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一気に読んだけどちょーー好き!!! 深いって感じハマるよね
俺は思ったより感情で体が動くのだと知った。
理性の糸なんて簡単に解けちゃうらしい
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「 そーいやさ 、この間 、煌のデート現場捉えましたーー!! 」
大して仲の良くない佐藤の言葉
「 まじ? 笑 」
気持ちを圧して笑う俺の醜い姿
「 煌の彼女目見えないっぽい笑 」
「 まじかわいそー笑 」
笑って躱す前に俺の拳が佐藤の顔面を殴った
みんなが引くのがわかる。
今すぐ辞めたい。
でも 、怒りは鎮まらない。
佐藤の鼻から赤黒い液体が流れる
「 煌 、!! 」
「 どうしたんだよ 、 」
光の声が聞こえた。
「 … 光 。 」
「 悪い。 」
「 佐藤 、ごめんやりすぎた。 」
そう言って 、俺は全て置き去りにして
逃げた 。
かっこ悪い 。ダサい 。不釣り合い 。
屋上へ駆け出した足は 、
鉛となって動かなくなった 。
「 もう 、薫に顔向けできないかも 」
天を仰いで 、只管に青を吸う
存分に反省はした。
でも 、殴ったことが不正解かと聞かれれば多分 、分からない。
障害者が‘ 可哀想 ’そんな感想を述べる人が嫌いだ
普通なのに
ただ目が見えないだけ 。
それ以外は普通で本人もそれが普通
クソみたいな感想述べて 、人の愛しい彼女を可哀想だなんて
心底腹が立った 。
「 こーくん 。 」
「 大丈夫か 、? 」
光は高校で出会った。
そのくせ生まれた時から同じかと疑うほど相性がいい。
馬鹿な癖して優しくて 、思いやりの塊かと思えるほど良い奴。
「 … 大丈夫かと言われたら大丈夫
唯 、もう顔向けできない 」
「 いい加減教えてくれよ 。
今週の激うま!!カレーパン!!奢るからさー 」
「 別にカレーパンが欲しいわけじゃないけど 」
「 花屋の人なんだ 。盲目の人 」
「 一目惚れした 」
たった4文で纏められるこの感情
それでも 、身に余るほどの恋だった 。