紫嫌われ
ー注意ー
ご本人様とは一切ご関係ございません。
地雷 純オタの方は今すぐお帰りください。
“腐”作品となっております。
誤字脱字頭で変換お願いします。
通報禁止。
※もぶが悪口を言うシーンあり、暴力あり
※嫌われ久々すぎてへたくそ
※報われもしない死にもしないゴミ作
※長ったるい作品(とにかく長いのでお暇な時にお読みください。)
オールオッケーな方のみど~ぞっ!!!!!
(※空°様の企画に参加させていただきました!!
神企画に参加させていただきありがとうございますッッ!!🙏🏻🙏🏻)
ーーーーー
紫side
昔から運の悪い男だったと思う。
よく変なもの踏むんじゃうし、占いでいい結果出たことないし、くじ引きなんて当たったことは無い。
それに好きなゲームでガチャ回したりしても欲しいものは出てこないし、席替えとか学校での班決めとか、運が悪すぎるのか今までよかったぁと思ったことはない気がする。
…まぁ。ほんとに運の悪い男だった。
高校生になって新しい友達ができた。
俺、結構色んな人と話せるタイプだと思ってるしみんなと仲良くできるなって俺思ってる、
運悪くでもそれくらいは…、ねぇ!?
まぁ中学の時に運が悪すぎて”こいつのそばにいたら運が悪いの移っちゃう~~“なんて言われて周りにいた友達は1人や2人だったんだけどさ…、
ま、まぁそんな俺にも友達がちゃんとできたし!?
し、しかも一気に5人も!!
す、すごいよね…!?
桃「紫くんなにぼ~っとしてんの、さっさと行かないと移動教室遅れちゃうよ??」
赤「あぁぁ~!!!!!!!!!!教科書忘れたぁ!!!!!どうしよう黄ちゃぁぁ!!!!!」
黄「知らないですよ~w自分でどうにかしたらどうですか??w」
橙「ほらお前ら急げ??青が珍しく先に行こうとしてるで、」
青「置いて行っちゃうからなぁ!!!!!早く来ないと知らないからな!!!!!」
この子達が俺の友達、
桃くんはかっこよくて女の子にすっごくモテるの、まぁ頭も少しいいっぽいし、運動もできちゃうし…しかもイケボだしイケメンだし…え、モテる要素しかないよね~!?うわぁモテちゃう…
赤くんはかわいい子なんだ~!!!よく忘れ物しちゃったりこけちゃったり、ちょっとドジな子かもしれないけどそこがかわいいんだよ!!…でも実は頭がいいんだよ…ギャップだね!!
黄くんはちょっと腹黒な子…、まぁ最近裏が見えてきたというか…俺たちのこと信用してくれるってことでいいよね!!黄くんは頭もいいしスポーツもできるすごい人なんだからね!!
橙くんはおもしろくて関西弁の強い子!!顔よし声よし性格よしの3点セット!!…っえ、モテるよね!?勉強は苦手だけど英語がすごいんだよぉ…あとは体育保健が得意なんだとか…
青くんはバナナだいすきなお猿さんみたいな子なんだよ~青くんは頭はよくないかもしれないけどスポーツになるとすっごいんだから!!反復横跳びすごかったなぁ~~~!!!!!
まぁざっと説明してこんな感じかなぁ!!!
まだまだ俺も知らないことたっくさんあると思うしもっと仲良くなりたいなって思ってるよ!!
さ、移動教室なんだっけ??
