「くっ、、、まさか同盟国の裏切りに会うとはっ、、、、」
「想定外だったな、、、こんなにも白く取り繕っていたとは、、、、」
「グルッぺンさん!!」〈バンッ〉
「nakamu殿!!どうしたのだ!?」
「なんの説明もなしにすみません!!お願いします!!!我らと共闘をしてくれませんか!?」
「、、、、こちらから言いに行こうとしていた。是非ともお願いしたい。」
「、、、、まさか、、、、A国ですか、、?」
「、、、、あぁ。」
「まさか、、、、A国が僕らを裏切るなんて、、、、」
「思ってもいなかった。、、、予想外の事態だ。」
「戦争は3日後ですよね」
「あぁ。我々は既に全体に情報を伝え、準備を始めている。だが、、」
「こちらも同じです。、、、、でも、、、」
「「我らを持ってしてでも、、、、A国に勝るかどうか、、、、」」
ことの始まりは、ある日突然、A国が我々だ国と、ワイテルズ国に同時刻で宣戦布告をした
ことだ。A国、我々だ国、ワイテルズ国は世界三代戦争大国と呼ばれていて、その中でも
A国は、とにかく兵士が多く、武器の貯蔵量も多い。その数は、推定2国合わせての2倍だ。
だから我々だ、ワイテルズをも抜く大の戦争大国である。2国の力を持ってしてでも叶うか
どうか分からない相手に、珍しく我々だ、ワイテルズの総統は恐怖する。
その姿は、いつも自信で溢れている彼らには見えなかった。
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「っ、、、ゾムにぃ!!!まずい!!!」
「っ、、あぁ、、完全に押されてる、、、、このままじゃダメや、、、、」
「ゾムにぃ、、こっちは大体、、、片付いた、、、、、っ、、けど、、、」
「「「、、、、、終わりが、、、、近い、、」」」
「、、、、、っ、、、Broooock!!!危ない!!」〈パァンッ〉
「ゾムにぃ!!!」
「ゾムにぃ!!!、、、っ、、ごめん!!」
「ぅ、、っ、、、、大丈夫や、、、まだ、、」
「まだ、、、戦わなあかんやろ、、、、止めるな!!振るう刃を止めるな!!」
「彼奴らに!!!近づけさすな!!!!」
「っ、、、、うんっ!!」
「分かってるっ!!!」
「、、、、、グルッぺンっ、、、」
「「、、、、nakamuっ、、、、」」
我々だ、ワイテルズの幹部、一般兵を総動員してA国の勢いを止めようとしたが、
どれだけ削っても一向に減ることはなく、続々と幹部たちが敗れ、ついには
敵が城内に攻め入った。ゾム、シャークん、Broooockの3人は、最後まで懸命に戦ったが、
結局、押し寄せる無数の兵士に勝てることはなかった。3人は遂には力尽き、
そして察した。(もう、死ぬのだな、、、)と。最後の力を振り絞って3人はお互いに近づき、
手を握りあって同時にこう言った。
「「「来世もまた、、3人で、、同じ所で、同じ時間軸で、兄弟として、、生まれてこよう」」」
その言葉を言った瞬間、彼らの目の前は真っ暗になり、二度とその目が覚めることは無かった。
2国の最高戦力の3人が敗れたことが敗因で、我々だ国、ワイテルズ国は、その日を持って
地図から消えた。
しかしこれは前世の話。
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『ぶるーく!?』
『しゃーくん!?』
『『ぞむにぃ!?』』
3人はまた、兄弟として同じ場所に生まれてきた。しかし今度は、3つ子、という状況で。
今世はBroooockが、長男、シャークんが次男、ゾムが三男という前世とは真逆の兄弟
になってしまった。そして、前世の記憶が戻った彼らはまた一緒に生きられることを喜び、
分かち合った。そして直ぐに己磨きに入り、今度こそは大切を守り抜く、と心に誓い、
3人で日々励んだ。そして、彼らは5歳という幼い年齢で暗殺界に顔を出し、
前世の記憶を活かして、直ぐに名を世界に轟かせた。
Brooockは〈赤〉という名で〈赤き鮮血の裁判官〉と恐れられ、
シャークんは〈緑〉という名で〈暴動する月夜に輝く死神〉と恐れられ、
ゾムは〈黄緑〉という名で〈這い寄る見えない脅威〉と恐れられた。
