夏)
悟、高専着いたよ
五)
ん、分かった
私は悟と恋人になった
悟の事だし、親に何かしら言われるからという理由で断られてしまうかもしれない
そう思ってしまって、それが嫌で不意に唇を奪ってからの告白になってしまった
私的にはこの告白の仕方はなんとなくやるせない
もしかしたら、奪われてしまったから仕方なくという事もあるかもしれない
でも、悟がその様な事を気にする人間には思えない
だけど、なんとなく、恋人のフリをしてくれているだけかもしれないという、疑いが私の中にはあった
五)
なぁ、傑?
何、ぼーっとしてんだよ?
夏)
ん?、あぁ、ごめんね
時々考えすぎて、つい、ぼーっとしてしまう
五)
ウゲェー、報告書とかなんのために書くんだよ
夏)
私たちの安全、そして、非術師の安全をしっかりと知らせる行為なんだ
他にもどのような呪霊が多いのか、どんな措置をとっていくべきなのかなど、大切なことばかりだからちゃんと書か…
五)
だー!うるせェな!書く!書くからっ!
本当に世話が焼ける
でも、そんな所も可愛いと思ってしまう
まぁ、悟はいつでも可愛いけど
凄く純粋で、無知で愛おしい
そんな純白を時々汚してみたくなる時もある
そこが私の悪い癖だと、今でも思う
私は先ほど、振られるのが嫌だからと言ったが、本当は汚してみたかったからと言うのもある
私色に染めてみたくなる
五)
おっし!書き終わったー!
夏)
全く、次はそうやってちゃんと書いてね?
五)
へーへー
んじゃ、傑の部屋行こーぜー
夏)
うん
あ、そういえば、お菓子とか用意してないんだけど、コンビニで買うかい?
五)
マジかよ!菓子は必須!すぐに行くぞ傑!
夏)
ふふ、了解
こうゆうところも可愛い
お菓子がとても好きなところというか、甘いものが好きなところ
私はいつも悟専用のお菓子を持ち歩いている
「甘いもの持ってない…?」と初めて聞かれた時から、ずっと持ち歩いている
凄くその時はギャップ萌えしてて、可愛かったな
照れながら聞いてるところが凄く唆る
でも、今の「傑〜、糖分補給したい」と言ってこっちに来るのも可愛いからいっか
懐いた猫みたいだよ、本当
五)
まずはー、ポテチとじゃがりことー
しみチョコとシュークリームと…
夏)
ちょちょちょ、何個買うのソレ?
五)
あるだけ
夏)
だーめ、攻めて二袋ずつにして
五)
えぇ〜、すぐ無くなんじゃんかぁ
傑もめっちゃ食うんだし、いっぱいあったほうが特だろぉー?
夏)
まぁ、そうだけど…
五)
よし、決まり!こっからここぜぇーんぶ!
夏)
ソレは絶対ダメ!!
悟はボンボン…と言うより御三家の人間だからすごくお金を持ってる
だから金銭感覚おかしくてどんどん買っちゃう
悟の財布からブラックカード出て来た時は盗んだのかと思ったんだよね
自主した方が良いよっていっぱい言っちゃった…
すごくあの時怒ってたな…悟
五)
まー、こんくらいでいっか
傑、なんか飲み物、欲しいのあるー?
夏)
んー、コーラにしようかな
五)
俺、ファンタにしよー
夏)
じゃあ、コレで会計出しちゃおっか
五)
おー
夏)
会計、割り勘ね
五)
わーてるよ
会計する時はいつも割り勘で払ってる
悟はお金持ってるから1人で払っても全然良いって言ってたけど、やっぱり私だって払いたい
そりゃあ、好きな人の前なんだから
カッコつけたいでしょ?
私はそんなにお金持ってないから、割り勘になってしまうのがちょっと悔しいけど…
五)
おし!帰んぞ!
夏)
アイス買ったから早めに帰らないとね
五)
んじゃ、傑の呪霊出せよ
楽だし
夏)
やだよ
前、ソレで怒られたじゃないか
忘れたのかい?
五)
わぁったよ!
自転車で帰りゃいいんだろ
そう言って悟はほおを膨らませ、不機嫌な顔をした
悟は昔とは打って変わって、いろんな表情をするようになった
初めて会った時
凄く人を見下したような態度で、いっつも不機嫌な顔をしてた
「コレだから雑魚は」が口癖だったな…
凄く礼儀のなっていないやつだと思った
御三家は皆んな性格悪いのかな、甘やかされて育ったのかな、などと色んなことを考えた
でも、本当に認めざるを得ないくらいに悟は強い、昔も今も
無下限呪術というのが悟には使えて、それに加え六眼というものも兼ね備えているため、悟は「最強」そのものだった
悟には勝てない、正直そう思ってた
でも、本気で術式ありの喧嘩をしたら案外五分五分だった
悟は近距離の戦いが苦手だった
呪霊に乗って近くまで寄り、関節技を仕掛けたところ、案外すんなりとかかった
でも、ダメだった
悟には無限というものがあって、ソレが発動すると触れられなくなってしまう
確かその時くらいに夜蛾先生が駆け付けて来て、こっぴどく怒られたんだっけ
その喧嘩があったあと、多少だけど悟は私の強さを認めてくれた
雑魚とも言わなくなり、段々と仲良くなれた
多分、私が悟を好きになったのはそこら辺からかな…
五)
おっしゃー!とぉちゃくっ!
夏)
疲れた……
五)
おらー!早く行くぞっ!
夏)
いだっ!?
ちょ、背中叩かないでよ…
五)
早く桃鉄やろーぜー!!
夏)
全く…はしゃぎすぎだよ、悟
いつも元気で世話が焼ける、猫のような悟が私は大好き
いつかキス以上のことをしてみたいと思ってしまうくらいにね
ここで一旦終わりです
次の話はまた今度書きます
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