紫「…あれ??みんな!?」
桃「橙青はもう教室行っちゃったし黄赤は教科書借りに行ったよw」
「早く行かないと遅れちゃうから、早く行こ、ね??」
紫「え!?ご、ごめん~!!今すぐ行く~~~!!!!!」
ーーー
紫side
橙「なぁ来週暇なんやけど、6人でどっか行かへん??」
青「あ~いいね、ちょうど部活ないし」
黄「…いや何言ってるんですか??来週からテスト週間ですよね…??」
赤「うわ~めんどくさ~、橙くん英語教えて~」
紫「あ、俺も教えて欲しい!!」
桃「あ~俺も俺も」
橙「お、なら勉強会やろうで!!俺も紫くんに数学教えてほしいし、黄ちゃんにほかの教科教えてもらいたいしな!!!!!」
青「いじゃんやるかぁ!!」
赤「お、いい案出すじゃん!!橙のくせにぃ!!」
橙「一言余計やろ」
桃「よっしゃ、今週末だな、」
紫「どこでやる~??」
黄「ん~そうですね~…、」
いつも通りみんなで会話して、みんなでわいわいして、みんなで笑いあって、
友達っていたらほんとに楽しいんだもんなぁ~
こんな日常が続けばいいのにな。
ーーー
紫side
まぁ運の悪い俺に、そんなHappyENDは待っていないようで、
突然終わりが来てしまうらしい。
ガチャッ
黄「…はぁ…っはぁ…、」
いつも通りの放課後。
今日はみんな部活をサボって遊びに行こうとかなんとかで5人とも集まっていた。
黄くんは委員会があるのでそれが終わってから行こうということで黄くんを待っていた、
橙「どしたん黄ちゃん、そんな急いで…」
赤「どしたの!?顔真っ青じゃん!!幽霊でも見たんですか??」
青「幽霊信じてる赤くんに言われたくないわ~…、」
桃「で、どうしたんだよ、黄。」
黄「……、」
紫「どうしたの?黄くん、」
黄「…ッな、…紫くん……」
紫「ん?どうしたの?」
黄「…ほんと、ですか…?」
紫「え、なにが…?」
黄「…”人、いじめてる”ってほんとうですか…?」
「「「「「…は??」」」」」
黄くん以外の全員の声が重なった。
…俺が、人をいじめている?
そんな嘘、どこで聞いたのだ。
俺は人なんていじめてない。
赤「…なにそれ、どこ情報??」
青「…紫くんがそんなことするわけなくない??」
桃「さすがに嘘だべ。」
黄「い、いやほんとなんです!!!!!」
「…こ、これ…みてください、」
黄くんにスマホを見せられる。
そこに映っていたのはクラスの陽キャ男子をいじめている俺だった。
黄「…この紫の髪…紫色のカーディガン…どうみても、紫くんじゃないですか…??」
橙「よう見せてみ??」
黄「…どうぞ、」
俺に見える。
その写真は全く一緒の俺に見えた。
顔は画質が悪くよく分からないのに、髪色、服装でよくわかってしまう。
俺だ。
でも、俺じゃない。
だって俺はこんなことしてない。
紫「お、俺じゃ…っ、」
赤「…実はさぁ…」
紫「…え?」
赤「…おれ、ずっと黙ってたんだけどすこし紫くんについて気になることがあるの。」
紫「…ッえ、…な…に?」
赤「…黄くんの悪口、流してるのが紫くんってほんと?」
「「「「「…は?」」」」」
今度は赤くん以外の5人の声が重なった。
いや俺はそんなことしてない。
紫「してないよ…!!!!」
青「どこ情報なわけ??」
橙「…紫くんがすると思う?」
赤「…だってこの写真、あきらか紫くんにしか見えないし、もしこんなことしてるんなら黄くんの悪口流してるのは紫くんしかありえないでしょ」
桃「…何?お前は、この写真を信じてんの?」
赤「だってこれが証拠でしょ、」
黄「…ほんとにやったんですか?」
紫「やってないに決まってるじゃん!!!!!」
青「…意味わかんない、だってこんなに優しい紫くんだよ?」
赤「…意味わかんないのはこっちだよ…」
「…ごめんけど、信用できない。」
黄「…ごめん、なさい…、」
紫「…ッ!!」
友達が、減った。
…嫌われた。
桃「…もういい、行こうぜ紫くん」
橙「…さ、気分転換にカフェでも行こ~や、」
青「そうそう、バナナ食べて忘れよ~」
紫「…、黄くんと赤くんは信じてくれないのに、3人は信じてくれるの??」
橙「だって、紫くんはやってへんのやろ??信じるに決まってるやん」
桃「こんな加工だったら誰でも出来るしな、さすがに紫くんがするはずないし。」
青「僕たちは紫くんの味方でいるつもりだからね。」
紫「…ッそっかぁ……ありがと」
その日夜は散々泣いた。
ただひとつの嘘で、友達が減ってしまうなんて
…あんなに、仲良かったのにな。
偽りの友情だったのかな。
ーーーー
紫side
紫「…お、おはよう…」
橙「あ、紫くんおはよ~さん、」
桃「おっは~」
青「あ!!ねぇ紫くん聞いて!?1時間目数学に変更だって!!!!!」
紫「え!?そうなの!?」
橙「なんからしいで~??よかったなぁ、」
桃「…はぁ…数学かぁ、」
紫「や、やる気出してこ!?」
黄くんと赤くんは俺たちに近づいてくる様子はなかった。
もう、本当に呆れられちゃったのかな。
そうだったら辛いな、だってあんなに仲良かったんだよ?