恐れられた名前は3人ともが昔呼ばれていた名前だったので、それを聞いた時は
3人で大爆笑をした。、、、が、そんな平和な日常がずっと続くことは無く、
彼ら3人が家に居る時にその村が戦争に巻き込まれ、すぐさま3人はそこから離れようとしたが、
兵士に追われ、また、、生き別れてしまった。
別れる際、ゾムが『ここは俺に任せろ』と言い、2人を逃がそうとしたが、もちろん2人が
納得するはずも無く、ゾムの懸命の説得により、彼らは別方向に逃げる事になった。
3人は『『『絶対に、また、生きて会おうね』』』と言い、その誓いを胸に、彼等は
その村からはるか遠くへと逃げた。
これは彼らの幼い頃のお話
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「そんな事もあったなぁ、、、」
自室の窓の縁に座り、空を見ながら少し気だるそうに頬を手に置き、そう言う彼は
また、我々だ国の幹部となり、特殊工作部隊兼暗殺部隊体長となったゾムだ。
絶えず追いかけてくる兵士から逃げながら暗殺の仕事をしていると、また、
グルッぺンからの熱烈な勧誘があり、この軍に所属した。最初は、また同じように
皆に会えたことが嬉しく、数日間は皆に話しかけに言っていたのだが、誰一人として
前世の記憶は無く、また振り出しからだと思うとゾムは吐き気に見舞われた。
だが、ゾムの軍への貢献度は凄まじく、すぐにまた、我々だ国最高戦力の名を取った。
彼は「いつもの事してるだけやったんやけどな」と言い、己の凄さを認めなかったが、
その言葉で総統、他幹部は驚きを隠せないくらい騒いだ。
そして半年後には、全て元通り、と言うほど、国は強くなり、周りからは恐れられ、
ゾムは我々だに溶け込んだ。前世のように、、、いや、前世よりも、彼らと仲良くなった。
「彼奴らは、、、生きてんのかな、、、また、、、彼奴らに逢えたんかな、、」
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「Broooock!!!寝ぼけてないで早く起きてよ!!」
「ん〜、、、、うん〜、、、、、分かってるってぇ〜、、、」
「nakamu」
Broooockと、シャークんは逃げてる途中の、暗殺任務中に奇跡の出会いを果たし、
その後nakamu達に拾われ、またワイテルズ国で、幹部として、大黒六柱の二柱として、
国に立っている。ワイテルズ国はまた、出来てすぐの小国だが、Broooockと、シャークんの
力によってすぐさま世界から恐れられる国となった。もちろん、2人だけの実力では無いが。
そして彼らは、救えなかった彼らと出会えたことに感化されたが、彼らはこちら側の記憶は
無く、また1からか、と思ったが、彼らは前世のように、いや、前世以上に、2人を
必要としてくれた。それが、2人には嬉しくて、懐かしくて影で2人で泣き笑い合った。
また、同じように、、、、みんなで笑えるあの日常を、、、、、
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さぁ、物語の全ては揃った。あとは、、、こちらとあちらを繋ぐだけ。
彼らはお互いに伝えなくてもゾムはワイテルズ国をサラッと出し、白の証明をして、
同盟国にしていた方が戦争の危機も免れて良いなど、ワイテルズ国の良い所を押し、
グルッぺンや、他幹部の耳に入れた。その時、ロボロや鬱先生も押してくれて助かった。
Broooock、シャークんも、我々だ国の名前をサラッと出し、nakamu達の耳に入れ、
我々だの白さを証明し、同盟を組む流れに持っていった。その際、情報に特化した
スマイルが賛成してくれて助かった。
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その1週間後、同盟を組む話をし、無事、我々だ国と、ワイテルズ国はまた、
互いを支え合い、助け合う、交友国となった。
物語が、今、動き出した。
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ゾムと、Broooock、シャークんはまた、出会うことが出来、
