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な、なに…これ…
kn「きりやんはどれがいいかなあ…」
ただの個室だと思っていた部屋はそうではなく、壁全体に色々な武器が飾ってあった。
…銃やナイフ…。他は俺の分からないものばかり。
kn「どれか使ったことはある?」
kr「な、ない…。」
俺の震えているのがわかったのか、両手を優しく握ってくれた。
kn「…大丈夫。なるべく使わせないようにするけど念の為ね。」
「自分を守れるくらいのものは持っていて欲しいから。」
そう言って、目を逸らし少し寂しそうな表情をする。
…俺が来たばかりの時に、Nakamuが「ここに居るやつらは過去になにかあったやつばかり」と言っていた。
…きんときも何か大きなことがあったのだろうか。
そう思ったが、Nakamuは俺に聞いてこなかったし、他の奴らも俺に何も聞いてこなかった
だから聞くつもりは無いけど…
kr「…死なないように頑張るから。てか死なないから俺はまだ。」
そういうと、彼はびっくりしたような顔でこちらを見る
kn「…ふは笑」
「まだ弱っちいくせになにいってんだかー」
kr「すぐ強くなるし!!」
そんな会話をして、きんときに色々教えて貰いながら俺の使う武器を決めていた。
kn「まあとりあえずはこれでいいかな」
と、少し小さめの銃をくれた。
kn「それは使いやすいし、小さめだから隠しやすい」
「…何かあったらすぐ取りだしてそれ使うんだよ。」
kr「…うん。」
kn「…使い方だけ教えるね」
そう言って、彼はどこかへ向かっていく。
ガチャ
kn「シャケありがと。下行ってくるわ」
sh「分かった」
「…きりやん。これは絶対殺さなければいけないわけじゃないから…」
kr「…うん。ありがとう」
そう言って、俺は歩き出した彼について行き、この部屋を出た。
しばらく歩いていると、階段の方へと向かっていた。
kr「…下って階段を降りるの?」
kn「そうだよ」
kr「…ここって俺は行っちゃいけないんじゃ…」
ここのアジトでは色々決まりがある。
その中で、ただの構成員は入っては行けない箇所が何個かある
…俺は黒色のネクタイ。ただの構成員だ。
ここの階段より下は基本的にはただの構成員が入っていい場所ではない。
Nakamu、きんとき、Broooock、シャークんのみが入れる場所。
…スマイルもよく入ってるって噂は聞いたことがあるけど…。
kn「俺が許可するから大丈夫」
「だからおいで?」
と、彼は手を差し伸べてくれる。
kr「…ありがとう。」
俺は彼の手を取り、優しく握られながら階段をゆっくりと降りていった。
階段を降り、しばらく廊下を歩いていると少し先にある扉から誰かの叫び声が聞こえる気がした。
kn「…今からしんどいことさせる。ごめんね…。」
とだけ言って、彼は扉をあける。
??「うあ”あ”あ”、!!!」
kr「っ…!?」
br「あれ?きんさんときりやんじゃん!やっほー!」
…Broooock…。
この部屋がなんの部屋なのか聞いていない。
でも、見ただけで分かる。
…きっと拷問部屋や監禁部屋、そんな感じのところだろう。
さっきの叫び声は、Broooockの目の前にいるやつの声。
Broooockはにこにこと可愛らしい笑顔を作りながらこちらへ向かってくる。
br「きりやんがここに来るのめずら…!」
「…きんとき。きりやんこの部屋から出した方が…」
kn「…次の仕事で人を殺すことになるかもしれない。練習しないと。」
…練習って…。
俺は今から人を殺すのか…?
そう考えると、俺は手の震えが止まらず、持っていた銃を落としてしまった。
ガシャン
その音を聞くと、きんときは後ろを振り返って、銃を拾った。
そして、俺の手にもう一度握らせた。
kn「…ごめんね。しんどいことさせようとして。」
「でも、こうでもしないときっと慣れない。」
「特に、今までこの世界にいなかったきりやんはイメージも付かないだろうから経験するしかないんだよ…」
そう、彼まで苦しそうな顔を浮かべている。
…やらなきゃ。俺が。
br「…この人もう吐くこと吐いたし、いらないから使っていいよ。」
そう言って、彼は後ろへと下がる
…怖い。どうしよう。
俺はそんな気持ちでいっぱいだった。
kn「…まずしっかり握って。」
心の準備がまだ整っていないまま、きんときから説明を受けた。
kr「…わかっ…た。」
俺は、ぎゅっと握った。
kn「もう少し上の方がいいかな」
kr「…このくらい…?」
kn「そうだね。そうしたら…」
彼のその言葉と同時に後ろにある扉がガチャリと音を立てて開いた。