天馬母「ご飯出来たよ~」
奏「わ、分かった…」
私がここの家族じゃないことが分かってから、あまり目を見て話せない。
話せないんじゃなくて…罪悪感と、怒りが交互に心にくる。
司以外はまだ私が本当のことを知っているのは知らない。
早く、家を出ないと…。
…出たくない。まだ…ここの家族で…..いたいよ…!!
階段を降りていると咲希ちゃんがいた。
咲希「あ、奏ちゃん!そんな浮かない顔してどうしたの…、?」
あ、心配してる…、私のせいで心配させたくない。
奏「別に大丈夫だよ!ニコッ」
頑張って笑顔を作る。そうすれば安心出来るでしょ…?
咲希「…そっか、でも話せる時があったら話してね…!」
優しいなぁ…、みんな…。家出したく無くなっちゃうじゃんか……。
司「…」
奏「…」
ど、どうしよう…。司…疲れてる。
私のせいだ………っ!
ごめんなさい司、咲希ちゃん。お母さん、お父さん。
私、明日、家出するよ……。
咲希「お兄ちゃんと奏ちゃんなんかあった…?」
司「な、何も無いぞ!!」
奏「そうだよ…咲希ちゃん…! 」
咲希「そっか…」
ご飯食べ終え……
家出する準備しなきゃ…。
焦って、手紙が落ちてしまった。
誰からだろう…。
開けてみると……
瑞希…?
瑞希は司の友達だったかな…。
たまに私と話しかけてくれるけど…。
…ここにいなかったら、学校にも行けなくなっちゃうのかな…。
…家出するって言っても…どうすれば…。
…いっその事、神高に行く?
でもそれで、私が家出してることがバレたら…ッ
考えてもしょうがない。
瑞希の所いけるかな……
考えてもしょうがない。
明日は家出しよう……。
そう思いながら、私は目を瞑った。
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