「生きていてよかった」と3人で喜びを分かち合った。
そしてその2週間後、仇のA国をたった3人で滅ぼし、それが皆にばれ、
ワイテルズ国の総統と、我々だ国の書記長に怒られた。
我々だ国総統には笑われ、幹部には尊敬する者、引く者、心配する者もいた。
ワイテルズ国の幹部からは、全員で引かれた。
そして歴史を振り返ったところ、どうやら今世は前世の800年後の世界らしい。
A国は1度滅んだらしいが、いつの間にかまた出来ていたらしい。
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「なぁBroooock、シャークん。」
「ん〜?どうしたの〜?ゾムにぃ」
「どうした?ゾムにぃ」
「いや今はお前らが俺の兄だろうが」
「あはは〜そういえばそうじゃん〜僕長男じゃん〜」
「、、、確かにそうだなww俺次男だわww」
「まぁ、ええわ、、、、またあえて良かった。」
「、、、、僕もだよ〜!!ゾム〜!!」〈ギュッ〉
「俺も!またあえて良かったな!!」〈ギュッ〉
「ちょっ、、、抱きつくなや!!」
「いいじゃんいいじゃん!今ここには僕らしか居ないし!」
「そうだそうだ〜。大人しく兄に抱かれとけ〜」
「暑苦しいわ!!!、、、、、まぁいいけど、、、、」
「「「wwwwwww」」」
彼らはそう笑いあった。、、、、、、、誰かに聞かれているとも思わずに、、、、、
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「なんだって!?彼奴らゾムさんと兄弟だったの!?ボソッ」
「は、、、初めて知ったんだゾ、、、、ボソッ」
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「〈ガチャッ〉あ、みんなここにおったんやね」
「おーみんな揃ってんな、どした?そんな深刻そうな顔して」
「あ〜ほんとだ〜みんな揃ってる〜どうしたの〜?」
ゾム、Broooock、シャークんが、談話室に行くと、我々だ国の総統幹部、ワイテルズ国の
総統幹部が揃っていて、皆同じような顔をして何かを悩んでいるようだった。
「ゾムさん、Broooock、シャークん、」
「「「ん?」」」
「君ら3人が、兄弟ってほんと?」
「、、、、、なんでそんなん知ってんの?」
「どこでそれがわかった?」
「なんでそれ知ってるの?」
「いや、、、、、、、あの、、さっき3人が話してるのをグルッぺンさんと聞いちゃって、、」
3人に詰め寄られたnakamuは3人の圧に耐えきれず自白した。
「、、、、なんや、そうやったんか」
「、、、焦ったぁ、、、、外部にその情報が漏れてるのかと思ったぁー、、、」
「まじそれなぁー?焦ったんだけどー、、、、」
「、、、、まぁ、隠す必要も無いか、お前らやし、、、」
「そうだな」 「そうだね〜」
「せやで、俺らは兄弟や。3つ子でな。」
「そっか3つ子なんだ、、、、、、3つ子!?」
「?せやで。Broooockが長男、シャークんが次男、んで、俺が三男や」
「Broooockお前長男なの!?」
「ゾム三男なんか!?」
「ん〜?そうだよ〜僕長男だよ〜」
「せやで?俺は三男や。」
「はぇー、、、、」
「、、、、、、、、Broooockお前長男じゃないだろ絶対!!!!」
「「「wwwwwwww」」」
3人はきりやんの言葉で吹き出した。
長年のイタズラが成功したように笑う彼らは、笑い方がどこか似ていて、
兄弟だと改めて思わされた。
彼らが生きている限り、二度と、彼らの心臓を亡くすことは無いだろう。
彼らの魂が、この世界で光り輝いている限りは
コメント
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やっぱりソル様の小説大好きです!!! 終わり方は綺麗だし内容は素敵すぎるし何もかもが胸に来ます!!! 本当に神です貴方様は、、、生まれてきてくださってありがとうございます!!!!!
盛大に決まりました! krによる 「お前絶対に長男じゃないだろ!!」 おもろwさすがっす。 兄弟真逆なの好こ