「君たちは私にとってとても大切な存在だ。」
「 君たちが私を失いたくないように、私も君たちを失いたくないんだ。」
「君たちを育ててきたのはこの私だぞ?」
「私が弱いわけないじゃないか。」
「それに、私は君たちに守られるんじゃなくて守ってやりたいんだ。」
「一緒に戦わせてくれ。」
ボスが普段から僕たちのことを心配しているのは知っていたが、まさかこんなことを思っているとは思わなかった。
「….わかりました。」
一番最初に口を開いたのは京だった。
そして、倫が京に何か言いかけて立ち上がった。
その何かを遮るようにして京が口を開いた。
「ただし、条件があります。」
「それでもいいですか?」
京に何やら考えがあると気づいた倫は静かに座り、京の条件を聞いていた。
その条件の内容は、
僕たちが考える作戦に従うこと。
絶対に誰かと行動すること。
危ないと思ったらすぐに撤退すること。
条件には渋々頷いていた様子だったが、ボスと一緒に戦うことになった。
ボスと一緒に戦えることの喜びと、ボスが怪我をしないか不安で複雑な感情だった。
今回の戦いはいつも通り、何事もなく終わることを信じることにした。
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