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捏造大盛りでお送りします
ご本人様との関係は一切ありません
「後天性羽翼発生症」
数時間から数日の間に、肩甲骨から翼のようなものが生える原因不明の病。
その見た目から天使のようだと称されることもあるが、事実は残酷だ。背中から生えてくる翼に栄養を奪われ、最悪死に至る。
本物の天使になる、だなんて洒落にならない。
普通に生きていれば、まず罹ることも遭遇することもないであろうこの病に、
俺は、罹ってしまった。
いつも通りだ。
病院の玄関前には白黒問わず医者が屯する。
「ねぇねぇひなーの!次に来たやつオレ行かせてくんない?依頼入った!」
「ハァ~?まぁー…いいけど、ちゃんと働けよ~?」
エビオのあれは多分不純な動機だ。黒のお友達からの依頼なのだろう。そうでなければ金儲けか。
〈ポーン〉
「来たァ!『エビオこれ行きマース!』じゃ行ってくるねー!」
「行ってらー」「行ってらっしゃーい」
ああ、実に平和。時たま訪れる患者の他は何も無い。大型犯罪も先程ピークを過ぎたため、医者たちは絶賛暇である。
「いんちょー!おはようございます!」
「とろさんおはよ~。」
「今日はどんな感じっすか?」
「きょうは~ぼちぼちやねぇ。」
「くはっ、ぼちぼちっすかぁ!」
穏やかな空気。あくびを噛み殺しながらベンチに横たわる。
………………?
ふと、違和感。
上体を起こしてベンチを見る。
そこには何も無い。
もう一度横になる。やはり違和感。
何か、ある。
「いんちょー…?どうかしたんすか?」
「いや…なんか、背中に違和感が…。」
とろさんに心配そうな顔で覗き込まれる。
「失礼しまっす!!」
「うお!?」
「猫麦!?どしたん?」
白衣を脱がされ着ているシャツを胸元まで捲りあげられた。
「触診しますね?」
完全に医者の顔になったとろさんに背中をぺたぺた触られる。
正直少しくすぐったいがまあ我慢だ。
「肩甲骨にしては…背中にしこり…?」
しこり。しこりの発生するような病気が頭をよぎる。もし、悪性のものなら。
「いんちょー、他に体に異常はないっすか?」
「いや…特には無いけど…。」
「…検診しましょう!」「ゑ」
上裸にされて診察室へ連行される。
さくっと検診を済ませて、とろさんはカルテを睨んでいる。
「…結論から言うと…。なんにも異常は見つからなかったっす。」
「あ、ほんと?じゃあ脂肪の塊とかなんかな…。」
「正直言って、原因が分からないので…経過観察っすかね…?」
「そうねぇ…悪性じゃないといいけど。」
異常がないならばいいだろう。横になりづらいのは少し不便だが。
〈ポーン〉
「お、きなこ山脈やん。『これ行きまーす。』」
「異常あったらすぐ言ってくださいね!」
「はーい。」
ヘリに乗り込み飛び立つ。
異常がない限り、気にしていても仕方ないだろう。患者(金)が優先だ。
「ふいーー疲れたぁ。」
「だおおつかれー。体調なんもなかった?」
「んー?大丈夫よ。あんがとね。」
ひなーのの差し出す缶コーヒーを有難く受け取る。
「今日の営業はしゅーりょーかな。」
「おつかれー!」「お疲れ様でーす。」
「らっだぁ寝まーす、おつかれー。」
「おやすみなさーい!」「おつー。」
一抹の不安を残しながら、俺はベンチで眠りについた。
翌朝。明らかに背中が痛い。というか、なんか、ん?なんだこれ。
「いんちょーおはようございま…す…。」
「おはよ…とろさん、コレは…。」
「はね…生えてるっすね…。昨日のは、そういう…?」
つばさ。そう翼が生えている。
白い、ふわふわした鳥の羽のようなものが、背中の、肩甲骨あたりから生えている。
「だおおはよー、てそれどしたん?コスプレ?」
「いや起きたら生えてた…痛ぇ。」
あまりにも現実離れしていて信じられない。
でも触れたらそこにあるし、感覚もあるのだ。
「だお、これじゃない?」
翼を気にしてモゾモゾしていたら、先程からスマホをいじっていたひなーのがとある記事を出した。
差し出されたスマホを隣にいるとろさんが受け取り、俺は覗き込む形で記事を読む。
【天使発見か】
XXXXにて、清掃業の青年(25)の背中から羽が生えるという現象が発生。
青年は羽の生える前日も普段通り過ごしており、原因は不明とのこと。
「後天性羽翼発生症」と呼ばれるこの病気。
「天使」のようだと一躍人気者になったようだ。
ーーー続きはコチラ↓ーーー
「…………。」
「……これ、は…。これ…なんすかね…。」
「うーーーん…。」
「詳しく調べない限りはなんとも言えないけど、それっぽくない?」
「え、これ…死ぬ?」
「いんちょー!?」
「いやだって、羽がデカくなんなら栄養とられそうじゃん?衰弱しない?」
「だめっすよぉ!!」
「wだめか。」
没!!!
どう足掻いてもバドエンにしかならんくてちょっと無理やごめんm(._.)m
この後だんだん衰弱しながらも医療するらさんと車椅子押してくれるなるちゃんとか
羽切り落とす手術する!成功例がない!生存者もいない!失敗したら死ぬ!どうする!
てとこまであったけどオチ付けれなくなったわ
気分乗ったら続きます
いや全然逃げますけどね
この病気の発症者で生き残った症例がない。
もしも手術を失敗したら。
…いんちょーを、たすけなきゃ。