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・・・
あっ
「今何時なんですか?」
「何時でしょうか?」
「うーん、10時とか…?」
「残念!2時だよ」
「2時!?それじゃあ撮影は!?」
「ふふふ!とりあえず着いてきな!」
「待ってくださいよ〜!」
少しふらつくが、歩ける。
ぺいんとさんに着いて行った先には、
「しにがみ君!」「しにがみさん!」
クロノアさんと、トラゾーさんがいた。
「クロノアさんとトラゾーさんまで!わっ」
2人とも、ぎゅっとしてくれた。
「電話出ないって聞いて来たら、倒れてるし、すごい心配したんですよ!」
「クロノアさん、トラゾーさん、わざわざ来てくれて、ありがとうございます!僕、すごく嬉しくて…」
「いいんだよ!」
「本当にありがとうございます…。」
「そうだ、しにがみ君。お腹すいてない?2時だけど…」
ぐう…
「あっ」
恥ずかしい。そういえば、昨日何も食べてない。
「はははっ。みんなでご飯にしようか!俺、作るよ!」
「クロノアさんの手料理食べれんの!?ラッキー!」
「何食べたい?」
「何となく、うどんが食べたいです!」
「俺もー!」
「了解!トラゾー、買い出し頼んだ!」
「わかった!」
僕は、幸せだな。日常組でよかった。
「あっ、今日の撮影は…?」
「しにがみ君、こんな状況でできないでしょ?」
「いえ、僕は別に…元気になりましたよ?」
「いや!だから、無理すんなって!若干フラフラしてんだろ?自分の心配しろよ!」
「そうそう」
ぺいんとさんとクロノアさんにはお見通しだった。うぅ、でも。
「迷惑かける訳には…。もう既にかけてるけど…」
「俺たち、迷惑には思ってないよ?むしろ、みんなで集まれて、嬉しいよ。不謹慎かもだけど。」
「そうだそうだ!」
「だから、今日はみんなでお休みにしよ!ね。」
「せっかく集まったんだから、みんなで遊ぼ!な!」
「クロノアさぁん、ぺいんとさんん、」
みんな、すごく、優しくて、あたたかくて。
ぎゅっ。
抱きついてしまった。
「ふふ。」
「あははっ!なんだよしにがみー!」
…背の差を感じる。でも、何だかいいな。甘えられて。
「そうだ!しにがみィ!ゲームしよ!」
ぱっ!と目を輝かせながら言う。
「はい!!」
「ぺいんと、あんまり無理させるなよー!…でも、トラゾー待ってる間、みんなでしちゃおっか!」
「「わーい!」」
「何するー?」
「何しましょう?」
「これでいっか!」
「ええー!僕ボコボコじゃんw」
「手加減しないよー!」
「負けてたまるかぁぁっ!!」
「ははっ!」
「くっそー!」
「もう1回な!」
20分程遊んだ。楽しかったな。
ガチャッ。
「ただいまー!!」
「お!トラゾー!」
「おかえりー!」
トラゾーさんが帰ってきた。
「しにがみさん、調子はどう?」
「はい!さっきよりも元気です!」
「よかった!」
「さて、お腹減ってるだろうし、作ろう!よし、トラゾー!その中で1番料理できそうだから手伝って!」
「はい!」
「えっ、俺はー!?…まぁ、できないんだけどねっ!」
「ほらー!」
「適当に作っちゃうねー!」
ザクザクッ。
すごい、クロノアさん、手際がいい…!流石だなぁ。ぺいんとさんと一緒に見惚れてしまえほどだ。
「楽しみだな!!しにがみ!」
「ですね!」
「ふふ」
「「わぁ…!」」
「すごいおいしそう」
「野菜とか色々入れてみたよー!」
「すげぇ!」
「「「「いただきます!」」」」
「アチッ、」
僕は猫舌だ。
「あっ、大丈夫?」
「大丈夫です!それより、美味しすぎます、クロノアさん!!!」
「それな!」
「喜んでもらえて何より!!」
あっという間に食べてしまった。
「「「「ごちそうさまでしたー!」」」」
「美味しかったな!」
「ですね!」
「流石はクロノアさん!」
「結局、俺あんまり手伝うことなかったよ。クロノアさん、料理うますぎだろ!」
「ふふ。ありがとう!」
「ありがとうございます!クロノアさん!」
「いえいえ」
「まじで、ありがとうございます!クロノアさん!俺、感動しちゃったもん!あー、この後何しよう」
「そうだなぁ、近くにお出かけするのはどう?俺の車で!」
「いいじゃん!行こ!!」
「しにがみ君は大丈夫?」
「はい!もちろんです!!楽しみ!」
こうして、僕らは出かける準備を始めた。