなくて涙がこぼれる。
「そんなにえとちゃんが好きなの・・・?」
苦しい。
大学でも家でもあまり話してくれない。
ずっとスマホ。
そんなの浮気にしか見えないじゃん。
「うぅぁっうぁっ」
泣くことしかできなくて余計に辛い。でも、泣くのは嫌で涙がすぐに引っ込む。
なおきりさんのことを忘れようと必死に勉強へ打ち込んだ。
馬鹿みたいに勉強して、寝た。
結局帰ってきたのは夜の九時ぐらいだったが、なにも感じなかった。
なおきりさんはご機嫌でおやすみ、だけ私に言った。
「・・・」
ガバッと布団をかぶり、もう一度眠りについた。
もう、別れようかな・・・
別れる、という選択がこのときに増えてしまった。
(いっそのことゆあんくん・・・?)
まさかね、と目をつむった。
なおきりさん、あなたはどう思ってるんですか?
るなさんと結婚するために、指輪を探した。
はっきり言うと好みとかよくわからなくてるなさんと幼なじみのえとさんを呼んだ。
サプライズでプロポーズするつもりで、コソコソと準備をした。
悩みに悩んで、決まったものは薄く水色がかったダイヤモンドの指輪だった。
主張も激しくなくて、これだな。と気づいたら手に取っていた。
これを身につけたるなさんを想像するだけで微笑みが抑えられなかった。
るなさんの好みを教えてくれたえとさんには感謝しかない。
明日はるなさんの誕生日。
プロポーズもするつもりだ。
帰ってすやすやと寝ているるなさんにおやすみ、と声をかけて僕も眠った。
作者からのメッセージ
急展開ですみません