御機嫌よう、皆様方。
突然ですが、画面越しの皆様は、日常生活において、
「がち地獄〜」
などといったニュアンスの言葉を使ったことがありますでしょうか。
誰しも1度くらいあるのでは無いでしょうか。 地獄を体験したこともないのに。
でも、この男性の言う地獄は、本当に地獄なのかもしれませんよ。
なにせ、*恋はアブナイ* ですからね。
タンクトップに薄い長袖を羽織った黒髪センター分け。目は細く鼻は高い。
煙草を片手にベランダにもたれ、まさに言葉の通りに、ぐでーっとしている。
そしてたまに低き良きしゃがれ声でなんとも妖艶な唄を口ずさむ。
「 はぁぁ”、 」
「 どいつもこいつもつまんねー。 」
ぴょいっとベランダから飛び降りてコンビニに向かった。 煙草が切れたのだろうか。
ベランダから飛び降りたといえど、 たかが二階のベランダからなので、成人男性ならば怪我はしないだろう。それにしても正気かどうかを疑う行動ではあるが。
コンビニへ向かう途中、ふと左脇の裏路地が目に付いた。野良と戯れている女性の影があった。何故か言葉で言い表せられないほど猫に、いや、その女に惹かれた。
無視して通り過ぎされば良かった。
通り過ぎされれば良かった。
それが出来なかったことから、
もう俺は手遅れだったのだろう。
「 何してんだ 」
『 はい? 』
背筋が凍った。ゾクッという音が脳裏に響いた。俺は察した、この瞬間、全神経全細胞で理解した。
ギロっと見つめられている。屈辱なはずなのに、興奮してたまらない。下から見上げられているのに、上から見下ろされている感覚。
気付かぬうちに身体が火照り、昂っていた。
『 何、羨ましいの?笑 』
「 ………………ッ♡ 」
あら、意外と可愛い反応するのね。
こんなことを思いつつ、私はと言うと、どう遊んでやろうかと脳をはたらかせていた。
こういう子ほど虐めたくなる性分なのよね〜、言葉に出せばギリアウトな事を色々考えながらも、黒猫ちゃんとの会話を楽しむ。
『 言わなきゃ分からないわよ? 』
『 黒猫ちゃん。 』
「 好き、 」
分かってる。 初対面で告白なんてどうにかしてる。でも、これが、そうなんだろ。
世間一般における、一目惚れって奴なんだろ。そうだよ。これが一目惚れじゃないなら世間の一目惚れになにか別の言葉をつけるべきだ。
『 あら。予想の斜め上のこと言ってきたわね、意外だわ。笑 』
「 一目惚れした。 」
「 俺の女になってよ。 」
うーん、見るからに社不、屑、ニコ厨、ヒモ。ただし顔はいい。その顔使って何人の女の子泣かせてきたのやら。笑
まぁー遊んであげてもいいんだけど、それじゃあこの子のためにも世界のためにもならないわよねー。うん。きーめた。
この子は
ダメな子
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『 私ね、良い子としか遊ばない主義なの。笑 』
『 だからね、キミみたいな女泣かせはお断りよ。 』
「 は 」
『 顔が良けりゃ世の女の子みーんな自分の虜だと思ってる訳? 』
「 ナメてんじゃねーぞ 」
ダァン!!!
石レンガの壁に思いっきり壁ドンをした。
しかし相手方はこれっぽっちも動揺しちゃいない。
「 女になれっつったらなるんだよ 」
『 舐めすぎ焦りすぎ。 』
『 そんなんじゃ誰も引っかかってくれないわよ? 』
俺の腕を払い除けて俺の永遠の想い人はこう言い去った。
『 キミは有罪、地獄行きよ。 』
『 まずはせいぜい苦しむ事ね。 』
世界中探してもアノ人より良い女が居ないのも事実で。俺が数え切れないくらいの女を泣かせてきたのも事実で。
死ぬ迄縛り付けられなきゃ行けないとか、、、、ははっ、クソだな。笑笑
『 来世ならチャンス、あるかもね笑 』
アノ人を想った歌を唄い続けて
早二年。
「 いやガチ地獄、 」
放置プレイにも程があんだろ、、
顔すら見せないってどうなってんだよ、
顔も見ないうちに、何故かあの
裏路地の猫に懐かれてしまった。
俺が懐いて欲しいの、
別にこいつじゃねーんだけど、、、
拝啓、俺の想い人様へ
恋って、危険です。笑
現実が地獄になりかねないです。
この想届いてますよーに。
fin.
コメント
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タイトル通り神作ですね😻😻❕ 屑が1人の女に惚れてずっと引きずってるストほんとにむりしぬすき 女の人が罪な女すぎる 「この子はダメな子」 ここすきですしかもダメな子って英語で上に書いてるのもセンスありすぎで惚れます やばーーーあいどくかくです ちこのストらぶ
感性ぶっ刺さり 屑はやっぱり好きです😻😻
ぶっ刺さり くずのくせになんだよ リアルが地獄とか地獄で草