__余命約1年__
「お父さんの都合で転校して来ました。七瀬流華です!」まずは友達を作りたい。
先生の指示された席へ向かう。この先生の初めての指示だ。後、何回先生の指示を受けれるか…
「お隣よろしく!」
まずは明るく挨拶しないとダメ。私は元気が取り柄なんだから。 … 元気が取り柄だから
「は?ぶりっ子じゃん」
は…はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???
『楓原 葉月』
覚えたわよ。楓原!!「じゃあ隣の席だから学校案内よろしくな。楓原」はぁぁぁぁ?!先生のお馬鹿っ!空気読んでよ!「じゃあ昼な」
「了解でーす。楓原さーん」彼は一瞬驚いた表情を見せたが私は見ないふりをした。どうにも楓原が好きになれない。こんなに昼休みが来ないで欲しいと思ったことは無い。「授業進めるぞー。教科書の75ページから」授業が面倒臭いのはどの学校も同じみたいだ。せめてやってます感出さないと。黙々と先生の話を聞いていると隣の楓原がメモを渡して来た。『さっきはぶりっ子って言ったごめん』綺麗な字だった。本当は、謝るなら最初から言うなよお子ちゃま。と思ってしまったが、私はそのメモに『いいよ。学校案内楽しみにしてる』と書いて渡した。楽しみにしてると言うより少し楽しみになった位だ。
余命が段々削れて行く____
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