…まぁ、仕方ないよね。
ほんとにやってないんだけどな、
まぁこんなこと中学の時にもあったし…、
運悪く変な相手に目付けられて変な噂流されて…
き、気にする必要なんてないよね、!!
だ、だって俺やってないんだし…ね、
桃「紫くん?人の話聞いてる??」
紫「ッえ、ぁごめ…!!」
橙「も~紫くんちゃんと聞いてや!?」
青「wwww」
紫「ごめんごめん~wもう1回話してくれる…?」
橙「しゃ~ないなぁ、あと1回だけやで?」
紫「ほんと!?ありがと~~!!!」
もう、あんなことありませんように。
ーーーー
紫side
そこからは何も問題なく過ごしていた、
あの件から1ヶ月経とうとしている
…もう黄くんと赤くんとは喋れなくなっちゃったけど、
ま、まぁそれも仕方ないことだし…、
青「さ、紫くん帰ろ」
橙「せやな~」
放課後、みんなで帰ろうとしていた。
もぶ「…あ、青くん!!ちょっと部活のことで相談したいことが…」
女の子が青ちゃんに話しかける。
…青ちゃんって何部だったっけなぁ
青「え!?僕!?相談なんていくらでも乗ってあげるよ~~~!!!」
桃「…あいつ、女子には甘いよなぁ。」
紫「あはは…」
橙「今に始まったことやないやろw」
俺たちは青ちゃんが帰ってくるのを待つことにした。
今日はみんな部活ないみたいだし、もしかしたらこの後遊ぶかもしれないし~、
ガチャッ
青「ただいま、」
橙「うぉ、おかえり」
桃「女子に下手とでも言われたのか?元気ね~じゃんww」
青「そんなんじゃないですぅ~~」
少し気まずそうな顔をして帰ってきた青ちゃんは橙くんや桃くんに声をかけられてすぐいつもの笑顔に戻した。
もしかしてあの女の子に変なこと言われたのかなぁと、俺も思ったけど違うと否定しているから違うのかな、
橙「さ、そろそろ帰ろ~で、てかどうせ暇やろ??」
桃「あぁ~?人を暇人扱いしないでもらえますかぁ???」
橙「じゃあ桃は暇やないと、」
桃「いや暇ですけど」
橙「は?なんやねんwww」
紫「俺も暇~!!」
橙「青は?」
青「ごめん僕今日はパス~、予定ありなんで」
橙「まじ?青に予定ありとか明日雨なんちゃう?」
青「ふざけんなwww」
桃「んじゃまぁ行くか」
紫「じゃあね~!!青ちゃん!!」
青「うん、ばいばい紫くん!!」
その日は3人で橙くんの家に行って課題をしたりゲームをしたりした。
あのゲーム楽しかったなぁ、自分も買おうかな
あと、今日知ったこととして桃くんはゲームがうまい。
俺下手すぎて全部負けちゃったよ…、
ーーー
紫side
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
桃「うぉ~やっと昼だ」
橙「ん~…昼かぁ」
青「…」
紫「あはは、青ちゃんまた寝ちゃってるよぉ」
桃「こいつ絶対4時間目と5時間目座ってたら寝るよな」
橙「理科とか実験中に寝たりするんやでこいつ」
紫「え??それやばくない?」
橙「それでこないだこいつ怒られとってん」
桃「wwwwwやばすぎwww」
青「んん~~…ふぁぁ…おひる?」
紫「あ、おはよう青ちゃん」
青「…うん、おはよ。」
橙「さ、弁当食いに行こ」
桃「今日はどこで食うかなぁ~!!」
ーーー
紫side
紫「いつも色んなとこ行くけど結局ここなんだよね」
桃「屋上最高~」
橙「な、わかるわぁ。」
青「…」
桃「どうしたんだよ青、まだねみぃのか??」
青「ッあ、いや違います~」
橙「なんか最近おかしいやんな、なんかあったん??言うてみ??」
紫「青ちゃん、相談とか全然乗るからね!!俺に言えることがあったら全然言ってね!!!!!」
青「…」
桃「んだよ、なんかあんのか?」
「お前らしくねぇよ、さっさと吐いちまえ」
