🎨→🎵
微❄️🎀
🎨「〜ってことでさ」
私は瑞希に、どうやってチョコを渡せばいいか相談をしていた
🎀「今回のバレンタインで告白するんだよね?だったら素直に『ずっと好きでした』でしょ」
🎨「いやそれはなんか…ね?」
🎀「ね?じゃないよ笑」
🎨「振られるの怖いじゃん!振られたら悲しいだけじゃなくてニーゴの活動とかで気まずい雰囲気になったらどうするの!」
🎀「そんなこと怖がってたら一生付き合えないじゃ〜ん」
🎨「はいはいリア充さまはご気楽でいいですねえ」
🎀「いや〜それほどでも笑」
🎨「褒めてないから!!」
🎀「最近のまふゆは本当に可愛くてさ〜」
🎨「惚気るな!もう…」
❄️「瑞希、誰と話してるの?」
🎨「うわびっくりした!…まふゆか」
❄️「絵名と電話してたの?」
🎀「うん、ちょっと相談受けてて」
❄️「…ん、そっか」
…向こうの状況が全くわからないけど、なんかいちゃついてる気がする
🎨「てか、家にまふゆいるのに私と電話してたわけ?」
🎀「うん、絵名なんか深刻そうだったし」
🎨「…はぁ」
私はため息をつき、瑞希に言った
🎨「デートしてんならそっち楽しみなさい。また今度相談するから」
そう言って、私は電話を切った
…通知の確認でもするか
「メッセージ一件」
誰だろう
🎵「バレンタインの日、会えない?」
バレンタイン当日
🎨「ん〜、どれがいいのかな…」
私は服選び中
かれこれ2時間はみてる気がする
🎨「ミニスカートはあんまりよくないかな、狙いすぎって思われそうだし…ここはパンツにしてデートなんて気ないですよ〜感を出す?でも奏に可愛いって思われたいしてか今日告白するんだから可愛くしたいし…」
🥞「おい絵名、開けるぞ」
🎨「えっ、ちょっと待って彰人!」
🥞「うわきったね」
私の部屋の床には、たくさんの服が散乱している
🎨「ちょっと待ってって言ったじゃない!」
🥞「わりいわりい、母さんが知り合いからパンケーキ貰ったらしいから食うかって」
🎨「あ〜、私はいい」
🥞「いいのか?珍しい」
🎨「今日私、デートだから」
🥞「…は?」
待ち合わせ場所の公園に向かう
心なしか、いつもより景色が綺麗なような気がした
まさか奏から誘ってくれるなんて!
もう両思い確定かな?なんて浮かれた気持ちでいた
少し早くつきすぎたかな?
20分前かぁ…早すぎる
流石に浮かれすぎた…何してよう
あ、前髪大丈夫かな
🎵「…わっ」
🎨「ひゃああ!」
🎵「ごめんね絵名、びっくりした?」
🎨「か、奏かぁ…びっくりした…」
ふふ、と奏は笑った
🎵「早くつきすぎたと思ったら、絵名の方が早かったからびっくりたよ」
🎨「私も…あ、奏今日おしゃれだね」
奏はいつものジャージじゃなかったから少し新鮮だ
🎵「絵名と出かけるから、ちょっと気合い入っちゃった」
🎨「私と…」
ぼっと顔が赤くなるのを感じ、つい顔を逸らしてしまった
🎵「絵名も、今日可愛いね」
この天然タラシが…!
🎵「じゃあ行こうか、デート」
🎨「…デート」
奏は私の手を取って、歩き始めた
…反則じゃん、こんなの
🎨「はぁ〜〜!遊んだね!」
🎵「う、うん…」
奏は憔悴しきった様子でつぶやいた
🎵「疲れたなぁ…」
🎨「…っ」
何気ない一言。奏だって悪気はないだろうし、本当にただ疲れただけなんだろう
でも、私とのデート、楽しくなかった?
ただ、疲れただけで終わり?
そんな不安が頭を覆い尽くす
やっぱり奏は、私なんて…
🎵「…でも」
奏は少し駆け足で私の前に立ち、目を見て
🎵「楽しかった。ありがとう絵名」
そう言った
なんて単純なんだろう、私は
今までの不安が全部、この一言で消し飛んだんだから
🎨「…うん、私も楽しかった!ありがとう、奏」
そして、今日の1番の目的
奏に、チョコを渡す
奏へのチョコは、ハート型のチョコクッキー
ハートなんて、重いかな
奏は、美味しいって、言ってくれるかな
🎨「奏」
🎵「…?なに?」
🎨「ハッピーバレンタイン」
大好きだよ、奏
奏 さんからメッセージを二件受け取りました
『クッキーありがとう。美味しかったよ』
『お返しに、可愛い金平糖を作るよ。望月さんにみてもらうから、安心してね』
🎵「…片思い、かぁ」
🎨「金平糖…?なんでだろ」
私はまだ、私たちの気持ちがすれ違っていることに気づかなかった
コメント
1件
早めのバレンタインネタです 気付いたんですけど、私意味とかそう言うの絡めるの好きですね 絵名は奏が好きな気持ちを詰め込んで作ったクッキーですが、奏はそう受け取れてなかったようですね 今後、彼女たちがどうなるのか、それはご想像にお任せします