青「…いや、あのとき、また紫くんの変な噂聞かされちゃって」
「「は?」」
桃くんと橙くんの声が重なった、
…俺、どうしたらいいんだろう、
このまま青ちゃんも俺から離れていっちゃうのかな…、
青「…別に、信じてるわけじゃないけど…、」
「あの子が被害者みたいで…、それであの子がみせてくれた動画には紫くんがその女の子の腕切ってて…怪我も見せてくれた。」
「…ちょっと、気持ちの整理出来なくて…紫くんじゃないってわかってるよ、」
紫「…ッッ」
…わからない。なんで、なんで俺が。
どうしてこんなこと言われなきゃいけないのか…
…青ちゃんが離れていっちゃいそうで怖いな。
俺から離れないでほしいな。
紫「…ほ、ほんとに…その動画は俺だった?」
青「…紫くんに、似たような人、…もう、よくわかんなくなって…、」
桃「…紫くんじゃねぇ。紫くんが、やるはずねぇ」
青「…わかってる、わかってるよ!!!」
「…紫くんはやらないって、わかってるけど…」
橙「…、青?」
青「被害者がいて、動画という証拠があって…もう、何信じたらいいか、わかんなくなって…」
「黄くんのときは、ただの噂で画像があっただけで絶対紫くんじゃないなって確信できたのに、今回は違くて、」
「…やらないって、わかってる…、わかってるんだけど…な、」
紫「…ッ、青ちゃ…っ」
青「…ごめん紫くん、友達失格だね…」
紫「やッ、そんなんじゃ…、」
青「…、」
ぁ。多分、離れていっちゃう。
また、嫌われる。
紫「…、ごめん…」
青「…紫くんが悪いわけじゃないよ、…ごめん、今日は1人にさせて」
紫「…、」
ガチャッッ
橙「…にしても誰がそんな噂、流しとんやろうな」
「絶対、紫くんはやらへんのに。」
桃「な、やるわけない。」
紫「…ごめんね、俺みたいなのに付き合ってくれて」
桃「なぁに言ってんの、俺は紫くんを信じるって決めたら信じるの。」
橙「紫くんやから信用できるんやで??」
紫「…うん、ありがと。俺も2人のこと信用してるからね、」
橙「俺たちはいつだって味方やで~~!!!!」
桃「あたりまえ、そんなことより早く飯食わねぇと昼休み終わっちまうぞ」
紫「え?やばいじゃん」
橙「よっしゃ!!!食べるで!!!」
…桃くんと橙くんは、ほんとに俺の味方でいてくれるよね?
…大丈夫、だよね。
人を信じるのって怖いなぁ。
ーーー
紫side
紫「…おはよう…」
昨日のことがあったからか、青ちゃんは見た感じ教室にいなかった。
桃「あ、おはよ~紫くん、」
橙「おはよ~」
紫「…青ちゃんは?」
橙「休みらしいで、」
紫「…へ、」
桃「…あ、今俺のせいって思ったね??」
紫「…」
橙「紫くんのせいなわけないやろ、」
「だいじょ~ぶ、俺らがずっと味方におるで」
紫「…うん、」
桃「あ~紫くん泣きそ~~~」
橙「よちよち泣きそうなん??」
紫「なッ、やめてよその扱い~~!!!」
桃「よちよち紫ちゃんよちよち」
紫「ひ、ひどい~~!!!」
ーーー
紫side
放課後、今日は1人で教室に残っていた。
俺1人だけ部活がなくてぼっちなのだ。
俺可哀想だなぁ、
もぶ「…あ、紫くん。」
紫「…?」
もぶ「ちょっと話したいことがあるんだけど」
紫「…」
もぶ「時間、あるかな?」
紫「…、」
何を言われるのだろうか。
よく見たらこの女の子あの時青ちゃんと話してた子だし…
今日は桃くんも橙くんもいないし、怖いな……
だ、大丈夫だよね。だって俺何もしてないはずだし…
紫「…うん、いいよ、」
もぶ「ありがとう!」
「じゃあ単刀直入に言うけど、」
紫「…、うん。」
もぶ「桃くんと橙くんと、友達やめてもらえるかな??」
紫「は??」
なんで??
俺、悪いことしたかな??
もぶ「紫くんも気づいてるでしょ?君の変な噂、そこら中に広まってるって。」
紫「…ッ!」
もぶ「…ふふ、いい機会だし教えてあげる。」
「紫くんが、どうしてここまで嫌われなくちゃいけないのか。」
紫「……、」
もぶ「中学のとき、運が悪くていじめられてて友達少なかったよね。」
紫「は!?」
「なんでそれを、」
もぶ「まだわからない?中学の時のクラスメイトなのに…」
紫「…、え??」
もぶ「だから、あなたは運が悪い男だからHappyENDなんて誰も望んでないの。」
紫「…ッ」
もぶ「私はね、ただあなたに、悲しんで欲しくないんだ。」
「中学のとき、ほんと可哀想だなって思ってた。でも助けてあげられなかった。」
「だからね、もう悲しまなくていいように堕ちるところまで堕としてあげようと思うの。」
紫「…な、んで…、」
もぶ「もう幸せにならないほうが、幸せなんじゃないかな??」
紫「…ッ、」
もぶ「絶望した?」
紫「意味、わかんないよ、」
もぶ「大丈夫だよ」
「だからはやく桃くんと橙くんと友達やめてね。」
「もう自分が不幸せになることはないようにさせてあげるからさ」
紫「…ッッ!!!」
もぶ「…じゃあまたあした。」
「学校に来なかったら許さないから…それと、もし、紫くんがあの2人と友達をやめることができなかったら、そのときは…んふふ、わかるよね?」
紫「…は………ッ」
こわい。たすけて。誰か。
桃くん、橙くん………。
ーーー
紫side
どうやって帰ったのかきちんと覚えてないな。
頭が空っぽになって何も記憶にないみたいだ。
…明日から、どうしよ。
おれ、桃くんと橙くんと友達やめなきゃ、
今まで散々迷惑かけてきたよね、
ちゃんと味方でいてくれるって言って2人だけ俺の事めちゃめちゃ信じてくれて
たくさん遊んだしたくさん笑ったしたくさん話したし、嫌なことだって3人でちゃんと乗り越えてきたのに……それなのになぁ…、
紫「…あれ?」ポロポロ
「なんで泣いてるんだろう…」ポロポロ
やっぱり悲しいな、
やめたくないな。つらいな、こわいな。
俺今までこんなに仲良くできたことないんだもんなぁ、
はじめてだった、あんなに仲良くしてくれたの
嬉しかったのに。楽しかったのに…、はぁ。
紫「…もう寝よ。」
明日のことはまたあした。
ーーー
紫side
ちゃんと学校に来て靴を履き替えて廊下を歩いて階段をのぼって、教室の扉を開ける。
2人におはようって声をかけて、今日をいつも通りすごして、放課後にお別れするんだ。
紫「よしっ…」
ガチャッ
紫「2人とも、おはようっ」
桃「お、紫くん元気だねぇおはよう」
橙「1時間目から数学だからちゃう??」
桃「ほんと数学好きだねぇ紫くんは」
紫「えへへ、数学楽しいでしょ?」
橙「…勉強苦手やからなぁ、俺には全くわからへん」
桃「…別に好きでも嫌いでもないからなんとも言えね~www」
紫「な、ひどいよ!楽しいって言って好きって言ってぇ!!!」
橙「wwww」
ーーー
紫side
昼休みが終わって、5、6時間目の授業が終わった。
今日3人とも部活がなく、一緒に帰ろうなんて言っていたところだ。
…はやく、いわなきゃ。
別れ、告げなきゃ。
橙「うぁ、今日の課題数学多ない?? 」
桃「そうか?普通じゃね?」
紫「あ、あのさ…」
声が、震える。
喋れないかもしれない。
どうしよう。喋れなかったら。
でも、別れは告げなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。
紫「あのね、聞いてくれる?」
「ちょっと、話があるの。」
桃「話?改まってどうしたの?」
橙「紫くんらしくないなぁ、ぽわぽわしとらんと」
紫「…っははなにそれ」
桃「ぽわぽわってwww」
ここまで仲良くしてくれたのに…
初めてだったのに、こんなに仲良くしてくれた友達…
あぁつらいなぁ、別れたくないなぁ…
でも桃くんと橙くんに何かあってからじゃ遅いもんなぁ…うぅ
紫「…聞いて、あのさ…」
「おれ、実は2人のこと騙してたんだ。」
もうどうせ、友達をやめてしまうんなら、
未練が残らないよう嫌われてしまおう。
この選択しか、もうないよね。
桃「は?騙してたって、なにを…」
紫「…今までさ、2人は俺の事ずっと信じてきてくれたじゃん?」
「俺が人をいじめたって言う噂、それは全部嘘だって。」
橙「…どういうこと?何が言いたいん?」
紫「だから、それを騙してたって言いたいんだよ、俺が嘘をついたの。」
「本当は人を散々いじめてきた。」
桃「…は?」
紫「…こんなに2人が俺の事信用してくれてるなんて思わなかったなぁ。」
なんでこんな言葉さらさらとでてくるんだろ。
俺演劇向いてるかな、笑
橙「…紫くん?」
紫「…だからさ、俺たち友達やめよっか」
「こんないじめっ子ともう仲良くしたくないでしょ?裏切り者で、嘘までついてみんなに近づいた。」
橙「ほんまに?ほんまに紫くんが人いじめたん?」
桃「…ッッ、俺たちの信頼踏みにじってまでそんなことしたかったのかよ…ッ!!!」
紫「あはは、そう怒んないでよ、裏切っちゃってごめんね、そこは悪かったって思ってるよ」
橙「…ッ、紫くん、ほんまなんや…」
紫「だからそう言ってるじゃん」
「じゃあ、もう仲良くする気ないから、」
桃「…こっちから願い下げだわ」
橙「ま、待ってや桃…!!」
桃「お前、裏切ったやつのそばにいたいって思うのかよ、」
「…こんなに、信じてたのに。」
橙「…桃?」
桃「…ッ、ぅ…」ポロポロ
紫「へ、桃く…」
桃「…行くぞ、橙…ッ、」
橙「ちょ、さ、桃!!」
ガチャッッッ
紫「…、」
桃くん、泣いてたな…。
俺の事、ずっと信じてくれたんだ
…ごめんね、俺のせいで、
もぶ「あ、どうだった?w」
「上手くいったみたいだね」
紫「…どうする気?俺をここからどう堕とすわけ?」
もぶ「…どうするって…こうするしかなくな~い??」
ドンッッ
紫「…ッッ!?」
もぶ「まんまと引っかかってくれてありがと」
「私がただ単に君のこと嫌いだから、いじめちゃおうと思っただけだよ♡」
紫「…ッへ、」
もぶ「周りにあなたの友達いたら邪魔だし~こうしてあげた方がいいかなって思って♡」
「これからよろしくね?紫くん♡」
紫「や、やだ…ッた、たすけて!!!」
もぶ「し~~っ、ちょっと静かにしてよぉ、先生に気づかれちゃったらあんたのせいなんだからね、」
紫「…ひッ、」
もぶ「明日もまたここで待ってるね?」
紫「…ッ、」
もぶ「学校に来なくなったりでもしたら…、あの2人、狙っちゃうからね?」
紫「…え?」
もぶ「あの2人がどうなってもいいの?」
紫「や、やだ…ッ、」
もぶ「じゃあよろしくね、」
紫「…ッ、」
ガチャッッ
あの女が出ていったあとすぐに泣き崩れた。
ーーー
紫side
「気をつけ、礼、」
「「ありがとうございました~」」
6時間目のチャイムと共にあいさつをする声が聞こえる。
すぐに教室を出ていく女子、
大笑いしている男子。
今日もまた嫌な放課後が来てしまった。
5人全てに嫌われてしまった俺は目が合ったりするとすぐ睨まれるようになった、
特に黄くんと桃くんにはすごく恨まれているようで、
すごく悲しいし、苦しいし悔しかった。
そして放課後になると集団での暴力、委員会の仕事、課題の押しつけなどがはじまった。
他にも変な噂を流されてしまい、もう俺に近づいてくるやつなんて居なくなった。
それに脅しも酷いものだった。学校に来なければあいつらを殺すというのだ。
でも散々迷惑かけておいてそんなことさせたくないので俺は毎日学校へ行った。
聞いても意味の無い授業を右から左へと聞き流して、放課後になったら空き教室へ向かって殴られて蹴られる。
そんなゴミみたいな毎日だった。
高校生も失敗だ。
神はいつでも俺の味方にはついてくれないみたいだ。
あぁ、俺ってなんて運の悪い男なんだろう。
今世がだめなら来世に期待。死ぬ勇気が出るまで生きよう。
もうこの先、いいことなんて待っていないんだろうな。
そう思いながら今日もまた空き教室に足取りの重い足を運んだ。
ーーー
END。
空くん!!神企画参加させてくれてありがとうございました!!!
コメント
27件
ハピエンもよかったらみたいです!
ぴえぇぇぇ 見るのが遅れたよおぉ、、、。゜(゜´Д`゜)゜。 感動しました(>_<)BADEND大好きやし、カル🍀さんが書くストーリーほんま尊敬しますっ( ノω-、)